音楽

クロカル超人が行く 192 ラ・フォル・ジュネ・オ・ジャポン2016

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今や5月恒例になったフランス・ナント生まれのクラシックの祭典「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」も今年で11回目、東京丸之内会場他新潟、金沢、大津、鳥栖でも開催。今回のテーマはla nature ナチュール自然と音楽。5月3日、4日、5日の3日間有楽町の東京国際フォーラムが東京の会場だ。
最終日の5日の夕方、仕事帰りに会場に足を運んだ。無料演奏会場のところは多くのクラシックファンが詰めかけていて座るのが困難なほど。チケットは買っていなかったので、地上広場で食事しながら少しの間コンサートを聴いたあと、オッタヴァスタジオで音楽ジャーナリストの林田直樹さんと音楽ライターの飯田有沙さんの対談をこれまたさわりだけ聴いた。これだけ回を重ねるとネタに困ってしまうのではと素人ながら思ってしまうが、どうして、どうして、関係者の努力が充実度を表しているようだ。いわく、テーマを広がりのある普遍的なものにすることによって、地域も時代も超越した、飛躍的に自由度を増したプログラミングになってきていると。オッタヴァの司会を努める音楽ジャーナリストの林田直樹さんが ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのオフィシャルガイドに書いている。
武満徹のものを聴いてみたかったが、モーツアルトと自然~名手が奏でる春の協奏曲(5月5日、12:15~13:10、ホールA、小林愛美ピアノ、シンフォルニア・ヴァルソヴィア、リオ・クォクマン指揮)は聴きたかったー。
【写真: オッタヴァスタジオでの林田直樹さんと飯田有沙さん】

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超人の面白音楽 クラシック音楽専門・インターネットラジオ『オッターヴァ』 2

もう何年も聴いている。初めはプレゼンターの突然の交代劇があったりして喋り、進行それに選曲に問題もなかったわけでもないようだ。この手のラジオ放送としてはNHKFM放送のクラシック番組が歴史があって馴染み深いが、クラシック番組一本やりではない。大昔ソニーがクラシック音楽番組専門FMラジオを作る計画があって、筆者などは期待していたが未だに実現していない。しかし、7年前の春にインターネットラジオ『オッターヴァ』が誕生して以来、自宅で聴いたり、ここ5年間くらいはほぼ毎日職場で聴いている、いや、バックグランウドミュージックとして聴いていると言った方が正確かも。高貴なクラシック音楽のイメージを庶民的レベルまで広めたこの放送の役割は大きく、クラシック音楽の平準化に貢献したことは意義深いものがある。筆者などクラシック音楽の知識が乏しい者にとってはこのインターネットラジオ『オッターヴァ』は貴重だ。。クラシック音楽ばかりではなく絵画など芸術にも多大な理解をお持ちなプレゼンターの方々の優しい語り口は心地良いしまた、リクエストに応える形でクラシック音楽をかけながらの軽妙洒脱なお喋りもいい。クラシック音楽を実際に聴きに行くにはチケットが高額なのでなかなかコンサートへは行けない。代わりに身近にインターネットラジオで聴けるクラシック音楽があるのはありがたい。難を言えば、たまには語りを少なくクラシックの大醍醐味を充分味わせてもらいたい…。継続放送ができたことに拍手を送りたい。この逆転劇の継続放送が決定した後のプレゼンターたちの声が明るくなったこと、つい一週間前では想像できなかったことだ。

【下記の写真 : プレゼンターの林田直樹氏(左)とゲレン大嶋氏(右) 『オッターヴァ』のホームページより】

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超人の面白音楽 クラシック音楽専門・インターネットラジオ『オッターヴァ』

このところオンエアを止めたらどうなるのか気になって仕方がないインターネットラジオがある。それがTBSのインターネットラジオ『オッターヴァ』(オッターヴァとはイタリア語でオクターブの意。西洋音楽の8度音階)で日本で唯一のクラシック音楽専門ラジオだ。いつだったかもう3ヶ月以上は経つか、突然プレゼンターが語り始めた。「このインターネットラジオ『オッターヴァ』は2014年6月30日をもって終了させていただきます。詳しくは『オッターヴァ』のホームページをごらんください」
突然の放送打ち切りで何が起こったのかと疑心暗鬼になったが、どうやら親会社のTBSがデジタルラジオに参入することを諦めたため、実験放送中のインターネットラジオ「オッターヴァ」を休止せざるを得ないというのが理由だった。この後の「オッターヴァ」放送は、プレゼンターが替わる度に放送中止のアナウンスが流れ、耳にタコができるほどすごい回数で流されてきた。放送は継続できるはずと開局以来聴いているリスナーの一人である筆者としては一縷の望みを託していた。それがどっこい、今週の始めにこれまた突然に会社を変え場所を移して継続放送ができるとのアナンウンスがあったのだ。バックグランウドミュージックとしては最高のインターネットラジオなのだから、当然といえば当然だろう。今や登録者数は100万人を超えたらしい。この声はプレゼンターやスポンサーより大きく影響力は絶大なはず。クラシックの底力、耳力(みみみぢから)だ。(続く)

【下記の写真 : プレゼンターの斉藤 茂氏(左)と森 雄一氏(右) 『オッターヴァ』のホームページより】

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クロカル超人が行く 175 東京丸の内 東京フォーラム ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」2013 パリ、至福の時

今年もやって来たクラシック音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」2013。日本では2005年から始まったこのクラシック音楽祭も8年目、今年はフランスとスペインの音楽がテーマ。5月2日の夜は会場見学とチケット購入を兼ねて仲間2人と出かけ、寒かったせいもあってチケットも買わず早めに退散した。開催日の二日前でもそれなりの人出があった。このクラシック音楽祭の人気のほどが知れた。
誕生日の今日、同日券を求めて再訪したが残りのチケットは15、6枚、生憎聴きたい曲の演奏がすでになかった。残念。その代わりにチケット売り場脇のインターネットラジオ「オッターヴァ」の公開生放送を聴いた。お馴染みの林田直樹さんや森雄一さんの司会、この時間のゲストはパリで活躍中のホルン奏者の根本雄伯さんとフランス人のギタリストだった。

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クロカル超人が行く 163 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2012 ロシア音楽 5

先生はサービスも忘れなかった。講演終了間近で持参した紙袋から何冊か自著を取り出して曰く、本日は本のプレゼントを用意しましたと。聴衆から拍手が沸き起こり少しざわめいた。次の瞬間、亀山先生ご本人からブレゼント用の質問は用意してありますと。筆者は新しい靴を履いていて靴擦れを起こしていたので靴紐を解いていたのだが。途中から偶然に座れほっとしたのもつかの間、一番若い人、はい、キミ、次は一番年老いている人・・・、そしてそれでは今日誕生日の人?と亀山先生の声にすぐ反応し手を挙げてしまった筆者。微かに拍手ー。片方の靴紐を結ぶ暇なく亀山先生のところへ。我ながら恥ずかしかった。ありがとうございましたと深々と頭を下げた。人生にはこういうこともあるのだ。思わずラッキーと叫んだ。でもそれは声にはならなかった。亀山先生に感謝である。。
このあと別の会場に現れた亀山先生、先の比較的細い洒落た靴を履いていた!Ca92vskx

午後5時少し前ホールA214の2階ほぼ中央席に着席。イーゴリ・チェチュエフのピアノ、フェイサル・カルイ指揮、ベアルン地方ポー管弦楽団によるラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番イ短調を聴いた。手許のブログラムによると、ピアニストチェチュエフはウクライナ出身、指揮者のカルイ氏は1971年生まれの41才、比較的若い人たちによる演奏だ。流れるようなピアノの調べ、ときに力強く鍵盤を叩く音が会場に響き渡った。左右2台の大型スクリーンには演奏家の表情が逐一リアルに映し出されていた。ラフマニノ協奏曲、万歳、ブラボー。こうして筆者にとってたった1日の“熱狂の日は”終わった。

今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン クラシック音楽祭ではチェブラーシカが大人気、アニメーションと指揮など新しい顔も登場したらしい。しかし筆者的にはチェブラーシカ Cheburashka , who ?人気アニメの主人公“バッタリ倒れ屋さん”らしい。また、モスクワ大司教座合唱団や大きなバラライカCaetvph0_2など独特な楽器を駆使して演奏するロシアの民族音楽、カペラ・サンクトペテルブルクの合唱等々多彩。仕掛け人ルネ. ・マルタン氏の面目躍如といったところかー。来年は二つのことを実行したい。日本人演奏家のものを聴くこととホールをハシゴすることだ。インターネットラジオ「オッターヴァ」のキャスターの一人は、ハシゴして聴いていたらポケットに1000円しか残っていなかったらしい。一体いくら使ったのかしらん。

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クロカル超人が行く 163 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2012 ロシア音楽 4

ここに一冊の本がある。本のタイトルが「チャイコフスキーがなぜか好き」という新書、しかもキリル文字で書かれた著者自身のサイン入りのものだ。Img022_4親しくしているS先生曰く、それはお宝ですときっぱり。その経緯は後ほど触れることにして亀山先生の講演内容に少し触れてみたい。実は立見席の聴講者はレジュメを受け取れなかったのだ。やっと手に入れた時には講演後。 主催者側の準備不足かも知れない。走り書き風のメモが残っているのでそれをみながら印象を記してみたい。

ロシア音楽の真髄は、ひょっとしたら帰れない⇨ノスタルジー、くさみ⇨生活の臭いだー。

最近刊行された上記の本「チャイコフスキーがなぜか好き」に言及、2011年12月〜2012年1月にかけて書き上げ、雑誌「レコード藝術」などに書いたものと合わせた、言わば、書き下ろしプラス雑文の類の本 。一二ヶ月で上梓できるとは書くスピードが速いということだろう。ドストエフスキーの翻訳家はもちろんロシア音楽にも造詣が深いのだ。地方性、大地⇨ロシア正教以前は汎神論的⇨スラブ異教などなどロシア人の魂のふるさとにも及んだ。無料でダウンロードして聴けるyou tubeの話しでは、バイオリニストの五嶋みどりが奏でるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に惚れ込んでいる様子、筆者も聴いてみたいと思ったほど。このあとロシアプリミティズム、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー、旧ソ連の国歌が好き、アヴァンギャルド芸術やソ連の1920年代・30年代研究から50代でドストエフスキー研究再び、と続いた。9.11の時はロンドンにいた由、そして去年3.11以後の7月に被災地を150km歩き、海を眺めた時第六感⇨永遠の感覚、四次元⇨運命の世界を感じたという。被災地で出会った週刊誌記者の“もうやることがなくなってしまった“という話しには胸を打たれた。
最近ラフマニノフもいいとそしてロシア現代音楽をもっと聴いてほしいと講演を締め括った。約1時間の講演は聴衆を魅了した。

追記。先週の日曜日にS先生と会う機会があった。亀山先生には英語学者のお兄さんがいる(そう言えば、スピーカーを直してもらったと講演のなかで話していたっけ)し、NHKテレビロシア語講座を担当していた時には、親しい人たちに1分でも視てと声をかけていたとか。その昔筆者は主にラジオロシア語講座を聴いていたので、テレビの講座はたまに視る程度だった。講師の亀山先生か、残念ながら記憶にない。恐らく大分後かも・・・。ラジオロシア語講座の講師は東郷何某或いは八杉何某と言ったかな、それも今となっては朧げだ。(2012年5月15日 記)

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クロカル超人が行く 163 ラ・フオル・ジュルネ・オ・ジャポン 2012 ロシア音楽 3

立見席も一杯の講演会場ースペースが狭すぎたーでは講演者の亀山郁夫先生が講演タイトルについて話し始めていた。「熱狂とノスタルジー 歴史のなかのロシア音楽」。琵琶湖で開催したラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでの浅田彰氏との対談から帰ったばかりと疲れを知らない風の亀山先生、浅田彰氏にはこの講演のあとメールで報告しますと満足げだった。浅田氏とは余程息のあった対談だったのだろう。亀山先生は聴衆の緊張感をほぐす術も心得ていた。浅田彰氏といえば、『構造と力』(何と筆者の書棚にまだある)の著者で当時ニューアカディズムの旗手と騒がれ、一世を風靡したフランス思想の専門家(京大経済研に在職した経済学者でもあった ! )。しかし自らピアノを弾くほどクラシック音楽に造詣が深い学者でもある。ここで思い出した、京大人文研にいた頃、雑誌「レコード藝術」も届けていた某営業所のY氏、その頃から精力的だったのか研究室は不在気味ー。そしてもう3年前になるか、京都芸術劇場 春秋座のマラルメ・プロジェクトで対談やら挨拶をしていたのだ。

人生の終わりの一曲、仮説の検証、西欧文化との対決、暴力のアイロニー、ムソルグスキーが嫌い、人工か神がかりか、スクリャービンの「革命」、ラフマニノフがなぜか好き、ストラヴィンスキー現象、封印されたアイロニー、二枚舌の闘い、現代ロシア音楽を聴く、が後で受取ったレジュメの中身。

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クロカル超人が行く 163 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2012 ロシア音楽 2

5月4日当日は曇りのち雨のち晴という定まらない天気で傘が必要だった。が、筆者は傘を持たず出かけてしまった。インターネットラジオ「オッターヴア」を見学した後、一旦外へ出たら雨に会い、一瞬しまったと思ったが後のまつり。濡れながら屋台で買ったソーセージを頬張ったのだ。
ここまで書いて一休み。今朝の毎日新聞「余録」欄の記事が面白い。「完璧な欧州とは」のあとにこう続く。「イギリス人のように料理上手、フランス人のように謙遜、ドイツ人のようにユーモアに満ち、イタリア人のようにきちょうめん、オランダ人のように気前よく、ギリシャ人のように組織立って。そして他にもと、地味なスペイン人、技術に強いポルトガル人、融通がきくスウェーデン人、おしゃべりなフィンランド人が並ぶのは、それぞれの国民性の当てこすりで、実際は逆だとからかい合っている・・・」という記事。ではロシア人は?さしずめ「明るいロシア人」か―。お後がよろしいようで。
さて、会場内をぶらぶらしてたら午後2時、講演会が始まる30分前に会場の国際フォーラム6階会議室に到着。すでにたくさんの人が並んでいた。またしてもしまった、である。整理券を持っていた人はもう座っていた。(続く)

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クロカル超人が行く 163 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2012 ロシア 音楽

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャボン熱狂の日、クラシック音楽祭2012。今年も5月3日〜5日まで開催された。今年のテーマはロシア音楽。この気軽にクラシックを楽しんでもらう音楽祭は、新潟、金沢、琵琶湖そして東京丸の内と4ヶ所で開催され、日本でも開催地が増えているのだ。特に若い人たちに浸透していることはクラシックをより身近に感じ始めている証拠。2005年、フランスのナントより上陸して7年目、最近ではすっかり定着した感じである。マスコミの報道によれば、2005年〜2010年までの経済波及効果は650億円でその人気が伺え知れよう。
さて、今年のテーマはロシア音楽、チャイコフスキー、モソロフ、ストラヴィンスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコービッチ、スクリャービン、ソルグスキー、ボロディンなどの作曲家たちを取り上げ、歴史、民族、宗教、大地、異教、ノスタルジーなどロシア音楽に浸透しているこれらの独自性を他種多様な指揮者や演奏家によって解釈開陳、聴く者を厳かでたまにメランコリーにさせてくれる。ロシア音楽は奥深いのだ。
4月30日に東京フォーラムのチケットピアで予約したチケットを持って、誕生日の5月4日に出かけた。開演が17時30分なのでその前にロシア文学者の亀山郁夫東京外大学長の講演を聴くことにしていた。この音楽祭ではもう一人仏文学者の鹿島茂氏の講演もあって興味があったが日にちが合わず取り止めた。(続く)

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クロカル超人が行く 146 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2011

クロカル超人が行くラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」2011
今年もやってきたラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2011。東京、金沢、新潟それに琵琶湖でも開催。しかしここにも異変が。東日本大震災の影響により規模縮小しての開催になった。チケットは1月から発売しているはず。欧米の演奏家の中には3月の11日を境に大地震・原発大事故を理由に来日を控えた演奏家もいて主催者側はプログラム変更を余儀なくされたことは容易に想像がつく。そのためチケット予約やキャンセルが相次いだはずだが、実際はチケットはほぼ完売状態だ。手頃感とこの催しが日本に定着した証拠かも知れない。
ところで、クラシック音楽専門インターネットラジオ「OTTAVA」が、会場の東京国際フォーラム地下1階の特設スタジオで生放送をしていた。今日はフランスから来たゲスト(女流演奏家)にインタビューをしている。筆者は仕事だったのでラジオを聴きながら作業をしていたのだが、このインターネットラジオに刺激されたのかいつの間にか会場に足を運んでいた。小雨が降る肌寒い夜、ライトアップされたエントランス広場には新緑が一段と映えてみえた。

「まだチケットは買えるの」

「ピアノと声楽の二つなら」

「……」

「無料演奏なら今から始まりますが。6時50分から、階下の会場で」

「演奏家の名前は?」

「アトラクションなので会場へ行ってからのお楽しみです!」

「エスカレーターを降りて少し前に、それから左側を行けば会場です」

「演奏家は?」

「外のボードに書いてありますよ」

「えっ、どういうこと、先ほどの男性は演奏するまで分からないと言っていたのに」

「このボードには午後から記してありますけど」

「上のスタッフと下のスタッフとの何という食い違い!」

「今人気のヴィオラのファイト・ヘルテンシュタインさんです」

「……」

透き通った音が流れていた。ブラームスの曲かしら?
あなたはブラームスがお好き?

そんな後期ロマン派の作曲家が今年のテーマらしい。すでに残すところあと2日。帰り際今や馴染みの光景になった出店でフランクフルトソーセージと生ビールを買い込み、しばし休んだ。いつもの年より暗い感じ―。

宵闇が都会の静寂に音符となって忍び始めていた。

追記。来年はロシア音楽特集らしい。2011.5.5


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