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2008/11/29

超人のドキッする絵画 16 『フェルメール展』

200811291622000_3晩秋の晴れ渡った土曜日の午後、筆者は上野の東京都美術館で開催中の『フェルメール展』を観に出かけた。やはり予想通り入口で40分待たされた。大人気である。この人気の秘密は何かしら ? 朝日新聞社やTBSが主催し第一生命保険が特別協賛したからその宣伝効果 ?作品の希少価値 ? 日本人の感性にあった解り易い写実絵画とさりげない日常 ? 光と影の遠近図法の巧みさ ? オランダ絵画 ? 等々が思い浮かぶが、さて、どうだろ。それにしてもこの人、ヒト、ひと、凄いに尽きる。ここまで書いて一時中断した。
 さて、フェルメール絵画鑑賞とあいなったが、入るなり人集りができてじっくり鑑賞している暇などないのだ。「光の天才画家とデルフトの巨匠たち」、ヤン・ファン・デル・ヘイデン作『アウデ・デルフト運河と旧教会の眺望』(1660年頃デトロイト美術館所蔵)から始まってカレル・ファブリティウス、ピーテル・デ・ホーホの『幼児に授乳する女性と子供と犬』『訪問』などを首を突っ込みながら急いで回った。『ディアナとニンフたち』『小路』『ワイングラスを持つ娘』『リュートを調弦する女』『ヴァージナルの前に座る若い女』『手紙を書く婦人と召使い』などフェルメールの作品は、1655年から1670年頃に描かれた作品だ。生涯33点しか描いていない。特に光と構図そして色彩が見事なタッチで描かれ、女性の表情もさり気ない日常生活そのものの世界だ。当時の豊かな家庭の有様も見られるけれども。実は小林頼子著『フェルメールの世界 』(NHKブックス)を読んでいた。そしてフェルメールは実際どんな生活をしていたのかまで読んだ。また、ヒットラーも愛したフェルメールの作品、有名な贋作事件なども引き起こしたことなどそのフェルメールの魅力に迫ったテレビのドキュメンタリー番組も見ていた(途中からだったが)。BS朝日ではフェルメールの映画もやっていたのだ(これまた途中からだった)。それで自分の中で勝手に増幅、フェルメールの有名な絵(『真珠の耳飾の少女』Img014_2や『牛乳を注ぐ女』Img015Img016など)が見られると思い込んでしまった。これがいけなかった。40点の中でフェルメールの絵画はわずかに7点だけ、あれっ、である。しかも有名な絵画はあまりなく虫食い状態だった。『絵画芸術』も都合により不出品だ。光の天才の絵画展は肩透かしだったのだ。元々作品が少ないのだから7点もよく出展できたと解釈できそうだが。それしてもこの混みようは芋洗い状態、何とかしてよと悲鳴を上げたくるほどだった。図録を購入中に隣の店では男性が、70万人突破記念セールの関連商品を売り込んでいた。商戦も活発なのだ。筆者は出口まで出るときにエレベーターを使った。試しに何人乗れて男女の数は?とカウントしてみた。全部で16人、男性3人に対し女性13人だ。圧倒的に女性が多かったが、年配の男性やカップルも目についた。やはり女性同士が多かった。Img017

オランダ17世紀の絵画は写実絵画の宝庫だ。東インド会社本社もここにあって交易は盛んだったのだ。印象に残った絵は、『小路』と『ワイングラスを持つ娘』そして『手紙を書く婦人と召使い』。【写真は一部パンフレット、絵葉書から】
隣の西洋美術館ではデンマークの画家ヴィルヘルム・ハンマースホイ(1864-1916)展200811291630000
が開催中だ・・・。

追記 フェルメールと贋作者ハン・ファン・メーヘレンについて2015年1月11日(日)のBS朝日で滝川クリテルがオランダの彼らに関係の深い美術館などを訪ねる番組を観た。以前から贋作については読んだり聞いたりはしていたはずだが、忘れていたらしい。今回この番組を観て贋作者の全貌とテクニックの素晴らしさがはっきり分かったと同時に、贋作の真相やナチスとの関連性も理解できた。面白かった。(2015.1.13  記)

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