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2008/01/18

クロカル超人が行く 75 福島県いわき市 新設館『いわき総合図書館』

クロカル超人が行く
  今売り出し中のJRキャンペーン、うつくしま浜街道。筆者はJR仙台駅から原ノ町で途中下車しいわき駅(旧平駅)に入ったが、車中ふとこの街道はどういう名称か考えていたのだ。それがいわき駅の改札を出て氷解した。正面に青と白を配した浜街道ののぼりがあるではないか。愚かである。

  いわき市立いわき総合図書館は新しく大きくなったJRいわき駅と横断歩道橋で結ばれたいわき駅前再開発ビル「ラトブ」の4階と5階にある。新館オープンは2007年(平成19年)10月25日、まだ3ヶ月にも満たないほやほやの図書館だ。関係者の話では開館当日の利用者は予想を大きく上回り12000人だったという。その後も利用者の数は上々らしい。広さは4階Photo_4

と5階合わせて約8602平方メートル、ゆったりとした空間が淡い木製の棚、シックな床の色調と相まって品位のある知的空間を演出している。蔵書目標は100万冊。
  この図書館で手に入れたパンフレットを覗いてみよう。インターネットを利用して情報検索ができ、CDやDVDの試聴、パソコンや携帯電話からの図書貸出予約もできる。また、短時間で図書の貸出ができるよう自動出納書庫や自動貸出機を装備している。特徴的なのは、親子で読書を親しめるようなプレイルームやお話の部屋それに授乳室も完備していることだ。閲覧席550席、学習室120席をはじめボランティア室、対面朗読室や録音室などの画期的な設備が満載されている。3_2
5市4町5村で合併したいわき市は人口約34万人で日本一面積が広い市としても有名だ。そんな広い市で(小名浜、勿来、常磐、内郷、四倉の地域図書館あり)住民サービスを市民一人一人に納得のいくように働きかけて行くには並大抵ではないことは容易に理解できるが、ここは新しい文化の受発信基地の機能を先ずは備え付けて未来志向していく姿勢が大切かも知れない。そう言った意味では今後の地方の図書館運営を占うモデルケースになるだろう。一瞥した限りではいわきに関する郷土資料棚の充実やウィンドウを使った企画展(今回は小名浜)などの斬新さもあって明るい図書館といった感じだ。もったいないのはコンピュータ関連が手薄なことだ。それにしても念願だったとは言え、あの才槌小路にあった盲学校脇の、本当に小さな図書館を知る者の一人としては隔世の感を禁じえない。

  筆者はここ4、5年で奈良県立情報館、岡山県立図書館、山口市立図書館、寒川町総合図書館、千代田区立中央図書館、豊島区立中央図書館などの新館を実際に足を運んで見てきたが、これは一言で言えば、従来の公民館→図書館→情報館と辿って来た図書館の歴史的機能転換、大袈裟に言えばパラダイム変換である。そこには文化や伝統を担うあるべき未来の縮図があるのだ。換言すれば、ここには地域活性をダイナミックにシンクロナイズしていくような異次元空間、コミュニティのあり方(スウェーデンなどに見られるコミューン)が隠されているような気がする。図書館は活用してなんぼの知的家計簿で精神生活をさらに豊かにしてくれるのだ。人生は短い、故にすべての書は読めないのだ。さて、どないしよう。それでも、知を愛する人よ、先ずは図書館へ行こう。

開館時間 平日・土曜日 午前10時〜午後9時
       日曜日・祝日 午前10時〜午後6時
休館日  特別整理期間 図書整理日(月の最終月曜日)
ホームページアドレス http://library.city.iwaki.fukushima.jp

ごほんと蛙詩人も目を細め

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