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2005/09/05

超人の面白読書 14 2004年度ノーベル文学賞受賞エルフリーデ・イェリネク著『したい気分』

Jerinek
9月、そろそろ今年のノーベル文学賞が発表される時期。1年遅れで筆者は、2004年度ノーベル文学賞受賞オーストリアの作家、Elfriede Jelinek エルフリーデ・イェリネクNec_0045
(【朝日新聞2005年2月7日付夕刊から。訳者が撮影したもの】)
著、中込啓子/リタ・ブリール訳『したい気分』(原題"Lust"、1989年刊)を読み始めている。訳者あとがきでもなかなか解り難い、現代オーストリア文学界のプリマドンナの代表作品と書かれている。夫との性的生活に堪えられず逃亡、やがて息子を殺すに至る女の生活。メタファー、メトニュミー、言葉遊びなどを駆使したポストモダンの愛の小説とは出版社・鳥影社の帯。5年も翻訳に時間がかかった由。男女の愛の力関係の序列化や富める者と貧しき者の序列化を排除するというメッセージが込められ、マルキシズムの思想よりは、むしろポスト構造主義のメッセージの方がこの長編小説の本質を表しているとは訳者の弁。
カーテンのヴェールが、自分の家にいる女とそのほかの人たちとの間に掛かっている。この人たちはもやはり自分の住居と自分の気質を持っている。貧しい人たちなのだ、で始まり、いっそのこと彼女たちの子供のへその緒みたいに、時間をむさぼるように食べてしまうのがいいのだろうか ? 殺人と死と ! でも今はあなた方しばらく休息していてね ! で終わる。327ページ。可能性に挑戦、それは読む筆者にも同じだ。

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