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2007/10/28

超人のドキッとする絵画 8 横須賀美術館『澁澤龍彦 幻想美術館』

 今年4月に開館した横須賀美術館。東京湾が一望できる観音崎公園近くに立つこの透明感のある明るいモダンな美術館で、今『澁澤龍彦 幻想美術館』(開催期間 10月6日〜11月11日 休館日 第一月曜日 開館時間 10時〜18時)が開催中だ。澁澤龍彦といえば、「異端」文学、サド裁判、仏文学者・翻訳家、美術評論家それに小説家と多彩な顔を持つ評論家である。異端文学の旗手として英文学者の由良君美、独文学者の種村季弘と並び称されている。1960年代、70年代に特に前衛芸術の分野で一世を風靡した人でもある。当時主な活躍の場所は、現代思潮社、河出書房新社、平凡社、文春、青土社の雑誌「ユリイカ」などだった。書店の棚にはこの手の本がよく並んでいたし周りに賛同者がたくさんいた。筆者などは徹底的にのめり込んだわけではなかったが、懐かしい作家の一人だ。
 台風一過の今日、出来たばかりの美術館へ行く途中、観音崎の日本初の洋式灯台の下で多少立ち止まり、東京湾を往来する貨物船やフェリーなどを眺めてふと過った唄は、歌人の北原白秋のそれ、フォークソングの定番、三崎巡りそれになぜか山口百恵の“ここは横須賀”、だった。と同時に、潮のかおりが漂い、たまには海も心地良いなと感じたのだった。
 祝10万人の垂れ幕の下のチケット売場で800円を払ってチケットを購入。

この美術館はライトグリーンのガラスを基調に壁や天井が白、床が木の素材のライトブランウンを配し、透明感のある色調が特徴だ。それに階段付近は黒と白のモノトーン、ところどころに外界へ繋ぐ、工夫された円形の窓が配置されていて、さながらパリの美術館(テレビや書物からの知識だけで実際行っていない)や金沢県立美術館の建造物を連想させる。昨日最後の県立美術館が沖縄は那覇の郊外にできたニュースも入って来ている。ハコモノ行政が困難を極めている現在、美術館再生の起爆剤になればと祈るばかりだ。

 さて、企画展『渋沢龍彦 幻想美術館』の中へ入ろう。<続く>

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