« 超人のとっておきの映像 3 京都 | トップページ | 超人のドキッとする絵画 1 妖艶の画家・岡本神草 »

2005/12/04

超人の面白読書 15 岡田哲著『ラーメンの誕生』

Img028
 やっとのことで読み終えた岡田 哲著『ラーメンの誕生』(ちくま新書 720円)。巻末には参考文献、ラーメン年表も付いて全部で234ページだが、中国めん料理小史、日本のめん食文化史、ラーメン変遷史、ラーメンの魅力、こだわりの味、果てはインスタントラーメンまで幅広く、奥深く、ラーメンについて薀蓄を傾けている。新書版と侮ってはいけない、内容は濃いのだ。通勤電車の中、出張中の新幹線の中など主に移動中に読んでいたので読了するのに少し時間がかかり過ぎたようだ。途中興味を薄れたこともあってか新書にしては手間取った。
日本は歴史的にはそうめん、うどん、そばなどのめん文化を育んで来たが、ラーメンが入ってきたのは意外と新しく明治維新以降のようだ。江戸時代でもむしろ油嫌いや肉食忌避があってまだそばの段階で、明治以降肉食解禁も手伝って、横浜の南京町で中国人が改良して出したラーメンが受けたりして少しずつラーメンが庶民に受け入れ始めた。明治中期になると小説他にも登場しラーメンが普及して行く。そして、機械めん(明治中期)、ラーメンブーム(第二次大戦後)、インスタントラーメン・カップヌードル(昭和33~46年)・パスタ(20世紀後半)とめん文化がこの130年余、その時その時のドキュメントをのせて今日まで続いてきたと著者は書く。読者諸氏はすでにご存知と思うが、最初にラーメンを食べた日本人は誰か? 元禄時代、長崎に居留していた朱舜水が、ラーメン風の中国めん料理を水戸黄門で有名な水戸第二代藩主水戸光圀に振舞ったことが日本で初めてらしい。味のほどはどうだったか分からないという。<続く>

« 超人のとっておきの映像 3 京都 | トップページ | 超人のドキッとする絵画 1 妖艶の画家・岡本神草 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 超人の面白読書 15 岡田哲著『ラーメンの誕生』:

« 超人のとっておきの映像 3 京都 | トップページ | 超人のドキッとする絵画 1 妖艶の画家・岡本神草 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31