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2009/07/02

ある死 その3 A男のことなど

 このコラムも6月前半までは飛ばしたが、後半やはりと言うか案の定と言うか失速した。疲労かと思いたいがそうでもなさそうだ。季節のせいかもしれないと勝手に解釈している。

 このところなぜか訃報が多い。久し振りに立ち寄った名古屋、ここで二人、とその前に、東京の神田神保町の老舗の女主人もいたから三人だ。逝くときは人さまざまだ。長く病床にあって逝く人、そうかと思えば急逝する人もいるし、分からない。明日はわが身、せいぜい覚悟は出来ているということぐらいか―。それにつけても人の無常を思うのだ。若いときに知り合った人は尚更だ。しかも筆者より若いときている。酒を飲んではよく議論した彼だ。彼の名はA男。父は警察官だった。母は美形でその語り口がなかなかやわらか、当時東京で下宿屋を営んでいた。兄弟は三人、A男は長男だ。神経質な割りには鷹揚なところもあって、その風貌からは想像しにくい。一見タイガー・ウッズ風。そう言えば、ゴルフはシングルプレイヤーの腕前で、自慢のクラブを自宅で見せてもらったことがあった・・・。
 高橋和巳の愛読者だった。外国旅行を企てていた筆者よりも先に、さっさとヨーロッパや中東の地域へ行ってしまった。無茶と言えば無茶だったが。その後外国の女性をゲットして帰国したのだった。それから10年くらい経過した頃に、新宿の『DOG』(?!)でアルバイト仲間が集まる機会があってA男と再会した。すでに外国の女性とは離婚していて日本の女性と再婚していた。もっとも学生時代にも同棲していて、筆者がアパートを斡旋したこともあった。そう、お礼にと彼の両親からいただいたネクタイは、今何処?
 それから幾星相―。名古屋で再会した。M旅行代理店から大学の職員になって郊外に家を建てていたのだ。時間がないのかおにぎりを食べながらの出勤を自慢していた。その顔はすっかり小市民的な顔になっていた。その愛すべく男はもういない。判ったのは彼の死から3年も経ってしかも人伝えだったことだ。死因の詳細は解らないが癌の一種だそうだ。A・Sよ、さようなら。

眼と髭カタルは優しく今何処

 マイケル・ジャクソンの死因は薬物過剰摂取に原因の可能性とは最新の情報だが、また、葬式だ。今度は叔母である。亡母の妹だ。幼少時叔母の家の囲炉裏端で川魚をご馳走になったことを想い出した。彼女の脇には一升瓶。家の裏には小川が流れていた。その水のきれいだったこと―。針仕事一筋だった。合掌。

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