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2009/02/28

クロカル超人が行く 103 「足尾銅山の今昔―江戸・明治から世界遺産申請まで―」展

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6日振りで晴れ渡った今日、金沢文庫から関東学院大学釜利谷校舎へ急いだ。ある先生が奔走してできあがったプチ企画展が開催され、その初日の講演時間が差し迫っていたからだ。

関東学院創立125周年記念特別講演会 講師: NPO法人「足尾歴史館」副理事長小野崎敏氏 「足尾銅山の今昔―江戸・明治から世界遺産申請まで―」

1.足尾銅山の歴史
2.足尾銅山に導入された先端技術
3.足尾公害と対策の歴史
4.松木地区緑化事業の歩み
5.近代化によるエネルギー消費量の歴史的推移
6.私の試行

上記は小野崎敏氏の講演の要旨だが、天文19年(1550年)、足尾銅山が発見される、明治10年(1877年)市兵衛が足尾銅山を買収、明治17年(1883年)、この年日本一の産銅量となる、明治29年(1896年)渡良瀬川の大洪水で鉱毒問題が沸騰、明治32年(1899年)田中正造一行が鉱山視察、明治34年(1901年)田中正造、明治天皇に操業停止を直訴、昭和48年(1973年)足尾銅山閉山、 平成1年(1989年)精錬所の操業停止などを記した年表、産銅量や労働者数の推移を示した統計それに投入された先端技術一覧が理解度を深め、分かりやすかった。2、3の興味ある質疑応答があってこの講演会は終了。その後場所を小講堂の展示会場へ移して小野崎敏氏の説明を聞いた。何せ「足尾歴史館」の三分の二をここに持ち込んでの開催、「足尾歴史館」の方はやむなく休館中だと小野崎氏。半ばY先生の腕力に呆れていたが、嬉しいそうでもあった。古河家から借り受けている屏風、足尾の全体の写真、

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公害対策、田中正造が現地見学した写真など貴重な品々がずらりと並べられていた。また、夏目漱石、田山花袋、吉屋信子、芥川龍之介、志賀直哉、碧吾洞など文学者にも馴染み深いのだ。

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ここで特に興味深かったことは、講演で小野崎氏も触れていたが、関東学院初代院長の坂田祐先生が青年時代足尾銅山で働いていたこと、二宮金次郎が助言して本格的な銅の採掘

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が始まったこと、ソニーの井深大の父親、志賀直哉の祖父、東京芝浦製作所の創業者、足尾鉱山経営者古河市兵衛と渋沢栄一の関係、鉱山技術はもちろんのこと電力、鉄道や電話の敷設など最先端技術の導入、そして足尾公害、

クロカル超人が行く 足尾銅山展

それは江戸時代からあって、当時幕府は利根川を銚子方面に方向を変えたこと等々貴重なお話や写真を拝見したことだ。今はその足尾の山に100万本の植林をする運動を展開中(まだ十数万本らしいが)だそうでまた、環境遺産として世界遺産登録を目指しているらしい。 筆者はこの趣旨に賛同、署名用紙にサインした。まだ足尾に行ったことがないので、これを機会に近々訪ねてみたい。
「足尾銅山の今昔―江戸・明治から世界遺産申請まで―」展は関東学院大学釜利谷小講堂展示室で3月28(土)から3月3日(水)まで4日間開催中。午前10時30分から午後4時まで。無料。展示会場までの交通アクセス。京急金沢文庫駅から関東学院大学行のバスで終点の関東学院大学下車、展示会場の関東学院大学小講堂まで徒歩約8分。

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