文化・芸術

今年のノーベル文学賞は英国の日系作家カズオ・イシグロ氏に

今年のノーベル文学賞は英国の日系作家カズオ・イシグロ氏が受賞。受賞理由の英文は次のようだ。
“Who, in novel of great emotional force, has uncovered of the abyss beneath our ilusory sense of connection with world.”「世界と私たちがつながるという幻想の下、暗い深淵を感情豊かな力のある作品で明らかにした」としている。残念ながら今年も村上春樹氏の受賞は見送られた。下記はスウェーデンの小さな新聞『8 sidor』(5 oktober 2017 )から。

171005_nobel1750x402

Författaren Kazuo Ishiguro
får Nobelpriset i litteratur.
Han är född i Japan
men bor i Storbritannien
sedan många år.

62-åriga Kazuo Ishiguro
har skrivit många böcker.
Några av de mest kända är
Återstoden av dagen(『日の名残り』),
Begravd jätte (『忘れられた巨人』)och
Den otröstade(『充たされざる者』).

Många säger att han
skriver böcker som är
ganska lätta att läsa.

Den som inte orkar läsa
honom kan se filmen
Återstoden av dagen
som är gjord på hans bok.

Dela på internet.

ノーベル文学賞受賞の詳細はこちらへアクセスされたい。ノーベル賞委員会公式ホームページhttps://www.nobelprize.org/

追記 NHKが2年前に放送した、カズオ・イシグロ氏講演の「文学白熱教室」の再放送を視た。更に再度ユーチューブでも視聴。フィクションを書きたいのは、ただ単に情報を伝えるのではなく、感情を分かち合いたいからだと語っていた。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』の読書体験を通じながら、「記憶」についても語っていたが、筆者もこの「記憶」の思い入れについては興味津々だ。作家が自分の作品について語ることにはある種のワクワク感がある。ここで一つ重要な発見があった。自分は日系作家で日本や日本人を想像の産物として書いてきたが、ヨーロッパやアメリカの読者は作家の意向とは違って、日本や日本人の特殊性を興味深げに読んでいることに気づき、普遍的なテーマに迫ろうと英国の執事を扱った『日の名残り』を書いたと執筆の経緯を語った(結果、この作品で成功をおさめ、映画化もされ、英国の作家としての地位を不動なものに)。合点が行くような発言だ。
また、別なところでカズオ・イシグロ氏は、翻訳しやすいようにできるだけ平易な英語で書くことを心掛けていると語っていた。さすが英国のベストセラー作家は、世界中の人とたちに自分の作品を一人でも多く読んでもらいたいとの思いが強いようだ。社会や政治的な関心も大な作家だ。
仕事帰りに東京駅近くにある大書店の洋書コーナーに寄ってKazuo Ishiguroの本を探したが品切れだった!TBSはドラマ『私を離さないで』を再放送すると発表した。(2017.10.15 )

| | コメント (0) | トラックバック (0)

文化講演会の案内 クロスカルチャー出版主催 第11回 「魅惑の私鉄沿線物語ー小田急・京王沿線の近現代史」

Img_0681_3Img_0682

クロスカルチャー出版主催の第11回文化講演会が江戸博で開催される。今回で11回目のタイトルは、『魅惑の私鉄沿線物語ー小田急・京王沿線の近現代史』で講師は専修大学の永江雅和先生。どなたでも気軽に聴講が楽しめるみたい。詳細は上記の案内チラシで。

追記 6月30日の東京中日スポーツ新聞はじめスポーツ紙3紙や7月4日の読売新聞夕刊、7月8日の東京新聞夕刊にも開催情報が掲載されて反響があったみたい。学生さんと新聞を見た人などがほぼ半々の割合で理想的な聴講者の構成、欲を言えば、あと少し聴講者が入っていると良かったかも。カラフルでビジュアル的なレジュメ、分かりやすい講演で好評だった。こういった講演をまた開催してほしいという声も。(2017.7.20 記)

1500434282226.jpg

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年のノーベル文学賞はアメリカのシンガーソングライターのブ・ディラン氏が受賞

1476612621530.jpg

下記は今年のノーベル文学賞を伝えるスウェーデンの小さな新聞「8sidor」の電子版。
今年のノーベル文学賞受賞者はアメリカのシンガーソンガライターのボブ・ディラン氏。現代の吟遊詩人。60年代、政治性の強いプロテストソングから出発してロックシンガーへ。シンガーソンガーの受賞は初めて。『風に吹かれて』は彼の代表作。本名はロバート・ツイマーマン、アメリカミネソタ生まれの74歳。

下記のスウェーデン語の記事の中に、ボブ・ディランは古代ギリシャの詩人のように歌う、とスウェーデンアカデミーのサラ・ダニュウス女史の言葉が引用されている。

Bob Dylan får Nobelpriset i litteratur

Den amerikanske sångaren
och poeten Bob Dylan
får årets Nobelpris i litteratur.
Det berättade Sara Danius
i Svenska Akademien
i dag, torsdag.

Det är första gången
som en popartist får
Nobelpriset i litteratur.

Bob Dylan är en av världen
mest kända musiker och sångare.
Han har skrivit några av
världens mest spelade låtar.
The Times they are a-Changing,
Like a Rolling Stone
och Blowin in the wind.

– Dylan skriver poesi för örat.
Han gör som de gamla grekiska
poeterna gjorde. De sjöng sina dikter,
säger Sara Danius.

Bob Dylan är 75 år.
Han började göra musik redan
i början 1960-talet.
Då var han mest känd
som protestsångare.
Många av hans låtar var politiska.
Senare blev hans texter
mer poetiska.

Bob Dylan heter egentligen
Robert Zimmerman.
Han är född i staden Duluth
i Minnesota i USA.

Congratulations !

追記 スウェーデンアカデミーはボブ・ディラン氏とは未だに連絡が取れていないという。一方、ボブ・ディラン氏はラスベガスでのコンサートではノーベル賞受賞の話には触れなかったらしい。しかし、ボブ・ディラン氏は毎年のようにノーベル文学賞の候補にあがっていたとも。真実は風に吹かれて、か ー。(2016.10.20 記)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クロスカルチャー出版主催 第10回文化講演会 開催の告知

1467633990558.jpg

| | コメント (0) | トラックバック (0)

文化講演会の案内 クロスカルチャー出版主催 第10回文化講演会 光本 滋北海道大学准教授『学問と教育の危機―「文系廃止」』問題の本質

昨日(2016年5月30日)の毎日新聞夕刊には、「即戦力育成に重点、中教審答申 職業大学制度創設」の見出しが躍った。中央教育審議会は30日、ITなど成長分野で即戦力となる人材育成を目指し、実践的な職業教育を行う新しい高等教育機関の創設を馳浩文部科学省大臣に答申したとの記事。「専門職大学」「専門職業大学」の名称案を考え、2019年春の開学を目指し、法改正や制度設計を進めるという。ITや観光、農業などの成長分野の現場で牽引役を担う人材育成が必要との指摘。4年生課程と2、3年の短大など専門高校を含む高卒者だけではなく、工業高校など専門学校生や大学生、社会人などを受け入れると。この記事で真っ先に思い出したのは50年以上前に鳴り物入りで国立高等専門学校(高専)ができたことだった。この高専がその役割に陰りが出始めたのはいつごろからだったか―。ドイツや北欧の国々では早くからこの職業学校、ギムナジウムがあるが、その高等教育機関という位置づけか。一体日本ではどう根付くのか。少子化なのに大学をまたつくる? 時代の変化に対応といっても既存の大学がいろいろと疲弊している中、それこそ100年後を目指す人材を育成できる大学、自治を守れる大学、、自由闊達で幅広い教養を身に付けられる大学を抜本的に考えて制度設計を見直すことが求められていると思うのだが。目先だけでは何年もつか、危ういのだ。グローバル大学ができたが、予算は当初より削減されるわ、余計な仕事が多くなるわ、と理想にほど遠いと嘆いている関係者の声もあるのも事実だ。
さて、この職業大学制度創設の話も出るはずと思われる文化講演会がクロスカルチャー出版主催で開催される。記念の第10回文化講演会の演題は、学問と教育の危機―「文系廃止」問題の本質。講師は光本 滋北海道大学准教授(高等教育論が専門で『危機に立つ国立大学』の著者)。
2016年7月9日(土)午後1時半~4時半まで江戸東京博物館1階学習室。サプライズコーナーもあるし、ともかくわかりやすくてめちゃおもしろいかも。奮って参集されたい。詳しくはこちらを。「20160531173938.pdf」をダウンロード

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クロカル超人が行く 180 横浜みなとみらい クウィーンズ スクウェアのクリスマスツリー

Image_2

パシフィコ横浜で開催中の「図書館総合展」に出かけた。今回のテーマの一つ、“世界をつなぐ図書館”に興味があったから、少し聴講し少しブースを覗いた。

Image_3

【写真 : 筆者が聴講した講演会】

デジタル化ねぇ。ツールばかり便利になるも、コンテンツの充実も図らなきゃ。紙文化も“噛み”しめる時代か、図書館の役割はいかに。帰りにクウィーンズ スクウェアでクリスマス ツリーに遭遇。もう、クリスマス! ともかく1年が過ぎるのが早いのだ。

景色盛る今はモミジかツリー過ぎ


| | コメント (0) | トラックバック (0)

文化講演会の案内 クロスカルチャー出版主催 第9回文化講演会 落合 功先生「徳川時代の平和」

クロスカルチャー出版主催 第9回文化講演会が開催されます。ご関心のある方は奮ってご参集されたい。

演題「徳川時代の平和」

講師 : 落合 功 青山学院大学教授
日時 : 2014年7月19日(土)午後1時半~4時半
場所 : YMCAアジア青少年センター3階会議室
    東京都千代田区猿楽町2-5-5 電話03-3233-0611
    JR水道橋駅東口5分/御茶ノ水駅徒歩7分
資料代 : 1,000円(学生は半額)

今「平和」を考えることが極めて重要です。歴史を遡って近世の徳川時代ではどうだったのか。長年このテーマを追ってきた歴史家を講師に迎え、存分に語ってもらいます。

講師は日本経済史、日本史がご専門。
主な著作は、『江戸内湾塩業史の研究』、『戦後、中手造船業の展開過程』、『地域形成と近世社会―兵農分離制下の村と町―』、『入門 事例でみる江戸時代』、『近世の地域経済と商品流通―江戸地廻り経済の展開―』、『入門 日本金融史』、『評伝 大久保利通』、『近世瀬戸内塩業史の研究』など。

この文化講演会の問い合わせ先 :
クロスカルチャー出版 文化講演会係
電話03-5577-6707
ファクス03-5577-6708
email : crocul99@sound.ocn.ne.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クロカル超人が行く 190 ロバート・マーフィー先生の最終講義を聴講 6

201403041307362

ロバート・マーフィー先生の最終講義メモから。

My Cup Runneth Over
私の心にあふれるしあわせ

1. Introduction
Thanks/Honour
イギリス
ドイツ
日本 41年の
「学生とともに歩んだ41年そして旅」

2. A Teacher
A language teacher

At the age of
11: French
12: Latin(dead)

13: German
(17: Spanish ...)
22/23 Italian

in my 50s:
Japanese
Aims:
German,
Germany,
1. To work hard
and contribute to the health of the
University/
Community N.B-
-uni-
"University"って?...
2. To learn what Japan,
what Japanese people
really are

like, to understand them, the
best of them in particular:
To learn basic Japanese
have five languages
to teach, and to learn from.

ACHIEVED, but not quite as
planned…

Silence, lack of communication
lack of working together of
making use of particular incl. we have
human capital
But:
I ended up learning more
about Fr/It/Ger/Eng and
--bcs much time, etc.aan
A sort of ironic twist, and
Judo technique
LOVE language

女性が掲げているサッポロビールの昔の広告の写真

And, if we look around, and listen, we come upon so much
that makes us glow.
e.g. the imagination,
humour, unexpected in 1986, in J. and Jpse ppl.

...foreign languages
...my native language
How to "see",
to see more deeply 深く

my "teachers":
Reading
Music, incl. It
canzoni, Fr
chansons.
Film
BBC !
Learnt more It.
Fr. in Japan.
Well supported

研究室の紹介

Musical offering ! My books, and
able to read a
lot in early years: AND
clearly
exactly

猪苗代湖や北海道の写真
(ここでバックラウンド ミュージックが流れる)

思い出の写真の数々

honestly
fairly 公平
repectfully

礼儀正しい

the
(ざ..)
日本語の母音の入ったプレーンアクセントをユーモア交じりに披露
(マ・ク・ド・ナ・ル・ドの特にドの音を強調した日本人の音声の癖を
忠実に再現した発音は最高傑作。日本人が英語の子音をいかに発音し
難いかの典型を見事に演じていた)

思い出の写真の数々

The Japanese
The Germans
The French
The Americans
Stereotyping,
is, at times, welcome,
healthy, but all too often
As a teacher a language teacher, in my own country...
...in another country...
...a teacher of a foreign language...
.. a teacher of my native language...
ALWAYS a student
and
an ambassador
大使

We have challenges that make our job harder, and more
interesting, And then, there are such great
teachers that turn up as we read widely. OF
many, I mention
a few. G.K.
William
Gerhardi(e)
Chesterton(イギリスの作家ー筆者注)

Donald Richie(日本映画評論家ー筆者注)
Donald Keen(日本文学研究家ー筆者注)
Ienaga Saburo(歴史家ー筆者注)

日本

想史に於ける
否定の論理の
発達/

Matsuzaki Hiroshi & Bruno Smolarz (2006 )(『Hokusai aux doigts d'encre』の著者ー筆者注)
Le développement d’une logique de négation dans l’histoire de la pensée japonaise
La Toison d'Or
Robert.N.Bellah(アメリカの宗教学者で『家永三郎と近代における意味の追究』の著者ー筆者注)
Karl Friedrich Zahl (1990)(『Kulturgeshichte Japans 』の著者ー筆者注)
Kulturgeshichte Japans.(Munchen: Iudicium), from
Ienaga, 1959,
1982), Tokyo: Iwanami Shoten
Marguerite Wells(1997)(オーストリアの作家ー筆者注)
Japanese
Humour
Basingstroke:
Houndmills

Language
"Language"
Languageって
culture
History
Each human
being
教育学部

人間発達学部

Each has at its core:
a human being
何でしょうか.
What is man ?
………a man ?
………a woman ?
………a child ?
a human being:
Why…?
What…for ?
inter-
interpersonal
intercultural

3.Times, Places,
Times, and the man

UK
Britain
England Nothern Eng.

Post-war(WW2)
Pre-Thacher(1979-???)
2014.ff.

思い出の写真の数々

Conclusion:

to be commited
teacher now is more difficult as much as the general system,
public will support real solid teaching
less
Research 研究
Literature V.
linguistics

VERSUS:?

A or B ?
A and B ?

When skinny
becomes
scrawny...
bronchitis
the years
overwork
under-resting
dirty work places
KKK
2001...

2011:
The healthy,
dynamic
creature here,
surprising
himself as he looks back, has

資料
ISBN
978-4-905388-44-9

2,400pp., 3
volumes
2012 クロスカルチャー出版
Synopsis by
澤正宏先生
Masahiro Sawa
Sawa Masairo

福島原発設置
反対運動
資料

201403041307361_3

(親しみのある出版名が突然出てきたのにはサプライズ。想定外の出来事だった―筆者注)
Whether teacher, student,
whatever we are, let us
savour the advice, and sounds, and the whole
striving for the best in each of us, that the British,

English, poet,
詩人 John Keats,
urged the poet to do.

鉱石 ore
亀裂 rift
to load every rift with ore.

If we look, listen, with respect , and
education, we see, we discover
the vein of gold, of great value and
beauty, and we can 'laod every rift with ore"

John Keats(1795-1821)

THAT, BEING A
PERSON WHO RESPECTS AND SHARES QUALITY
NOT AMASSING
MONEY AND POWER ONLY,
IS ONE OF THE KEYS TO
HEALTH. DRAMA
enables us to see many examples of
both in action, on stage, and ourselves.

Let us take power over our learning,
power with respect
and self-control.
and KINDNESS
with
STRICTNESS, in
harmonious
combination.

Here's to life:
You, my great teachers, my students, let's us
give back quality
whatever is given as
carpe diem !(ラテン語: 今を楽しめの意)
seize the moment, don't
waste a moment
in doing what is right, sharing
what we have
being
independent in healthy
harmonious
balance.
Here's to life !
This is not End alone !
It is a Continuetion,
and a further
Beginning.

講義はここで終了。
これはあくまで大方の講義メモである。
マーフィー先生はこのメモに基づいて話された。
子音の響きが何とも言えないほどの綺麗なブリティッシュ イングリッシュで。
講義内容も充実していた。
(マーフィー先生は英語のヒアリングの入試問題で作り手側として参画していたとか)
このあと質疑応答、学生の謝辞、
花束贈呈そして学生たちが制作した
一言英語ビデオ寄せ書き、これは感動的だった。

筆者は添削や翻訳でお世話になったお礼にIrish staut「Murphy's」を東京から持参、マーフィー先生にプレゼント。マーフィー先生は確かアイルランド出身だとそばにいたS先生が教えてくれた。喜んでくれたみたい。
このあとマーフィー先生は学生たちとの懇親会に出席の予定、S先生とその場を辞した。
"メールデkeep in touch with シテネ"とマーフィー先生、その表情には優しさが溢れていた。
"See you"と筆者。

ロバート・マーフィー先生は4月30日に日本を立ち、イギリスの古都カンタベリーに帰る。
しばらくは自分のご褒美として充分な休養をお取りいただいて、楽しい実りのある余生を送ってください。忘れていたがロバート・マーフィー先生は愛妻家で日本人の奥様を大事にしている。それは彼の長いメールからも伺えた。お身体にはお気をつけて。学生たちにも良き先生として心に刻まれるはず。

Goodbye, Mr.Murphy !

追記 丸山真男や加藤周一の本を読んでいる筆者としては、ロバート・マーフィー先生が講義で触れていた家永三郎の『日本思想史に於ける否定の論理の発逹』が気になり、今書物などを漁っている。難物なのだが、よく外国文化に長く触れてきた人が晩年になって日本回帰をすることに度々出くわす。なぜなのかずっと気になっていたのだ。この点の問題解決に大いにヒントをもらえるかも。ロバート・マーフィー先生はフランス語やドイツ語の翻訳そして英語でも読んでいる。もちろん日本語の原文も読んでいる様子は、先の講義メモでも明らかだ。筆者はベラーの本もぜひ読んでみたい。この最終講義は筆者にとっても刺激的だった。ロバート・マーフィー先生に感謝である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クロカル超人が行く 190 ロバート・マーフィー先生の最終講義を聴講 5

実はロバート・マーフィー先生の最終講義は2014年2月15日に実施されるはずだった。しかし、その日は前日の記録的な大雪で中止になり、学生たちの尽力により1ヶ月半後の3月30日((日)に延期して実施された。だからマーフィー先生の講義の始めの日付もFebruary 15th, 2014だった。印象記などはすでに書いたのでここでは補足する意味で再度講義の内容を辿ってみたい。幸いにビデオカメラを持ち込んでいたので、映像などの再現は比較的容易だった。しかしながらマーフィー先生のビリテッシュ イングリッシュには慣れていなかったせいか多少手間取っている。「いる」と現在形で書いた理由はまだ聴いている最中だからだ。3回位ビデオを再生して聴いていたが、小さな声で囁くようなところが聞き取りにくかったのだ。大きな教室の普段は学生が使う長机に置いて撮影したため、周りの音なども拾ってしまったことも聞き取りにくい一因だったか、それとも筆者のヒアリング力が衰えたということか。それにしてもロバート・マーフィー先生の時に奇声に近い大きな声などメリハリの効き過ぎたパフォーマンスは見事だった。流石は演劇人ー。
それではロバート・マーフィー先生のパワーポイント使った講義メモから大部分を書き写してみよう。
最終講義のタイトルは

My Cup Runneth Over
私の心にあふれるしあわせ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クロカル超人が行く 190  ロバート•マーフィー先生の最終講義を聴講 3

昨日の毎日新聞朝刊にTBS「サンデーモーニング」に着物姿で出演している田中優子氏が、東京六大学では初めて法政大学の女性総長に就任しその抱負を語っていたが、その中で法政大学もグローバルな動きに対応するため外国人教師を増やし、英語での講義を本格的に導入するという。すでに東大、京大、早大、慶大などでは導入済みで、この大学での英語の授業といえば、先駆的ですでに成功を収めている秋田国際教養大学の例が最も有名だ。だんだんと夏目漱石や森鷗外がいた明治に戻りつつあるということか。明治時代の始めの頃には森有礼みたいな英語国語化論を唱えた人もいたが、最近では水村美苗氏の日本語はローカル言語で英語が増す増す世界言語になりつつあると危機感を募らせて話題になった本、『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』もある。
そう、ロバート•マーフィー先生の最終講義の話に戻そう。マーフィー先生の英語はBritish Englishできれいな英語を話す。しかもユーモアがあって人を笑わせるツボも心得ているから講義は楽しい。学生も面白いからついていく、先生の人柄に触れながら英語力も身につく。ロバート•マーフィー先生が言われた〈input〉と〈intake〉の関係語は語学を教える者と教えを受ける者にとってはキーワードだろう。
ロバート•マーフィー先生が日本に来た動機は日本そのものを学びたかったらしいが、それより日本を深く知ってその奥深くあるものを感知したいということらしい。だから日本映画評論家ドナルド•リーチ、日本文学研究家ドナルド•キーンの名前が最終講義に出て来たのも頷けた。しかも教科書裁判でも有名な歴史学者家永三郎の〈日本思想史に於ける否定の論理の発達〉という日本人とっても難しい日本思想史の深淵まで踏み込んでいる。実はロバート•マーフィー先生は思索的な先生だった。〈続く〉

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧