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2009/02/28

超人の面白映画観賞「ホルテンさんのはじめての冒険」

200902281846000何と静かでほのぼとした冒険だろう ! これが筆者のこの映画を観た直後の感想だ。映画制作が個人的にならざるをえないのが北欧映画の特徴とこの映画のベント・ハーメル監督(『酔いどれ詩人になるまえに』などの作品がある)が新聞のインタビューに答えていたが、事実、ストリンドベリィのセリフが出てくるあたりは19世紀の心理劇や北欧リアリズムの流れを汲んでいるのかと想像もできるが―。
 物語はベルゲンの真面目な鉄道員トッド・ホルテン氏が定年を間近に控え、いつものように機関士として勤める鉄道会社に朝早く出かけるところから始まる。トンネルの多い線路を同僚と運転、もうじき定年だねと同僚に尋ねられ、その時はオスロへ飛行機旅行すると答えるホルテン。定年後のことについていくばくかの戸惑いの表情を隠せないのが読み取れる。永年勤続表彰を受けた夜あたりからほのぼの冒険が始まる。歯車が狂い始まるのだ。その夜は定年祝いをしてくれる職場仲間の部屋に葉巻タバコを買いに出かけて戻ると、彼の部屋の暗証番号を忘れてパーティ会場に入れず、階段でのぼるも下の階の別な部屋に辿り着き、その部屋で小さな子どもに掴まってしまって、とうとうパーティには行けず朝まで過ごしてしまう。職場の仲間はホルテン、行方不明と叫ぶ―。おじさんの小さな小さな非日常、アバンチュール。そこには若い時代の華やかさやはない。あるのは多少危なげな冒険があるだけだ。友達を空港で探すが怪しまれて取調を受ける場面、ヨットを売る話、スキージャンプの選手だったが今や痴呆の老母を見舞う場面、通りすがりの酔った自称元外交官を助けて彼の家に行き、明け方目隠しして運転するという無謀ドライブをした、その酔いどれの彼がドライブ中に心臓麻痺を起こして死亡、連れてきた犬と逃げ出す場面等々怪しげな冒険が続く。最後に機関士時代に常宿にしていた女将と駅で再会、ここでこの映画は終わる。何とももの哀しい映画だ。ほの暗いのだ。人生とは、定年とはと問いかけてはいるが、そして静かでほのぼのとした温かいこともいいが・・・。欲を言えば、昼の世界、明るい方ももう少し観せて欲しかったと筆者は思うのだ。上映時間、90分。

クロカル超人が行く 103 「足尾銅山の今昔―江戸・明治から世界遺産申請まで―」展

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6日振りで晴れ渡った今日、金沢文庫から関東学院大学釜利谷校舎へ急いだ。ある先生が奔走してできあがったプチ企画展が開催され、その初日の講演時間が差し迫っていたからだ。

関東学院創立125周年記念特別講演会 講師: NPO法人「足尾歴史館」副理事長小野崎敏氏 「足尾銅山の今昔―江戸・明治から世界遺産申請まで―」

1.足尾銅山の歴史
2.足尾銅山に導入された先端技術
3.足尾公害と対策の歴史
4.松木地区緑化事業の歩み
5.近代化によるエネルギー消費量の歴史的推移
6.私の試行

上記は小野崎敏氏の講演の要旨だが、天文19年(1550年)、足尾銅山が発見される、明治10年(1877年)市兵衛が足尾銅山を買収、明治17年(1883年)、この年日本一の産銅量となる、明治29年(1896年)渡良瀬川の大洪水で鉱毒問題が沸騰、明治32年(1899年)田中正造一行が鉱山視察、明治34年(1901年)田中正造、明治天皇に操業停止を直訴、昭和48年(1973年)足尾銅山閉山、 平成1年(1989年)精錬所の操業停止などを記した年表、産銅量や労働者数の推移を示した統計それに投入された先端技術一覧が理解度を深め、分かりやすかった。2、3の興味ある質疑応答があってこの講演会は終了。その後場所を小講堂の展示会場へ移して小野崎敏氏の説明を聞いた。何せ「足尾歴史館」の三分の二をここに持ち込んでの開催、「足尾歴史館」の方はやむなく休館中だと小野崎氏。半ばY先生の腕力に呆れていたが、嬉しいそうでもあった。古河家から借り受けている屏風、足尾の全体の写真、

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公害対策、田中正造が現地見学した写真など貴重な品々がずらりと並べられていた。また、夏目漱石、田山花袋、吉屋信子、芥川龍之介、志賀直哉、碧吾洞など文学者にも馴染み深いのだ。

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ここで特に興味深かったことは、講演で小野崎氏も触れていたが、関東学院初代院長の坂田祐先生が青年時代足尾銅山で働いていたこと、二宮金次郎が助言して本格的な銅の採掘

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が始まったこと、ソニーの井深大の父親、志賀直哉の祖父、東京芝浦製作所の創業者、足尾鉱山経営者古河市兵衛と渋沢栄一の関係、鉱山技術はもちろんのこと電力、鉄道や電話の敷設など最先端技術の導入、そして足尾公害、

クロカル超人が行く 足尾銅山展

それは江戸時代からあって、当時幕府は利根川を銚子方面に方向を変えたこと等々貴重なお話や写真を拝見したことだ。今はその足尾の山に100万本の植林をする運動を展開中(まだ十数万本らしいが)だそうでまた、環境遺産として世界遺産登録を目指しているらしい。 筆者はこの趣旨に賛同、署名用紙にサインした。まだ足尾に行ったことがないので、これを機会に近々訪ねてみたい。
「足尾銅山の今昔―江戸・明治から世界遺産申請まで―」展は関東学院大学釜利谷小講堂展示室で3月28(土)から3月3日(水)まで4日間開催中。午前10時30分から午後4時まで。無料。展示会場までの交通アクセス。京急金沢文庫駅から関東学院大学行のバスで終点の関東学院大学下車、展示会場の関東学院大学小講堂まで徒歩約8分。

2009/02/24

超人の面白映画『おくりびと』

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今俄然ホットな話題は昨日アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』だろう。用事で通りかかった有楽町マリオン。アメリカのマスメディアもサプライズと予想外の報道を伝えていたが、ここにも予想外、否、想定内か、中高年の人たちの列が早速できていたのだ。丸の内ピカデリーで上映中の『おくりびと』を観に集まった人たち、その数ざっと300人くらい。“中高年ミーハー”健在の光景か―。


2009/02/21

かつおくんリポート続 2009

200902191908000_2新物の千葉産の生かつお。一柵30%引きでゲット。233円。多少硬かったが、味はまあまあ。値段が手頃なのがいい。話はかわるが、2、3日前に鰹削り器(木製)を購入した。つい先日鰹節を久しぶりに食べて味を見直した。で、本格的にやってみょうと考えてのことだが、噺家の誰かもそれらしき物を持ち歩いては、そばなどに鰹節を入れて味を楽しんでいるらしい。鰹の塊を買わなくちゃ。

追記1.千葉産生かつお。一柵、346円。やわらか、味もまあまあ(2009.2.22)
追記2.千葉産生かつお。一柵、344円。まあ。(2009.2.25)
追記3.三重県産生かつお。一柵、580円。こりこりしていて美味。(2009.2.28)200902282040000
追記4〜6.千葉産、三重産生かつお。平均350円前後。こりこり系。値段表示のラベルを紛失したのだ !
追記7.紀州産。生かつお。一柵。大きめ。680円。やわらか。(2009.3.14 )
追記8.勝浦産。生かつお。一柵。小さめ。680円。多少硬め。味はまあまあ。(2009.3.28)200903281343000_2
追記9.鹿児島産。生かつお。一柵。860円が100円引き。味はまあまあ。(2009.4.12)
追記10。紀州産。生かつお。一柵。598円。多少硬い。まあまあ。(2009.4.18)
追記11。鹿児島産。生かつお。一柵。480円。小ぶり。まあまあ。(2009.4.22)
追記12。鹿児島産。生かつお。一柵。480円。まあまあ。(2009.4.23)
追記13。勝浦産。生かつお。一柵。492円。色味ともまあまあ。(2009.4.29)
追記14。千葉産。生かつお。一柵2ヶ入り!。698円。思ったほどではなかった。
追記15。千葉県産。生かつお。一柵。698円が半額。色味とも今年一番。美味。(2009.5.14)
追記16。千葉産。生かつお。皮つき。498円。まあまあ。(2009.5.19)
追記17。千葉産。生かつお。一柵。背。598円。やわらか。美味。(2009.5.25)
追記18。宮城産。生かつお。一柵。背。380円。小振り、鮮度イマイチ。(2009.6.3)
追記19。千葉産。生かつお。一柵。380円。まあ。(2009.6.6)
追記20。千葉産。生かつお。一パックに2つ。580円。小振りだがやわらか。美味。(2009.6.19)
追記21。福島産。生かつお。一柵。皮付。398。美味。
追記22。福島県いわき市中乃作産。いわき駅近くの「スズキ水産」で゙購入。生かつお。一柵。1050円。高いが色艶柔らかさ良く、超美味。(2009.7.4)
追記23。宮城産。生かつお。一柵。380円。最後の一つをゲット。色艶多少悪かったがまあまあ。(2009.7.3)
追記24。千葉産。生かつお。一柵。396円。小振り。高い!(2009.7.5)
追記25。宮城県気仙沼産。生かつお。一柵。485円。小振り。やや高。味多少落ち。
追記26。宮城県産。生かつお。腹。一柵。598円。まあまあ。(2009.7.11)
追記27。宮城県産。生かつお。580円。一柵。まあまあ。(2009.7.13)
追記28。千葉産。生かつお。480円。一柵。まあ。(2009.7.18)
追記29。宮城産。生かつお。380円。1柵。まあまあ。(2009.7.19)
追記30。千葉産。生かつお。880円。四半身。高値。やわらか。(2009.7.25)追記31。千葉県産。生かつお。698円。四半身。皮付き、高値。やわらか。(2009.7.29)
追記32。鹿児島県産。生かつお。489円。四半身。まあまあ(2009.8.5)
追記33。宮城産。生かつお。680円。四半身。まあまあ(2009.8.6)
追記34。宮城産。生かつお。480円。四半身。まあまあ(2009.8.8)
追記35。三陸沖産。生かつお。298円。四半身より小さい。やわらか。(2009.8.9)
追記36。宮城産。生かつお。880円。四半身。やわらかだが超高い。(09.8.13)
追記37。宮城産。生かつお。590円。四半身。皮付き。タイムサービスで1180円(超高 ! )の半値。やわらか。食べきれず。(09.8.26)
追記38。宮城産。生かつお。200円。四半身。皮付き。やや小振り。タイムサービスで480円が200円に。やわらか。まあまあの味。(09.8.29)


2009/02/20

学術先端情報―学術情報誌「CPC Journal」の最新号紹介     

2009年第1号 特集 : ライブラリアンは今 知の交流発信地のめざすもの

目次Img059_cpc1
■インターネット環境下における原資料―憲政資料を例に― 国立国会図書館政治史料課長 堀内 寛雄Img048_horiuchi
■地方図書館をめぐる現状 いわき市立いわき総合図書館長 小宅幸一Img052_oyake
■「民間」公共図書館の可能性 国立国会図書館電子資料課長/前東京都千代田区立千代田図書館長 柳与志夫Img053_yanagi
■「日米韓」の図書館を訪問して 滋賀県愛荘町教育長/前愛知川図書館長 渡部幹雄Img056_watanabe
■私説「いちばん病」 シカゴ大学図書館日本研究上席司書 奥泉栄三郎Img058_okuizumi
■文化としての科学を求めて 大分「児童文学と科学読物の会」代表 辛島泉
■特集寸想 小浜傳次郎Img057_obama


  文化としての科学を求めて
大分「児童文学と科学読物の会」代表 辛島 泉

最初の科学読物『訓蒙究理図解』
 我が国最初の科学読物(子どもの科学の本)は、『訓蒙究理図解』と云われている。著したのは、啓蒙的洋学者として知られる・・・というより、あの一万円札の福澤諭吉翁ときいて驚く人も多い。諭吉の数ある著作の中でも、自然科学に関するものはこの一冊だけ。ほとんど世に知られていない小編である。訓蒙とは、子どもや初心者に教え諭すこと。究理とは、科学全般、特に物理学のことを指す。諭吉は、我が大分県ゆかりの人でもある。
 『訓蒙究理図解』は、1868年(明治元年)に出版された。彼は何故「科学」の必要性を説いたのか。幕末から明治初期の激動の時代にあって、日本が国際社会の中で生き残っていくのに、「科学」に基づいた論理的思考が不可欠であると考えたからである。彼は欧米から持ち帰った数冊の物理学の原書を参考に、身の回りで起こっている自然現象の成り立ちについて、初心者に分かるようにやさしく解説した。物理学を重視する理由として、真に大切なことは単に知ることではなく、理解することである。この理解するという思考の仕方を、物理学を学ぶことで体得せよとすすめている。
 当時から140年を経た今日、果たして諭吉が描いたような科学の基本的原理原則を理解するような教育が我が国でなされているだろうか。私たち大人の中に、論理的思考や科学的素養(科学リテラシー)は根付いているだろうか。
科学リテラシー調査が問いかけるもの
 2007年12月OECD(経済協力開発機構)が発表した15歳児を対象とした国際学習到達度調査によると、日本は57か国・地域中、理科の知識に対する得点は5位前後だったが、「科学への関心」に関しては最下位というショッキングな結果だった。例えば、「科学の本を読むことが好き」は36%、「科学に関するテレビ番組を見たり、新聞や雑誌の記事を読む」は8%、理科の授業について「クラス全体で討議する」は4%で、いずれも最下位というお寒い状況。つまり、理科の得点はそこそことれても、科学が自分や人間社会の中でどのように大事な役割を持っているのか、なぜそれを学ぶ必要があるかが分かっていないと云えよう。勿論、その理由を子どものせいにはできない。なにしろ、18歳以上の大人の科学技術基礎概念の理解度調査(2001年)の結果は、日本は17か国中13位という結果だったのだから。諭吉の慨嘆の声が聞こえて来そうである。
大人の文化の中で科学が心を捕えるものでないなら、子どもに面白さが伝わる筈がない。
大人が子どもの科学の本を読む
 科学が苦手という人に、私は子どもの科学の本(科学読物)をすすめることにしている。
科学読物は、大人にとっては格好の科学入門書であり、科学啓蒙書にもなる。科学読物は、概して段階を追って簡潔に事実や本質が述べられているので読み易く、理解しやすい。薄いし、ビジュアルなので楽に読める。同じテーマの本を何冊か読めば、基本的な知識を手に入れることができ、知らないことを知る喜びを与えてくれる。
 この程、待望久しかった2冊の科学絵本が再版された(何でもノーベル賞効果だとか)。『小さな小さな世界―ヒトから原子・クォーク・量子宇宙まで』『大きな大きな世界―ヒトから惑星・銀河・宇宙まで』(共に、かこ さとし作/偕成社)は、私達を小さな小さな量子宇宙の世界から、大きな大きな宇宙まで連れていってくれる。想像力に導かれて、10の-35乗mから10の27乗mの世界まで旅することができるのである。開く毎に新しい発見があり、何度読んでも飽きない。
 科学リテラシーを養うため、大人が子どもの科学の本を読むというのは如何だろう。
児童文学と科学読物の会の活動
 子ども達が物語絵本や児童文学を楽しむように、科学読物にも親しんでほしい。そんな願いをこめて、「児童文学と科学読物の会」は1991年に発足した。来年20周年を迎える。「子ども達と(・)科学の本の楽しさを、科学する喜びを」がモットー(子ども達にではなく、と(・)としたところがミソ)。
 子どもたちは出会う機会さえあれば、科学読物が大好き。特に文学とか科学とかの区別のない幼い頃から科学読物に出会っていれば、大きくなっても何の偏見もなく科学の世界に入っていける。科学読物に関しては、周りの大人の役割が大きい。ノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊教授は、「科学は習っているだけでは楽しくない。自分で考えて、やってみて、面白いと子どもが感じることが大事だ」と仰っている。又、「科学って面白いんだナと感じさえすれば、その子は一生科学が好きになる」とも。
 私達の会の会員の多くも、入会してはじめて科学の世界の面白さを知り、今では科学読物や科学あそびを自ら楽しみながら、その喜びを伝えることに情熱を注いでいる。毎月の読書会や子ども達との科学あそびの会は、自らの科学リテラシーを鍛える場でもある。
文化としての科学を求めて
 「科学」は本来面白く、驚きに充ちたロマンの世界である。私達がひらいている科学あそびの会は、どの会場もどの年令の子にも大好評。付き添い大人も興味津々。夢中になって子どもといっしょに楽しむ姿は、感動的ですらある。人間は、本来知的好奇心を持った存在なのだ。
 『歴史における科学』の中で、著者バナールは、科学のもつ他面的な特質を次のように分析している。
1) 多くの人に職場を与える<制度としての科学>
2) 真理を発見する方法を教える<方法としての科学>
3) 過去から累積された<知識としての科学>
4) ものを作る基礎・手段になる<生産力としての科学>
5) 宇宙や人間の見方の源泉となる<思想としての科学>
6) よろこびの多い人間的な活動、営みのひとつである<文化としての科学>
さまざまな側面を持つ科学の何が「科学への関心」や科学リテラシーの欠如を招いているのだろう。それは、<生産力としての科学>を追い求めて来た科学教育の目的論に問題がありはしないだろうか。科学の別の側面、<文化としての科学>という側面に視点をシフトさせて教育や社会のあり方を考える。そんな取り組みが今少しずつ日の目を見はじめている。私達の会の活動もそのひとつであるが、各地で草の根で行われてきた科学ひろばや、今注目されているサイエンスカフェの試み等もそのひとつであろう。
 誰もが文学や芸術を文化として楽しむように、科学もまた文化として楽しめる社会になれば、どんなに人生が知的で豊かなものになるだろう。図書館がそんな社会をサポートする拠点のひとつであってほしいと、切に願っている。

追記 辛島泉氏は2015年7月16日に逝去されました。生前のご厚情に感謝しつつ、心からのご冥福をお祈り申し上げます。安らかにお眠りください。(2015年7月30日 記)

2009/02/19

超人の面白ラーメン紀行 112 渋谷区『唐そば』

JR鹿児島本線黒崎駅近くにあったラーメン店の話は前回書いた。今度はどうしても食べたくなって渋谷の宇田川町界隈を探したのだ。住所の渋谷区宇田川34あたりは東急ハンズの近くだが、その道路沿いに『唐そば』200902181645000_2
があった。創業昭和34年、最後の一滴まで美味しいとはこの店の看板文句。食べた。そして、多少昔の味がした。意外とチャーシューが美味。豚骨でもあっさり系だ。200902181650000
時間は午後5時頃のせいか、客は2、3人程度だった。例のタクシードライバーが言っていた息子さんが他のスタッフ2人といたようだ。メニューは激辛系のペペロチカ(800円)、ラーメン(700円)、つけ麺(800円)、おにぎり一皿2ケ(100円)、ゆでたまご(50円)。やはり大砲ラーメンには適わないか―。
渋谷区『唐ラーメン』スープ★★麺★★トッピング★☆接客・雰囲気★☆価格★★

2009/02/11

超人の面白ラーメン紀行 111 JR鹿児島本線黒崎駅『風風ラーメン黒崎店』そして『唐そば』

FufuramenJR鹿児島本線黒崎駅。ちょうど朝日新聞出版のPR誌「1冊の本」2月号に八幡製鉄のことが書いてあり、それを読み終えた直後の八幡地区の光景は、歴史を少しおさえたところで感慨深いものがあった。が、こちらはラーメン屋探しだった。黒崎駅を出たときは小雨、あー、そうだ、左手に井筒屋そして横断歩道のすぐ近くにそのラーメン屋だとキョロキョロするもない、そうか、25年以上経つからなくて当然かと思い馳せていたら、近くにラーメン店を発見、それが『風風ラーメン黒崎店』である。そこで遅い昼食を豚骨ラーメンで取ったのだ。このラーメンは北九州に本拠地をおくラーメンチェーンらしい。ま、味は可もなく不可もなくと言ったところか。さて、探しているラーメン屋は今何処? かつて実際にその店に入って食べた素朴な豚骨ラーメンは、おばあちゃんが作っていてシンプルそのもの、ゆで玉子と紅しょうがが仕切った台に無造作に置かれていたっけ。店内はまさに単品の食堂風景でやや暗く黒っぽい感じがしたが、筆者の記憶はセピア色に色褪せて曖昧そのものだから描写が確かか疑わしい。ところで、このラーメン屋探しは1時間後意外な展開を見せて判明したのだ。黒崎から小倉へ向かうタクシーの中で、タクシードライバーの一言で終止符を打ったのだ。お客さん、その店は今はなく、確か空き地になっていて、息子さんが継いで5、6年前に新宿そして今は渋谷に出店している『唐そば』だよと教えてくれたのだ。ガガガァーン!
知らなかった。筆者の思いのなかで勝手に増幅していたのだ。そう言えば、国学院大学から渋谷方面に数分歩くと、渋谷二丁目あたりに着く。そこは高田馬場じゃないが、今やラーメンの激戦区だ。そこに店はあるらしい。とんこつの九州ラーメンと看板を掲げたラーメン店はあったが・・・。また、宇田川町の公園通りにもあるとはネットでの情報だ。今度尋ねてみたい。

『風風ラーメン黒崎店』スープ★☆麺★☆トッピング★☆接客・雰囲気★☆価格★☆
ラーメン屋ばあさんの味春来る

クロカル超人が行く 102 久留米市『石橋美術館』

200902101042001_2200902101041000_2早春かと思わせる陽気の九州は久留米地区。気温13℃。突然時間が空いてしまい、「石橋美術館」に寄り道した。限られた時間での美術鑑賞は、企画展の絵画の稀少性や関連性それに学芸員の意図を直感することなのだ。青木繁、Img035_3坂本繁三郎、Img036早川、森などの久留米出身の画家を中心に岸田劉生Img034_4、藤田、佐伯、古賀などの作品が並ぶ「美術事始め 見る、知る、考える展」(好評開催中。4月12日まで)。百武兼行作「臥裸婦」、岡田三郎助作「水浴の前」、Img033藤田嗣治作「横たわる女と猫」、古賀春江作「鳥籠」、Img032松本英一郎作「退屈な風景」などいずれも有名な絵だが、ざっと観て特に印象に残った。続きは後ほど。まだ旅の途中なのだ。【写真は図録『読む石橋美術館』より。石橋美術館の許可を得て掲載】


2009/02/10

超人の面白ラーメン紀行110 久留米市『大砲ラーメン本店』

200902101130000久留米市の護国神社近くのラーメン店『大砲ラーメン本店』。200902101126000
ひろせ食堂、丸星中華そばと並ぶ久留米ラーメン店の老舗、強いて言えば博多ラーメンの原点だ。ごく普通の「ラーメン」(並480円)を食べたが、美味。さすが豚骨のダシは創業以来継ぎ足しと伝統にこだわる。また、チャーシューもやわらくていい。200902101140001_3
店内はカウンター20席、テーブル30座席と大分広いが、明るくはきはきと応対する店員の接客もグーだ。続きは後ほど。まだまだ旅の途中なのだ。


さて、旅は終了。ここで急いで記したいのは、店のレジ脇に置いてあったラーメン注文用のチラシImg031_2に『支那そばや』の佐野実氏とツーショットで『大砲ラーメン』の店主が載っていたことだ。どうしてと店員に質問、すると彼とうちの社長とは親友との返事が返ってきた。なるほど、中華そばこだわりつながり・・・。
メニューは昔ラーメン(並500円)、チャーシューメン、ワンタンメン、ワンタンスープ、昔チャーハン、のりネギラーメン、昔ワンタンメン、昔ワンタンスープといろいろ、値段も手頃、特に餃子は10個、340円は良いかも。スタッフは8名、昼時次から次と客が入って来るが、広いので満杯にはならなかった。簾を配した構図は見た目京都のお茶屋風―。
『大砲本店』①スープ★★☆②麺★★☆③トッピング★★☆④接客・雰囲気★★★⑤価格★★★

超人の“いとおかし”短歌 5首

女の意地変わり果てるも悲しみは宴のあと薄明に消え

花にも嵐の喩来る者も去る者もひとえにさよならの二文字

白鳥はと謳った牧水酒仙歌仙海仙になり

寺山に存在の寂見ゆわれは可笑しみ本線旅するひとり

カンガエル居るとすれば●のエクストラ面に言の葉忘れ

2009/02/05

超人の面白ラーメン紀行 109 東京都新宿区『純連』

200902051729000_2去年のラーメンナビ大賞の店『純連』。ラーメン激戦区高田馬場ではトップグループに君臨しているが、もともとは札幌、味噌ラーメンが看板。850円はちと高いか。味もまろやかさはあるものの、味噌本来の素材を感じさせる舌触りがもっとほしいところだ。『すみれ』とは兄弟。
『純連』1.スープ★★☆2.麺★★3.トッピング★★☆4.接客・雰囲気★☆5.価格★☆

2009/02/04

超人の面白ラーメン紀行 108 川崎市『ちばき屋『』

200902041205000昔懐かしいラーメン屋。葛西出身の屋台ラーメンちばき屋。川崎駅西口に直結したラゾーナ1階の食空間にある。となりは札幌系の「すみれ」だ。「すみれ」は札幌などで何回か食べているので今回はパスしたのだが、失敗だった。昔味もいいが、ちと舌がこえ過ぎたか、完全に物足りなかったのだ。
醤油ラーメン(750円)。「屋台ラーメンちばき屋」1.スープ★☆2.麺★☆3.トッピング★☆4.接客・雰囲気★☆5.価格★☆

2009/02/03

超人のジャーナリスト・アイ 105 アイスランドの新首相

超人のジャーナリスト・アイ 105 <br />
 アイスランドの新首相
アイスランド新首相に世界初の同性愛者が誕生。シグリザルドッティル氏。経済危機をどう立て直すかが緊喫の課題。写真は時事通信社の電子版より。

2009/02/02

超人のジャーナリスト・アイ 104 PR誌プチ雑感

  最近久し振りに「現代詩手帖」2003年10月号「吉本隆明」特集を図書館から借り出して読んだ。詩篇と大澤真幸の<ポストモダニスト>吉本隆明が面白かった。あとは斜め読み。実は山本哲士の吉本隆明論を借り出したかったが貸出中だったのだ。同時並行で今出版社のPR誌3,4誌を鞄に入れて電車の中で読んでいる。その一つ、丸善のPR誌『学鐙』に関して、今朝の毎日新聞の日曜コラム「時代の風」で、作家瀬戸内寂聴が日本近代文学研究者河野敏郎著『学鐙を読む』の出版記念会に出席した話を書いていたのを読んだが、この老舗丸善のPR誌『学鐙』は筆者も定期購読していて、特に丸善の歴史を紐解く河野敏郎連載「学鐙を読む」は毎回欠かさず読んでいる。丸善創業者の林氏の当時のビジネス奮戦記や忘れかけている文学者のことなど資料渉猟の極み、かつエピソードが大変おもしろい。教わることが多い連載だ。今は季刊雑誌に変わったので年4回発行。さて、PR誌の雄、岩波書店の「図書」2月号の<こぼればなし>の一つは、先月亡くなった作家・評論家の加藤周一氏を追悼した編集者のやや長いが心に残る文章だ。二回読み直した。そこからの抜粋。加藤周一氏も、自分に最も近しい日本社会の中で「異邦人」たることによって、透徹した批評眼を獲得した、一人の単独者でした、と。そして朝日新聞出版社の「1冊の本」の内容は、鹿島茂、高祖岩三郎、森嶋瑤子、小倉千加子、中岡哲郎、四方田犬彦、橋本治などの書き手を揃えて充実しているようだ。もちろん読み応えもある。多様で濃い。紀伊國屋書店の「scripta」のバックナンバーはちと薄く原価を抑えたつくりになっているけれども、書き手の布陣は堂々としたもの。上野千鶴子、内堀弘、池内紀、都築響一、伊藤比呂美、斉藤美奈子など。毎回楽しく読ませてくれる。さて、新しいPR誌の紹介と考えたが時間がない。次回に。

2009/02/01

超人の面白読書 51 最近買い込んだ本の紹介と短評

最近買い込んだ本と短評。

Img027①ノーマ・フィールド著『小林多喜二』―21世紀をどう読むか(岩波新書 780円)
母が日本人、父がアメリカ人の日系アメリカ人が書いた小林多喜二論。著者はシカゴ大教授で日本文学、日本文化が専門。参考文献、略年譜付。

②小林多喜二著『蟹工船・党生活者』(新潮文庫 400円)
平成20年12月25日で114刷 ! 再読用

Img028③高田里恵子著『グロテスクな教養』(ちくま新書 740円)
雑誌「scripta no.10」(紀伊国屋書店のPR雑誌最新号)の文芸評論家斉藤美奈子のコラム<中古典のスヽスメ>で庄司薫著『赤頭巾ちゃん気をつけて』を取り上げたのを読んで。庄司薫の女性側からの見解をちょっと覗こうと手に取ったが、なかなかどうして、教養、あるいは「男の子にいかに生くべきか」、戦争、そして教養がよみがえる、出版社、この教養の敵、女、教養と階級が交わる場所、と内容はおもしろい。巻末には学術的なものまで含めた教養に関する文献が記してある。2005年刊だが続編もある。
 ところで、上述の雑誌「scripta no.10」で斉藤美奈子は最後にこう記している。
 『赤頭巾ちゃん・・・・・』からすでに40年。知識人と大衆の相克どころか時代はさらに転換し、いまや「をひっぱたきたい」と語る世代が現れている。階層化が再び顕在化している現在、いまの18歳はこの小説をどんな風に読むだろう。確かに時代状況は違うのだから単なる都会小説的に読むだろうと筆者は想像するのだが・・・。

④吉見俊哉著『ポスト戦後社会』(岩波新書 780円)シリーズ日本近現代史⑨
 著名な社会学者の現代史。著者はあとがきで日本近現代の時間と主体が自壊していく過程をテーマにしたと書いている。歴史学者の視点とは違う、自壊という痛点が響く歴史書だ。

Img029⑤ロナルド・トビ著『「鎖国」という外交』(小学館 2400円)日本の歴史 9
毎日新聞夕刊のコラムで教えられた本。朝鮮通信使関係に新解釈を施しながら、視点のおもしろさが光る本。外国の日本研究者の活躍が目立つがこの人もその一人であろう。イリノイ大学教授で日本近世・近代が専門。

⑥小松 裕著『「いのち」と帝国日本』(小学館 2400円)日本の歴史 14
田中正造研究者の日本近代史。足尾銅山鉱毒事件―もうひとつの「近代」の章が出色だが、全体的にもテーマ・視点がいい。たまたま足尾銅山事件に関するちょっとした展示会が開催されるということを聞いて手に取った一冊。

⑦ジョン・アップダイク作・寺門泰彦・古宮照雄訳『ケンタウロス』(白水社 2001年刊 2800円)
 ギリシャ神話のケイロン(半人半馬のケンタウロス族なかで一番の賢者)の物語から借りた父性愛がテーマの初期長編作品。ジョイスの影響が濃厚の作品である。この作品を含めてこの多作の作家は小説、詩、評論、エッセイなど生涯60の作品を書いたそうだ。

Img030⑧John Updike : RABIT, RUN with an afterword by the author, Published in Penguin Classics, 2006.
The first sentence of this novel begins : "Boys are playing basketball around a telephone pole with a backboard bolted to it. " The afterword by John Updike is very interesting.

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