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2008/11/09

超人のジャーナリスト・アイ 96 アメリカの雑誌を読む 小国アイスランド報告 23 最終章

 メディアサーカス、投票、基金上昇、競争的な要求、プラカード、討論、スキャンダルはなく、もちろん選挙運動や選挙もない。単純な問題として見せかけの野党の中でさえ立候補することに誰もが煩わせたくなかった。選挙はなかったが、アイスランドの環境問題に目覚めさせる目的をもった、ビョルクと新しい国際的なスーパースターのシグル・ロスをフィーチャーリングしたフリーのコンサートがあった。私は組織者が呼んでいた“エココンサート”は、一種の今時のAlthingアルシング的情熱や約束をという沸き立ちを引き起こしたか、少なくとも結果的には草の根的な反体制活動を打ち上げたはずだ。事実アイスランドの人口の十分の一ほどの3万人が気温華氏45度の黄金の夏の夜のレイキャビークの公園に集った。音楽特にシグル・ロスの荘厳で妙なうねり歩きは壮観だった。洪水に襲われてしまった巣で苦しむ鳥たちのイメージが巨大スクリーンに映し出されるようになっているが、ビョルクが自分の唄を激しく唄った後に独立をしよう、ナトゥーラ、ナトゥーラ、ナトゥーラ、ナトゥーラ、ネイチャー、ネイチャー、ネイチャー、ネイチャーと歌うまさに最後まで、誰も環境のことを口にしていなかった。コンサートだけだった。翌朝このイベントを手伝ったマグナソン氏のところに駆け込んだ。環境についてのコンサートなのになぜ誰も環境、政治、民主主義、ダム、人々が違いを示す行動について口にしないのかと質問した。彼らは説教したくなかったとはっきり言った。それは世界で最も合理的なことだったかのようにだ。

筆者のレベッカ・ソルニット氏はサンフランシスコ在住の環境ジャーナリスト。最新作は『Storming the Gates of Paradise』 。

追記。歌手のビョルクは帝王切開で女子を出産したとラジオで聴いた。また、執筆者のレベッカ・ソルニット氏の翻訳本『災害ユートピア』は、2010年に高月園子訳で亜紀書房から刊行されている。2012年1月9日 記。

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