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2006/09/01

超人の面白ラーメン紀行 48 高田馬場『俺の空』

超人の面白ラーメン紀行  48

鳥たちが帰つて来た。
地の黒い割れ目をついばんだ。
見慣れない屋根の上を
上つたり下つたりした。
それは途方に暮れているように見えた。

空は石を食つたように頭をかかえている。
物思いにふけつている。
もう流れ出すこともなかつたので、
血は空に
他人のようにめぐつている。
(「飯島耕一・詩と散文 1」 みすず書房 2000年所収)

  これは飯島耕一の有名な詩『他人の空』の詩ですが、このラーメン専門店は何年か前の日テレ年末恒例のラーメンランキング番組で堂々チャンピオンに輝いた実力の店、その名も『俺の空』。空を独り占めしたような、ひとを喰った名前。本宮ひろしの漫画の題名を拝借したというところが正解でしょう。チャンピオンになった時に一度食べてみたいと思っていました。行列ができてなかなか食べるのに時間がかかるとか並んでもスープ切れで食べられないとかの理由で行くのを躊躇していました。そんなこんなでいつのまにか時間が経ってしまったのです。2,3年前でしたか、豚骨(豚バラ、豚軟骨、ゲンコツ、背ガラと野菜をミックスしているとか)スープと魚介系のそれと混ぜ合わせた独特の濃厚スープを作っている姿などテレビの取材を受けていました。この高田馬場周辺はラーメン激戦区らしく、近くのラーメン店が不審火で火事になったことなど報道されたことはまだ記憶に新しいですね。「アド街天国」でもやっていたしね。
  午後2時過ぎJR高田馬場駅戸山口を出て30秒、大きな暖簾を潜ると真っ先にカウンターが目に入り、男性3人が注文を捌いていました。えっ、今日は並んでいる様子もなく、客が少ないのかな、それとも時間帯かと勝手に想像しながら券売機で豚玉そば(価格900円)を買いました。カウンターが12席の左端に座ってラーメンが出てくるまでしばし人間観察。カウンター越しには大きな寸胴が3つ、スープの出汁作り真っ最中なのか何度も何度も濾していましたね。こうすると旨味成分が増し、とろっとしたコクのあるスープに仕上がるみたい。客層は以外と女性客が多く、全体的に若い人たちです。さて、豚玉そばはどうしてどうして強いて言えば現代風のラーメンの味であります。確かに豚骨プラス魚介系でコクがありトロトロ感一杯。麺は極細、絡み具合が良くまろやか、やや野性的でしょ。チャーシューは細かく刻んであって美味、ゆで玉子も柔らか。でもあれだけ騒がれたのだからまだ何かあるはずと啜っているうちに完食です。梅形白磁のどんぶりが好かったかも。その他メニューはつけ豚そば900円、豚そば800円と至ってシンプル。確かにこの方が券売機であまり迷わずにボタンを押せます。愛想が今一の厨房人に代わって、店にあった扇風機が何ともいい風を送っていました。気が付くと並ぶほどではありませんが、次から次と人が入って来ていました。
『俺の空』(1)スープ★★☆(2)麺★★☆(3)トッピング★★☆(4)接客・雰囲気★★(5)価格★★

追記。昨夜偶然に観たTBSの番組で安住アナとともに歌手の郷ひろみがラーメン初体験を放映していたのがこの店。並んで入り券売機で食券を買い豚そばを注文。スープを上品にひと啜りしたあと彼曰く、よく煮込んでいますね。また、この細い面もスープに会います、とね。美味しかったみたい。この日は筆者が尋ねた日よりも並んでいました。20分位待ったと安住アナが言っていたくらいですから(2006年9月27日 記)。


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