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2005/02/25

クロカル超人が行く 11 山口 ザビエル記念聖堂

Xavier_2ザビエル記念聖堂は、日本へ最初に渡ったキリスト教布教師フランシスコ・ザビエルの偉業を記念して建てられた教会。この亀山公園の一角には、小・中学校時代を山口で過ごした国木田独歩の「山林に自由存す」の碑もある。現在のは火事で燃えて再建したものらしい。前の像と比べて情緒に欠けていますね、とはタクシーの運転手の何気ない言葉。                      
                                 【ザビエルと井戸】
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2005/02/20

横浜フラッシュバック

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アメリカいる友人が一時帰国して横浜中華街に食べに行ったときの友人を撮った記念写真。出たとこ勝負で入った楊州飯店、ランチコース二人で4,000円。リーズナブルな値段です。このあと中華街の入口にある有名な肉まんを売る店で、特大で味の良い肉まんを多少まけてもらって買い込み、雨の山下公園を通り過ぎてみなとみらい21のほうへ、ぶーらぶらっと洒落込んだ。舶来品のオンパレードの赤レンガ倉庫に行ってきました。そして、一句。

アメリカの匂いする友人の秋愁う

クロカル超人のジャーナリスト・アイ 新聞・雑誌拾い読み 2   

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文芸評論家・加藤典洋氏の講演「私にとって詩とはどういうものか」(「現代詩手帖」2005年2月号所収)を読む

2005年2月の読売新聞読書欄の書評子に刺激されて本当に久しぶりに雑誌『現代詩手帖』2月号を購入。その中に載っていた文芸評論家、加藤典洋氏の講演「私にとって詩とはどういうものか」を読んだ。2004年12月4日山形市遊学館で行われた講演を再構成したもの。高校時代、大江健三郎著「日常生活の冒険」をはじめ、奥野健男、島尾敏雄、安部公房、井上光晴、倉橋由美子の現代小説、会田綱雄、堀川正美、吉野弘や「荒地」の鮎川、田村、北村の現代詩、テル・ケル派等の現代フランス文学を読み、ゴダールとトリュフォーの映画を観、「現代詩手帖」と「美術手帖」を持ち歩き、その中の長田弘とか渡辺武信とかを好きで読んでいたという初期読書体験。当時地方で雑誌「文學界」を取っていた家庭はそう多くはないはずだが。大学では学生運動があって、最初は愉快、しだいに暗くなって結局はへこたれたと語り、高校のころは文学青年が好きな太宰治とか中原中也とかは軽蔑していたが、20歳過ぎて中原中也の詩に惹かれて行ったと。加藤氏流に言えば捕まった。一人目の子どもの誕生日が中也の子ども、文也が死んだ日、二人目の子どもの誕生日が文也の生まれた日、偶然だがそれだけ中原中也に数年間は憑かれていたという。国会図書館員のときカナダのケベック州に留学した際に中也について書いたものが郵送途中紛失し戻って来なかったことから中也の世界から離れることが出来たことなど詩と詩の周辺について面白おかしく、時に真面目に語られていく。「結局最後に残ったものは、へたり込んだときに心に響いてきたもので、わけのわからない言葉の断片なのです。なんでこれいいのって言われても、ほんとに答えないといけないなんて気持ちがすこしも湧いてこない。そういうもの。そういう会話が辛いっていうときに、からた゛に入ってきた言葉です」詩の根源的な意味を語り、ごく普通の詩を引用して上手な現代詩よりいいのかというと、これまでこの世で誰も言わなかったことをいっているからいいのですと語る。その一部を本文から引用。

こころのしゅうぜんに
いちばんいいのは
自分じしんを
ちょうこくすることだ
あらけずりに
あらけずりに・・・・・・
*
Kaki no ki wa
Kaki no kide aru
Koto ni yotte
Basserarete iru no ni

文芸評論家、三浦雅士氏の土井晩翠賞選評「賛嘆と不安と」を加藤氏は引用しつつ、現代詩はいまや、難解詩とライト・ヴァースのいかんともしがたい二極分解しているのだという。そして加藤氏の示唆は「詩の逆境を詩はどのように生き延びるか」という問題だとし、戦後詩の「一体」の感じが失われて、現代詩が逆境にあって、苦しんでいると受け取るべだという。詩は、暗がりに浮かぶ行燈のようなものだ。暗いと暗いだけ、それはくっきり見える。でも時代が明るいと困ってしまう。昼行燈ということばがあるが、そのままだと、非常に間の抜けた、ぼんやりした存在にならざるえないという。また、現代詩は、編集者が書き手にダメを押せなくなって堕落したとも語る。良い詩とダメな詩というのが、詩の世界でわからなくなった。くだらないものをくだらない、という人がいなくなったと。そして難解なものとやさしいものに分解するというのは、逆境になったときの詩の身の動かし方で、詩はこういうかたちで逆境を耐えている。どっちがいいという話しではないと。小説でも村上春樹、村上龍、高橋源一郎などがこの二極分解を自分で引き受け、作品の中に呼び入れ、呼びかけ、乗り越えることだった。それは演劇の平田オリザ、野田秀樹もそうだったという。詩が二極分解したときに、その一方に立つというのではなく、誰がこの二極分解自身を体現してみせるか、誰かがこの分裂の現場にならなければならない、そういう問題意識を持つ人がどのくらいいるのかが加藤氏の答えらしい。旧ソ連のノーベル賞詩人のヨシフ・ブロツキイ、吉野弘の詩、荒川洋治の詩に言及して詩の根源的なものを呈示してみせる。その荒川洋治氏の「美代子、石を投げなさい」という詩から。
 
宮沢賢治論が
ばかに多い 腐るほど多い
研究には都合がいい それだけのことだ

ぼくなら投げるな ぼくは俗のかたまりだからな
だが人々は石を投げつけることはしない
ぼくなら投げる そこらあたりをカムパネルラかなにか
 知らないが
へんなこといってうつろいていたら

ああ石がすべてだ
時代なら宮沢賢治に石を投げるそれが正しい批評 まっ
すぐな批評だ
それしかない
(中略)
宮沢賢治よ
知っているか
石ひとつ投げられない
偽善の牙の人々が
きみのことを
書いている
(中略)
「美代子、あれは詩人だ。
石を投げなさい。」

筆者はかつて「水駅」で颯爽と詩人デビューを果たしたこの人の詩や評論を読んだことがある。今や現代詩作家と名乗り版元も経営しマルチ人間である。
20ページに及ぶこの講演は、文芸評論家・加藤典洋氏の読書体験、思想、感受性の総体として今の詩の現状に根源的な問いを突きつけつつ、乗り越えの作業に的確に示唆を与えているように筆者には思える。筆者より年配ではあるが、似たような読書体験をしているし、同時代の感性を共有していたことも頷けて時代のモーメントを想う。中原中也は若い自分に相当読んだし、湯田温泉にある中原中也記念館にも出かけた。ある書肆が書店を経営していてそれに参画していた時分、主は現代詩のコレクターで当時1,000万以上の初版本を持っていたし、詩もいろいろと読んできたが、3回目かの引越しで詩集と言語学関係書を約400冊位古本屋に売ってしまった。そのあとからここ17,8年はぽつりぽつりと試作した程度でほとんど遠退いていた。また、昔よく読んだ詩人も物故者が多くなった。新しい試みとして詩のボクシングをテレビで見ては面白いと思ったことはあるが、それほどのめり込めなくなった。今は新聞雑誌等で現代詩の動向をちらっと読む程度。しかし、現代詩が気になっていることも事実だ。加藤典洋氏に刺激を受けてポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアの詩を読んでみたいと思う。
文芸評論家で大学教授の加藤典洋氏は、来年度から早稲田で教鞭をとる予定と聞いている。筆者は、2年位前に明治学院大学の校舎の前を考え込みながら歩いている光景を目の当たりに見て、その昔、哲学者、梅原猛が京大農学部の前をそれより更にうつむいて歩いていたのを思い出す。何かの着想、構想、それとも学生のことか、筆者には到底その中身までは分るはずはないが、その光景は強烈な印象として残っている。

2005/02/19

超人の面白ラーメン紀行 11 東京都文京区本郷『破天』

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東大赤門近くにあるラーメン店。店内は木をいかしたシンプルな造りで、場所柄やはり東大生と関係者が目立ったかな。サラリーマンもちらほら。本を手放さない人が2,3人はいました。メニューは15,6種類ありましたが、650円の定番らしい味噌ラーメンを食べました。前にちらっと紹介しました『ひむろ』のスープに似ていますが、ちょっと塩っぱい。チャーシューはよく煮込んであるらしく柔らかくて美味。初めて入った店でしたが、店の名前を失念してしまいました。何とか天ですが。そう言えば、この店に入る前筆者は本郷通りを歩いていました。何気なく喫茶店を見ましたら窓側に誰かと喋っている女優、希木樹林さんがいました。それとも、らしき女性?判りません。そうだ、このラーメン店はそれなりに評価できます。
追記。最近このあたりを通りましたら新しくこの『破天』の隣に『風天』というラーメン屋ができ、またこの二軒先には黒いラーメンの『初代えいすけ』もあります。本郷のラーメン激戦区でしょう。それだけ食べる人が多いということでしょうか。

2005/02/17

超人の面白ラーメン紀行 10 横浜市西区『札幌や』

sapporoya横浜駅西口相鉄ビル地下一階にある『札幌や』。ここは筆者が昔からこの辺に来たら必ず立ち寄る店だ。白味噌がベース、炒めたもやしが少々に比較的薄めのチャーシューが一切れ、それにネギ少々、でもスープは特別に大盛りしてもらって、これで味噌ラーメンの定価は700円。何とも言えない味です !! 高校生、サラリーマン、OL、主婦といろんな方が来ている。味噌、醤油、塩の三種類と玉子、ほうれん草、メンマ、バターなどトッピングのバリエーションがあるシンプルメニュー、客席は30席。いつ来てもよく入っている(曜日や時間帯にもよるが)。お薦めのラーメン店のひとつ。ラーメンの好みは人それぞれだが、バラエティーに富み、大分レヴェルアップしたラーメンとはいえ、ここまでラーメンが浸透したのはただ単にテレビの影響だけではないはず。今や世代間を越えて国民食になったのだ。たかがラーメンされどラーメンである。上海、台湾でも日本のラーメンが進出して評判を呼んでいる時代。そして、雑誌では夥しいほどのラーメンの記事が掲載され、ラーメン店を食べ歩いた本も出版されている。

"嗚呼、ラーメンよ、一体お前は何処へ行く!"
 
これで独断と偏見のラーメン紀行シリーズはひとまず終わりたい。第二弾はいわゆる『俺の空』とか『麺屋武蔵』といった進化系ラーメン店をリポートしてみたい。テレビチャンピオンの王者は、ラーメン店食べ歩きで何百万円も使ったと話していたが、そこまで行かなくとも出来る限り食べ歩いてみたい。今までにも麺類が好きなせいか(うどん、スパゲッティもよく食べる)大分食べていることは事実だがー。

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追記。本日久し振りに食べた味噌バターラーメン、ちょっと塩辛った。味が落ちているのかも知れない。この辺に来たときには必ずと言っていいくらい寄って食べているが。あれこれ30年位食べているかな。(2006年11月1日 記)

追記2。今日の『札幌や』はなぜか混んでいたね。午後1時15分過ぎでも。注文捌きが大変だったみたい。(2008年3月13日)

追記3。久し振りに寄ろうとしたら、2回くらい回りをうろちょろしても『札幌や』が見当たらない。仕方なく近くの店員さんに尋ねたら、ジョイナスがリニューアルする前に撤退したとのこと。残念。贔屓にしていた店がまたひとつ消えてしまった。(2015年10月2日)


超人の面白ラーメン紀行 9 東京都文京区大塚『札幌軒』

地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅前の『札幌軒』の味噌バターラーメンは、今流行りのラーメン店とは違って言わば普通の味噌味。濃い味噌風だがそんなに塩辛くはなく、野菜の豊富なのが良い。それは赤味噌の持ち味、それで840円也。威勢の良い元ボクサーが店主で(夜はいないが)、拓大生、サラリーマン、ご近所の常連さんと客は様々です。すぐ近くの駅の二階には北海道系の『ひむろ』があります。

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2005/02/16

超人の面白ラーメン紀行 8 千代田区神田『日高屋』

hidakaya_ramen神田駅午前零時過ぎ。西口からすぐの日高屋のラーメンは390円でした。シンプル イズ ベスト。ま、酒を飲んだ後で空腹には持って来いのさっぱり系です。しかもチョー安、トッピングは海苔、多少のもやしと、いたってシンプルでした。本当はここから1,2分の『かやまラーメン』に行きたかったのですが、すでに閉まっていました。ジャンジャン。

2005/02/14

クロカル超人が行く 10 京都・金閣寺 フラッシュバック ②   

Kinkakuji高校の修学旅行以来の金閣寺。この日はよく晴れていて、その金色の輝きのすばらしかったこと!!時代は変わりましたね。韓国、中国からの観光客が多かったみたい。もっとも紅葉の季節の頃でもありましたが。

追記。つい2週間ほど前にアメリカのブッシュ大統領が来日しましたときに、京都の人達が関西空港から京都御所までどうやって来るのかしらと密かに思い巡らしていたという。何故なら京都御所にはヘリポートがないはずだから・・・ところがです、テレビで映し出された映像はヘリコプターが御所に入って行く映像、これには京都の人達の思いがはぐらかされ、ドキモを抜かれた感じとあるブログの呟きを聴きました。やっぱり京都御所にはヘリポートがあったのです。
で、金閣寺を首脳会談の始まる前に選んで和みを感じつつ、在日米軍の基地問題、BSE問題などが話し合われた模様。聞けばブッシュ大統領のお土産は立ち二輪車とか、これは両親の誕生日にプレゼントしたものらしい。小泉首相もブッシュ大統領の家族の一員の表れ ? と新聞は書き立てていました。そのお返しに小泉首相は、ありきたりの京人形を贈ったとか(2005年11月27日記)。Rokuonji_ofuda_2

クロカル超人が行く 9 京都・祇園 フラッシュバック ①

京都祇園新橋付近でテレビの撮影風景に出くわしました。午後8時頃、舞妓さんの歩く姿が何とも言えませんでしたね。想い出しました。高校の修学旅行のとき、クラスの友達と旅館のある京都駅近くから舞妓さんのいるところまで一目見ようと歩き回りましたね。あれから幾星霜-。

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このあと総勢7人位で某氏が知っている店に立ち寄りました。最後はこの近くの鰊そばの美味い処で、筆者はそばよりうどん派なので鰊うどんを食べてこの日は解散。小雨がまだ降っていました。

野郎ども 妖しさに触れ 舞妓はん 

2005/02/12

超人の面白読書 6 渡部 蓊著「教育行政」

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渡部 蓊著「教育行政」 2004年10月刊 日本図書センター A5版 516ページ 定価6,090円 

今まさに教育基本法等の改正が問題になっているが、この本はわが国の教育法規、教育制度、学校体系・教育内容、教職員、高等教育、生涯学習、文化・芸術の行政について理論と現実の双方から展開した、初の教育行政の解説書である。以下は専門家からの立場から、2005年1月号「教職研修」に掲載された横浜市立大学助教授高橋寛人先生の書評をスペースの都合上一部割愛、一部直して転載。
本書は、現行の教育行政制度を、論理的、歴史的、体系的に記述したものである。類似の書物はほかにもあるが、本書の最大の特色は、元文部官僚によって書かれ点である。また、文教行政の全体を統一的に一人で論述した書物はきわめて少なく、貴重である。狭義の教育行政にとどまらず、学校教育・社会教育を含む広い意味での「教育行政」全般を扱っている。章末の随所に「補説」が付され、制度の原理や改革の理念などについて詳しい説明がなされ、法律の制定や改正をめぐる立法者意思を解説するために、審議会の答申や国会での提案理由説明なども豊富に引用されている。

この本を推薦します
「教育行政講義担当者必携の書」 渡部翁著「教育行政」
                          坂野 慎二(玉川大学助教授・国立教育政策研究所客員研究員)

 本書「教育行政」は、大学の講義におけるテキストとしてはもちろん、教育行政の講義担当者必携の書である。
 著者は元文部省に勤務し、1984-1987年の臨時教育審議会(臨教審)設置時には事務局として、関係者との接触も多かった。臨教審で審議された内容はその後の教育政策に大きな影響を与えたが、本書は臨教審の影響を強く読み取ることができる。そのことが、元文部官僚である著者にして、文教政策に一定の距離を置いた分析視点を提供し、場合によっては文教政策に対する批判を展開することを可能にしている。
 本書の特色を整理するならば、以下の点を指摘できる。

1.法令についての幅広い知識を基盤とした叙述と歴史的変遷が丁寧に記述されていること。元行政マンらしく、法令の歴史的変遷が丹念に調べられている。その対象は戦後の変遷のみならず、戦前の法令改正にも及んでいる。本書が教育行政講義担当者必携と考えられる理由の1つはここにある。現行法令の歴史的経緯を調べるとき、かなりの信頼性をもって、本書によりその目的を達成できるのである。
 例えば、住民等の学校建築に関わる割当的寄付金等の禁止の整理などは、従来の教育行政学テキストではあまりなされてこなかったのではないだろうか(141頁)。
 また、いわゆる教育法令のみならず、法全体への幅広い視野に立って本書は叙述されている。例えば、独立行政法人通則法などへの目配りは、一般行政と文部行政といった視点からではなく、行政全体の中での文部行政の視点を意識させてくれる(50頁)。教育政策の政治化が進行しつつある今日、こうした視点が教育行政の講義担当者には求められるであろう。

2.補説による詳細な記述。本書は全部で16の補説が盛り込まれている。この補説には著者が臨教審事務局としての体験が生かされている記述が多い。この補説としての記述が、本文の分量を抑えるとともに、ある種のトピックとして読者の関心をそそるのである。
 例えば[補説6]で扱われている「臨時教育審議会の学校体系の基本的立場」は、今日の教育改革を分析するために、有益な視座を提示してくれる。また、[補説9]の「臨時教育審議会の答申と教員免許制度の改正(昭和63年)」は、教員の資質向上を議論する際に、貴重な論述である。専門職大学院が議論されている昨今、こうした原理原則を振り返るために貴重な資料であるといえる。

3.学校教育行政以外への丁寧な記述。従来の教育行政のテキストはあまり詳細な記述がなされてこなかった社会教育や文化・スポーツ行政にも丁寧な記述がなされている。社会教育は、近年のテキストでは生涯学習として記述され、独立した章を起こすことは少ないのだが、本書は第9章「生涯学習の提唱と展開」と第10章「社会教育の役割と発展」として、それぞれ独立した章によって記述されている。とりわけ、諸外国と比較して、日本(の教育関係者)の生涯学習の概念は、職業能力開発の観点が希薄である。本書で著者は、この点を次のように明確に指摘している(338頁)。
「社会教育は教育委員会の所掌事務であるとの観念が強いが、生涯学習には、それを越えて職業能力の啓発……など、教育委員会以外の行政機関の所掌に係るものがあることによる。」

 以上のように、本書はこれまでの教育行政のテキストの枠組みを超えている部分がある。文部省内で、いわゆる学校教育以外の部局も経験した著者の、こうした広範な領域に対する教育行政に対する熱い思いが、本書には凝縮されているといえる。また、補説をトピック的に講義で紹介してみるものおもしろいであろう。是非、丁寧に読み進めることをお勧めしたい。

『臨時教育審議会-その提言と教育改革の展開-』(本体価格5,600円)  日本図書センター刊 好評発売中

『図解問答教育法規・教育行政入門』(本体価格3,200円) 好評発売中 日本図書センター刊 好評発売中

2005/02/11

最近買い込んだ本

mallarmeumibeno_kafkavillage_voicethe_new_yorker_murakami最近買い込んだ一冊目は、今アメリカで翻訳書が出て話題の本、村上春樹著「海辺のカフカ 上」(新潮社 2004年9月刊 397ページ 定価1,600円)。村上春樹は芥川賞を受賞したときからずっと注目していたが、新刊が出れば書店で立ち読みしていた程度の読書体験で、今まで本格的に読んだことのなかった作家だ。今度はじっくり読んでみようと思い買い込んだ次第。挫折しないことを祈りつつ。読売新聞の文化欄では雑誌「ニューヨーカー」に3ページにわたるアメリカの著名な作家・ジョン・アプダイクの書評が載って話題になっていることや、2月9日付毎日新聞夕刊ではアメリカ在住の文筆家・新元良一氏のアメリカでの英訳本の評価をめぐって一文を書いているという具合に、村上春樹作品が今やアメリカでも広く浸透していることが報じられている。

二冊目はあの難解の詩で知られるステファンヌ・マラルメの自伝『マラルメ伝 絶対と日々』(ジャン=リュック・ステンメッツ著 柏倉康夫、永倉千夏子、宮嵜克祐訳 筑摩書房 2004年10月刊 658ページ 定価13,000円)。ああ、全ての書を読みぬ。人生は短かすぎるとはその詩の一節。また、賽の一振りは、決して偶然を廃棄しないであろうとかその詩篇は万物照応、サンボリズム、晦渋、難解、韜晦と今までどれほどこの作家に解釈を含め注がれたか。筆者も以前からいろんな人達の翻訳、評伝、評論を読んできたが、何一つと完成していない。恥ずかしい限りだ。マラルメ研究では日本が世界一とこの本のあとがきの訳者の言葉。菅野昭正の確か雑誌「海」に連載されたマラルメの自伝をまとめた本も中途半端で終わっている。今手許にところどころ読んでは永く眠っている筑摩書房版未刊の「マラルメ全集」の二冊もある。この本を手がかりに今度は読み込んでみたい。何せ2段組で650ページもある大著、ああー。
【右端の写真は「The New Yorker 」1月24日-31日号」】【右から2つ目の写真は「Village Voice」1月18日号のPaul LaFargeのWeb siteの記事】

クロカル超人のジャーナリスト・アイ 新聞・雑誌拾い読み       

r25the_big_issue今回今話題の雑誌2誌。ひとつはホームレスの仕事をつくり自立を応援する『The Big Issue Japan』の最新号(2005年2月1日刊 21号)、特集は「つくられる生命たちへ」とちょっと硬い生命倫理の話し。この雑誌はホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として、1991年に英国ロンドンで創設。日本版は大阪で発刊され、今では大阪、神戸、京都、東京、千葉、横浜で販売されています。テレビでも報道されましたのでご存知の読者も多いはず。定価200円。200円のうち、110円が雑誌購読者の収入になります。ビックイシューのIDカードをつけた販売者からのみお買い求め下さいとはこの表紙に書いてある文言。筆者は西新宿の住友三角ビルの近くで買いましたが、同じくこれは最新号ですかと買い求めていた30代の男性もいました。From the streets 今月のひとでは実際にホームレスの販売員を取り上げインタビューしたり、最近の話題の映画「ビフォア・サンセット」、ミュージシャン・カサビアンのスペシャルインタビュー記事を掲載したりして、30ページの雑誌にしては内容は良いかも。月二回、1日と15日に発刊。
もうひとつはリクルート社刊のオトコを刺激する情報マガジン、フリーペーパー『R 25』。地下鉄駅等ターミナル周辺においてある毎週木曜発行の若者向け雑誌ですが、いろんなランキングにエッセー、インタビュー記事、オトコ視点でコンビ二分析(因みに今週は食べやすいメロンパンとか新メニューの紹介)のコンビ二大学院の連載もの等々。48ページのこの雑誌は創刊当時はコマーシャルが右側、記事が左側に載せてあって、ちょっとコマーシャルが煩いかなと思いました。が、最新号では編集も、レイアウトも多少変わって来ているかな、切り口、斬新的かもね。編集の狙いはオトコ、25歳を超えて女性、年配の方も読んでいるから不思議。電車のなかとか見かけるからね。いいじゃん!!

クロカル超人の季節の拾い物

東京の西武線新井薬師駅徒歩7,8分にある三井文庫の梅。携帯付きカメラでをカチャッ。もうすぐ春ですね。そして一句。

東京の梅観るところ羊哭く(^o^; ume-ume-

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今年は2006年2月17日に訪問。生憎雨のぱらつく寒い日でしたが、しっかりパチリ。

迷い路曲がる先には梅一輪

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クロカル流北欧最新情報ピックアップ 2  

ericssons_presidentスウェーデンのエリックソン社業績回復

スウェーデンの大手企業のエリックソン社は、業績低迷で千人規模の従業員が職を失うほど過去何年か危機的状況にあったが、業績が回復し昨年過去最高の約300億クローナ(約4,488億円)の利益を出した。エリックソン社は利益に対し、世界の多くの人達がエリックソン社の携帯電話を使っていると説明している。我々はこの業績に満足しているのは明らかだし、強い企業を示しているとカール・ヘンリック スヴァンベリー社長。多くの国がエリックソン社の携帯電話システムを購入している。また、今日約20億の人達が携帯電話を持っている。
【2005年2月11日金曜日 8 SIDOR のトップ記事から】
【写真はCarl-Henrik Svanberg Ericsson社長】

2005/02/10

超人が行く 8 横須賀ストリート ③

横須賀の海軍カレーを食べたいと思い立っても、つい見逃してしまうのだ。そんなときJR横須賀駅にあるこのキャラクターに出会うと食べた気になって帰れます。この愛敬が良いかも。
横須賀ストリート3部作完。


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超人が行く 7 横須賀ストリート ②

横須賀中央駅前広場にはアンデスの民族音楽を奏でているグループもいました。面白かったのは、自分達で作ったカセットテープをわずかな見物客に売り回っていたことです。当然筆者にも。買いましたでしょうか?FINAL ANSERは、NOでした。大した話じゃありません。ここは横須賀ストリート!

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2005/02/09

超人が行く 6 横須賀ストリート ① 

京浜急行横須賀中央駅近くの諏訪神社で豆まきの光景に出会いました。甘酒が振る舞われ、筆者も光栄に与りました。本当に久し振りで味わいました。甘ったるかったこと !!それで待つこと10分、豆まきが始まりました。福は内、鬼は外の掛け声で豆ならぬ縁起を担いだ小銭が蒔かれましたが、不運にも後ろの方にいた筆者まで届かず、一瞬苦笑い。もちろん若いカップルなど拾った人は、大喜び(^O^)。残念、斬りっ!


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美味しい店紹介-台湾・台北-

筆者が撮った写真2004_12110031

台湾の台北市にある『鼎泰豊』(ディンタイフォン)は、小籠包で有名な店。この写真は誰かのHPからアクセスして取ったものですが、忠孝東路にある最近出来た支店。去年の12月に筆者が仕事で行った帰りに寄った店は本店でした。15分位待たされて四階のテーブルに通されました。まあ、日本人が一杯でまるで東京か横浜にいるみたいでした。時間がないので、続きはまたあとで。
 
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時間が取れましたので続きを書きます。四階に台湾の人、同業他社の人と筆者の三人でテーブルを囲みましたが、なぜか筆者の体調が最悪で、ビールはほんの少々、紹興酒はせいぜい3杯ほどかな、ともかく胃が受けつけませんでした。好きな方の飲み物でそんな調子ですから、言い出しっぺの筆者が、これが本場の小籠包かと手は出すのですが受けつけませんでした。一緒に行った人達には迷惑をかけて申し訳なく思っておりますが、どうしようもありませんでしたね。この時ばかりは。薬も飲んでいたのですが。だから小籠包の味は、残念ながら分らなかったみたい。その肉汁とやらを堪能したかったのに。形は思ったより小さいけれど数があったかな。また、何とか食べたいな。値段はそんなに高くなかったと思います。と言うのも、ここは同業他社の人が払ってくれましたので。(^。^)

2005/02/06

クロカル流北欧最新情報ピックアップ

8_sidor_den_5oslo_karl_johanbergen折に触れて少しずつ北欧最新情報をピックアップしながら書いていこうと思います。スウェーデンのDN, 8 sidorの記事とかノルウェーのAftenpostenの記事等を拾い読みしながら。できればビジュアル的に面白くですが。
【写真左】 有毒ガスが発生したヘルシンキで大都市は閉鎖(8 sidor05/02/2005) 【写真中央】 オスロのカールヨハン通り 2005年2月5日 4℃  【写真右】 ベルゲン

2005/02/05

クロカル超人が行く 5 続々冬の北海道 「雪明りの路」について

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「北海道紀行」で作家・評論家・英文学者伊藤整の『雪明りの路』について書きましたが、その内容を確認したくて図書館を尋ねました。近代文学館編集で総発売元ほるぷの復刻版がありました。原本は大正15年12月1日発行、定價1圓50錢。発行所は東京府下中野上町2756番地の椎の木社、発行者は百田宗治です。その『雪明りの路』から。【写真:復刻版『雪明りの路』(2006年1月刊 日本図書センター)の表紙】


雪明り-私はいつも胃が弱かった-

静まった雪明りの夜中に
とおくで
さびしくさびしく鶏がないたようだった。
そのとき私は
三畳間の寝床でそれを聞き
胸に苦しさを覚えて吐いた。
-母さん、母さん
私は目をさまして呼んだ。
母はいつもと同じ姿でで入ってき
それを拭きとってくれた。
なぜこの夜中に母が起きていたのか
なぜ黙っているのか
それが私には不思議でならなかった。
頭の上には棚や並んだ本や
みんな あやしい夜の姿をして
私の弱り切った神経に落ちかかっていた。

※新かなづかいに直してあります。

珍しい北欧の店紹介 4

finlandia_counter『ぎおん FINLANDIA BAR』

1982年2月開店のSHOT BAR。母体はフィンランド料理専門店「フィンランディア」です。ここもその昔フィンランド料理専門店時代に尋ねて行ってトナカイ料理を食べたことがあります。正直言って美味いとは思いませんでした。ちょっと硬かったかな。今は祇園の弥生小路でSHOT BARとして注目の店。学生、先生、サラリーマン、OLと幅広い客層で、特に週末は大変な賑わいです。バーテンダーの柔らかな応対もあって、ここに来ると必ずニューヨーカーを頼んでは暫しの時間を楽しんでいます。値段も世間並み。

珍しい北欧料理の店紹介 3

Oslo『オスロ』

ノルウェーを中心とした北欧料理の専門店。サーモンやエビなど上質なシーフードを使い、ソース控えめの料理。ランチタイムにはビュッフェがあり、筆者は二度ほどランチを食べに行ったことがあります。バイキング形式で1150円。クロスタワー31階からの眺めはお薦め。都市情景が一望できます。昼11:00~14:00、夜17:00~21:45、無休。夜の予算5500円位とは比較的安いか。なぜか日本酒が並んでいましたが。住所:東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー31階 電話:03-3406-6350

珍しい北欧料理の店紹介 2

Stockholm『restaurant Stockholm』レストラン ストックホルム

赤坂見附にあるスウェーデン料理スモーガスボードの専門店。(昔は六本木の『リラ・ダーラナ』の近くにありました)
開業して33年以上の店。SMORGASBORDとは日本でいうバイキングのようなもの。60種類以上の料理が並び、スウェーデン人の好きな蒸留酒、AQVAVITで杯を傾ければ、伝統料理がさらに進むこと間違いなしです。スウェーデンの家庭の味がこもった手作り菓子やフルーツなどデザートも楽しめます。筆者はその昔六本木にあったときにランチを食べたことがあります。キャビアが付いていたかな。LUNCH TIME:11:30~15:00 DINNER TIME:17:00~23:00 定休日なし。予約番号 03-3509-1677。スモーガスボードの料金はランチ3150円、デイナー平日6090円、土日祝4179円(ディナー料金にはサービス料金がかかるらしい)です。写真はHPから。

珍しい北欧料理の店紹介

lilla_dalarna■北欧料理の店を何件か紹介します。

『Lilla Dalarna』 リラ・ダーラナ  

本格的なスウェーデンの家庭料理を堪能できる六本木駅より徒歩3分、芋洗坂沿いにあるこぢんまりとした店。鰊マスタード漬700円。国民食ともいわれる『ミートボール』は1600円。営業時間:12時~15時、18時~21時30分。日、祝日は休業。なるべく予約が必要です。いろいろな理由で、なかなか中に入れずいつも素通りしてしまいます。今度こそは入ってみます。住所:東京都港区六本木5-9-19 電話:03-3478-4690

超人の面白ラーメン紀行 7 東京都港区六本木『一蘭』  

ichiran_soupichiran六本木交差点から旧防衛庁へ2,3分歩くとビルの二階に九州・博多ラーメンで有名な『一蘭』があります。今回で二度目。今日は外国人も何人か入っているみたいで(英語が飛びかっていました!場所柄か)賑やか、ちょうど昼飯の時間帯で空席が二つ。30席で満杯ですが、独特のシステムで注文を受けます。また、隣通しは板で区切られ、まるで小さなボックスの中にいるみたい。(タバコサイズのこの店のパンフレットには、食べる時の顔が誰にも見られない半個席の席で、周りを一切気にせず、味だけに集中して食べれます。また、声を出さず替玉や追加注文ができると書かれています。その謎はチラッと写真のラーメンの前の赤っぽいところを見れば一目瞭然、そうブザーがあるんです)昼入っても夜どこかにいるイメージ。窓がないからかも知れませんね。秘伝のスープを使用した豚骨ベースで細麺ですが、辛さが何とも言えないかな。量は少なめ、トッピングは葱少々、でも美味。ラーメン一杯750円でした。

200502041353000.jpg一蘭去って一覧あり うむ(-.-)

2005/02/03

超人の面白ラーメン紀行 6 横須賀市『たかさご家』

京浜急行横須賀中央駅から徒歩3分の横浜家系ラーメン『たかさご家』は、豚骨ベースのあっさり味です。中細麺でトッピングはチャーシュー、海苔、ほうれん草。去年11月3日オープンして丁度3ヵ月だが、昼頃でも5,6人程度。25,6人は入れるのにだ。場所が奥まっていて分からないか、スープにコクがないか、それともあっさりし過ぎ?改良の余地があるかも知れません。ラーメン600円。餃子3ヶと小ライス付きで700円。むしろこの店から5分位のところにある『支那そばや』の方が美味。100円位高いですが。
この前に鎌倉に行ってきました。それで一句。    春を呼ぶ鎌倉山の水の音

200502031155000.jpg

2005/02/02

クロカル超人が行く 3 今流行りの店 

ジャズの『ブルーノート東京』がある場所に行って来ました。南青山の骨董通りを渋谷方面から7,8分ばかり歩いて信号のある交差点を左折しますとすぐ右側にあります。探して行きましたが料金が高そうなので中に入りませんでした。take 6 が本日の出演者。若い女性が何人か入って行きました。大分前、確か1989年から1990年の始め頃New YorkはSoho地区にあるBlue Note本店に行ったことがあります。one drink付きで45ドル位しました。ギター、ベース、ピアノのトリオでのモダンジャズ演奏。なかなか好い感じで聞き惚れた記憶があります。今度はプログラムを見て中に入ってみるつもりです。
表参道駅に向かう途中には『岡本太郎記念館』、フランス料理店、コシノ何とかのブティック、骨董店、カフェ、創作作品のおいてある陶器店、海外の有名ブランドの支店、イタリア料理店に和食店等々お洒落な店があちこちにあります。セレブと行く場所なんでしょうね。(^.^)
200502021805000.jpg    青山の風凍みるは寒さかな
  2月2日午後6時頃撮影

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