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2007/07/23

超人の面白読書 28 四方田犬彦著『先生とわたし』 2

毎日新聞の書評を読んだついでにここに出てくる人たちは本書をどう読んだか大変に興味をそそられたので、ネットでちょっと検索してみた。同じ頃由良ゼミの中心、周辺にいた人たちの寸評や書評だ。温度差があって面白い。と言うことは、先生との関わり具合か-。特に東大の阿部准教授にいたっては、由良先生と時の状況を冷静に分析していて、へぇ-とも。そんなに完全な知の伝導師はいないんじゃない、「東大だから」秀才はいるかもしれないが、発想、着眼点のユニークさはどうかな、多少胡散臭くとも良いじゃないか、人間臭くてとつい思ってしまうのは筆者だけだろうか。それでは学問にならないよと言われそうだけれども。言葉はどこまで真実を語りえるか-かのヴィトゲンシュタインではないが-そんな思いを持ったのだ。しかし作者、四方田犬彦はたくさんの仕掛けもしているはずで、シメシメ、ヨモダリュウビジレイクに引っ掛かったわいと内心くすくすと笑っているのではあるまいか。
次は誰だっけ、高山宏首都大学東京教授、WEBの画像を見る限りでは澁澤龍彦張りだ。やはりか、石原都政下の大学、何を況や、だ。しかし四方田犬彦には力が入っている、7年位先輩らしいが書評の主、紀伊國屋書店のWEB PAGE 「書評空間」の書き手でこの勢いで行けばこれからも楽しみだ。彼の本書の評は、あとで。それにしても由良君美を語るには欠かせない弟子だ。本書にも度々登場するし。この本は由良君美の偶像破壊、相対化、人間化、その酒乱と奇行癖の氷解の道程を緻密に再構成した旅なのだ。著者は50を過ぎたいま、専攻分野は違ってしまったが師の呪縛から解き放たれたのだと思う。良い意味で吹っ切れて何かが流れ出したのだろう。〈この項続く〉


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