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2019/01/27

超人の面白読書 135 三島由紀夫著『金閣寺』(新潮文庫) 3

『金閣寺』の告白調の内容の理解がなかなか難しい。ここには三島文学の小説に賭けた事柄が凝縮されている。書き出しはこれからどう展開するのか想像を巡らせてくれるが、結末は味気なく中途半端で、むしろ放火後の主人公の心の動きや展開を知りたいはずである。映画のラストシーンでもよく見かける光景で、余韻を残す、あるいは読者の想像に委ねる手法なのか。そういえばアプレゲール派の梅崎春生の小説『幻化』もそうだった―。梅崎春生は昭和22年から昭和32年まで東京新聞に文芸時評を書いていたので、三島の作品『金閣寺』(昭和31年10月刊行)も当然俎上に載せていたに違いない。どう評価したか興味あるところだ。二人の作家に共通しているキーワードは〈戦争〉である。
少し横道に逸れた。三島由紀夫は、新聞の社会面に載った金閣寺放火事件にヒントを得て、それこそ綿密な取材をして事件から5年後に小説を書いた。その緻密さは所々に見られるけれども、とりわけ物語の終わりのほうに金閣寺を放火するまでの様子を刻一刻描写する場面があるが、スリリングがあって見事という他ない。『金閣寺』は雑誌連載中にすでに評判を呼んだ。それは自分の観念、ある種の理想をこの事件にダブらせて描き出し、〈美〉を卓越した言葉の紡ぎ方で追求したのだ。甘美なまでのロゴスとパトスをもって。そしてエロスを味付けに使いながら。主人公は金閣寺の美しさの不滅を内に溜め込んで、終いには感情の化学反応―金閣の美しさ故に儚い、憎いが美しい、それを独り占めにしたいというアンビバレンツな感情―を引き起こして放火という行為で認識を越えようとした。小説はむしろポエジー的でしかも究極、かのマラルメの究極の詩業に似て。彼方にあるのは真善美の〈美〉、耽溺した後に来る死を匂わせ虚無が残る・・・。三島が描いた文学的提示は究極のところ一つの伝統美の回帰という世界を現出させるために、認識から行為へと誘い始めたということか。偶然にもある大学の入口に次のようなフレーズを見つけて驚いた。行動する知性、Knowledge into action。大学のUIの文言は三島の認識から行為へ、を彷彿させる。
それにしても仏教や古典など幅広い知識を駆使して、磐石な構成、人物の設定と造形力、観察眼そして無駄のない論理的な小説作法に驚愕した。
「作家は行動する」ではないが、三島由紀夫が自決してやがて50年になる。その恩師である川端康成も葉山マリーナで自殺、また、「作家は行動する」の江藤淳も鎌倉で自殺をしている。文学は相対化され益々ショー化してきている。そして、キナ臭い政治状況が現前しているのだ。戦前回帰、三島は今草叢の陰でニンマリしているだろうか―。
三島由紀夫は、三代続く官僚の家柄でおばあさん子、幼い頃は外で遊ばず家で女の子のように大事に育てられたという。辞書は好きで隅々まで読んでいたようだ(大江健三郎や井上ひさしなどの作家にもこの手の話があるが)。観念の人三島を彷彿させるエピソードである。もう一つこんなことも。蛙の鳴き声は本では知っていたが現実に蛙の鳴き声を聴いて、あれは何の音ですかと訊いたという、信じられないエピソードも―。

超人の面白読書 135 三島由紀夫著『金閣寺』(新潮文庫) 2

『金閣寺』は難解な小説である。下記に概略を記そう。一人称で告白の形を取っている。

日本海沿岸近くにある村のお寺の息子溝口は、父から金閣はこの世で一番美しいとよく聞かされていた。父のコネで京都の金閣寺(鹿苑寺)の住職のところに預けられる。将来は金閣寺の住職にと期待をかけられて修行に励む。しかし、溝口は吃音症の持ち主でそれがコンプレックスになっている。村の若い看護婦に淡い恋を抱くも吃り症のせいで実らない。その女も脱走兵と出来てしまい妊娠したことを知るが、その後の溝口に暗い影を落とす。また、ある時母は蚊帳で親戚の人と関係するも、父が息子溝口の目を覆ってその行為を隠す。その父の死後、母は親戚の家にあって上洛する度に息子に金閣寺の跡継ぎにと再三期待をかける。溝口は吃音症で人としゃべるのが苦手故自ずと孤独を感じていた。やがて修行仲間の明るい鶴川と知り合いになる。鶴川と訪れた南禅寺の部屋では軍人と女の露な行為を見せつけられショックを隠しきれなかった。戦争末期に食料調達が覚束なくなると、かつては心のなかに金閣の美しさは不滅と画いていた金閣も戦争によって一瞬にして燃やされ消滅してしまうのではと現実的に考えるようになる。溝口はその儚さと虚無を思った。時代は敗戦後の占領時代に移り、日本人の娼婦を連れたGIが京都の金閣寺にやって来て日本人を小馬鹿にしたようなショッキングな行動を境内で目にする。やがて溝口は寺の住職の計らいで大学に進学する。そこで内反症の柏木と出合い新たな友を得る。身体は少し不自由だが知識は人一倍あって論理的かつ策略的な人物だ。溝口は彼の奇妙な魅力に引き込まれ、女遊びの手解きまで受ける。ある時外出時に新京極界隈で住職の女通いを目撃、住職の闇の部分を見て嫌な感情をもってしまう。それは溝口を失望させたが住職は何もなかったように振る舞う。そのことが却って溝口を疑心暗鬼にさせてしまう。そんなわだかまりの状態から抜け出すため柏木から借金して田舎をさまよう。そこで金閣寺放火を思いつくが、不審者扱いにされ金閣寺の住職の元に送り返される。その報を住職から聞いて駆けつけた母から叱責されてしまう。借金返済に業を煮やした柏木が一計を案じて住職から借金を肩代わりしてもらうことに成功する。事故死した鶴川と柏木の恋愛関係を柏木が持参した手紙で溝口が知る。溝口は世話になっている金閣寺の住職からついに印籠を渡される。それからの溝口は放火を着実に実行するため、自殺まで視野に入れて毒薬、小刀、ハンカチそれに煙草を準備し決行を着々と進める。静まり帰った夜、マッチを持ち藁を抱えて境内の3階の部屋まで歩くが開かず仕方なく裏側のほうに出る。そこで火をつける。裏山に逃げた溝口は真夜中に燃え上がる炎を煙草を燻らせながら眺める。生きようと思う。ここでこの小説は終わる。(続く)


2019/01/24

超人の面白読書 135 三島由紀夫著『金閣寺』(新潮文庫)

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大昔学生時代のアルバイト先で、朝日新聞夕刊の「三島由紀夫、割腹自殺」の見出しを読んで衝撃を受けたことを覚えている。彼は自ら結成した盾の会メンバー4名とともに陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地(現防衛省)に立てこもり、総監を人質にしてバルコニーでクーデターを促す演説後割腹自殺を遂げた。三島文学の良き読者ではなかった筆者だが、三島由紀夫の名前は知っていた。マスコミはこの事件を大きく報道、日本国中に賛否両論が沸き起こったのだ。
その三島由紀夫の傑作、いな戦後文学の名作の一つ『金閣寺』を読んだ。恥ずかしながら遅すぎた読書体験と言わざるを得ないが(三島の人と作品などの論評は新聞や雑誌等で読んでいた)、筆者的にはこの作者の思想、自己顕示欲などについていけないところがあり、彼が書いた本を遠ざけていたことも事実。しかし、『文章読本』などは読んだ。そうそう、『花ざかりの森』や『豊饒の海』も途中まで読んで投げ出した。『豊饒の海』など三島作品のいくつかを再度これからチャレンジするつもり。
ところで、『金閣寺』を読むきっかけは、意外なところからやって来た。ノーベル賞候補に挙がったほどの世界的な作家は英語をはじめ外国語に翻訳されて世界中に読者を広げている。日本の作家では珍しく早くから世界的に知名度が高かった作家だ。また、スウェーデンアカデミーからの問い合わせに応じて、翻訳家で日本文学研究家、と同時に三島とも親交があったドナルド・キーンは、まだ若いのでそういう機会はまだまだあると師の川端康成をノーベル文学賞候補に推したことはつとに有名だ(ドナルド・キーンは、テレビ番組に出演した時に三島由紀夫の人柄に触れて、よく高級品を頂いたが、あまり好ましいことではないと言っていたのが印象的だ)。そう、筆者が過去何度も訪ねているニューヨークの書店にもあった。昨夏スウェーデンのアーランダ空港内の文庫本ブックショップにも確かあったように記憶する。
テレビでゲスト出演を果たしたオーストラリア出身のアーティストのサラ・オレーン(絶対音感の持ち主で日本語も上手しかも頭脳明晰。それと表情が妖精っぽい)が衝撃を受けた日本文学は、三島由紀夫の『The Temple of the Golden Pavilion』(『金閣寺』の英文タイトル) 20190128122355_00001だと語ったことに触発されて、英文を読む前にオリジナルを読まなければと読み始めたわけである。生きているうちに少しでも著名な古典や近現代文学の名作を読んでおこうとする自分なりのチャレンジの一環でもある。

追記 『The Temple of the Golden Pavilion』(写真は公共図書館で借り出したもの。1987年刊行のペンギンブックス版。現在絶版。何せ30年以上経っていて、焼けていたり破けていたりと本の状態が良くない。コピーもなかなか厳しかったが何とか読めるように工夫した。新たにヴィンテージ版を購入。しかし、ヴィンテージ版には「序論」がない!)の抜粋。 はじめの序論~P.6までとP.203~からおわりまでを読むはこちら→「20190128221509.pdf」

2019/01/23

クロカル超人が行く 228 立川駅『武蔵野うどん こぶし』

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立川駅『武蔵野うどん こぶし』 の肉汁つけうどん(730円)。遅い昼飯に国立駅南口のラーメン店と考えていたら、西国分寺駅を通過して終点立川駅まで来てしまった。仕方なく立川駅のECUTEの中にある武蔵野うどんに入ったのだ。今まで食べなれているうどんとは少し趣が違っていた。これが意外と美味。あまり見たことのない、すごくこしがある茶系の太麺を昆布、サバ、カツオ、イリコから取ったやや濃い目の醤油出汁に油揚げ、ネギ、ホーレンソウやシイタケを入れたつけ汁に浸して食べるのだが、これがいい味を出していて美味しかった。太麺はこりこりと音がするくらいだった(笑)。
武蔵野台地、多摩川~荒川間の郷土料理、武蔵野うどんは、大島うどん(九州、未食)、讃岐うどん(香川、既食)、氷見うどん(富山、未食)、きしめん(愛知、既食)それに稲庭うどん(秋田、既食)などと同じ郷土料理のうどんだそうな。

2019/01/22

超人の面白ラーメン紀行 258 神田神保町 海老丸らーめん

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フレンチと和食ラーメンの融合形の新感覚ラーメンが開店して評判だ。開店して1年あまり、1月初めにテレビでも放映したことも手伝ってか行列が出来てなかなか入れないのだ。SNSなどで聞きつけてきたのか中国人の観光客が多い。で、半ば諦めムードで店を通りかかったら、偶然にも入れた。昨日といい、今日といい、ラッキーである。ウムウム、ここはついこの間までは辛気臭いラーメン店(筆者は一度入ったがいまどきのラーメン店のようなワクワク感がほとんど感じられなかった。ついでに書けばこの辺のエリアは競争が激しく店の交代が著しいエリア)だったはずだがすっかり活気のある店に変貌しているではないか。
さて、頼んだ海老丸カルボナーラ(950円)は、ラーメンのイメージからは少しかけ離れていて、フレンチヌードルア・ラ・オマールエビといった新感覚の創作ラーメンで、見た目ラーメンではないのである。生クリームとベーコンをミックスした濃厚なオマールエビとパスタ風太麺が絡んでどろどろ感たっぷり、トッピングのフランスパン、半熟玉子、水菜、細かなサイクロチャーシューなど歯応えも充分だ、まさにフレンチ仕立ての西洋ラーメンなのだ。濃厚といえば確かに濃厚で、その強烈さが残る感じだ。強いていえば『とみ田』の西洋版だろうか。どんぶりも大袈裟だが洒落ている。皆さん、一度試したらいかが。海老が苦手な筆者でも食べられた!まずは元祖海老らーめん(850円)➡次に海老丸カルボナーラ➡そして、最後は丸ごと一匹オマール海老らーめん(2500円)で試しては。ほかにサイドメニューも充実。雰囲気も明るく、イントネーションが効いた店の女性の発する“サンキュー”の響きもまたいい。惜しいかな、この店のwebsiteの英文に誤植が。

神保町『海老丸らーめん』1.スープ★★☆2.麺★★3.トッピング★★☆4.接客・雰囲気★★5.価格★★

ラーメンもここまで来るとイースト金

クロカル超人が行く 227 神田神保町 やきそば『みかさ』

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神保町のやきそば『みかさ』でソース味の自家製生麺焼きそば(800円)を試食。行列のできる焼きそば屋で、今日は珍しく並んでなかったのでラッキーと思って入った。焼きそばは普段ほとんど食べない筆者だが、ここは前から気になっていたので思い切って食べてみた。北海道産小麦粉100%の平打ち中細麺はもちもち感があって柔らか、美味。どちらかと言うとソースが苦手な筆者だがイケた。トッピングの半熟玉子と豚肉の味もいい。いやいや、長ネギのシャキシャキ感が堪らない。大盛りも選べたので結構食べ応えがあったが、定番の海苔や紅しょうがをかけずに食べた。いや忘れたのだった!

焼きそばに海苔かけ忘れ寒走る

隙間風焼きそばの湯気みえかくれ


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焼きそばを食べた後、“赤本”の古本屋に立ち寄ったら珍しく店内で写真や書籍それに自筆原稿のコピーなどが展示された『三島由紀夫展』をやっていた。思想は別にして改めて三島の達筆さに驚愕した次第。で、店主と比較的若い男性の珍しい会話を盗み聞き。「右翼と左翼、今はねじれていてややこしい」と店主・・・。思わずコマーシャルを捩ってラララ、ブックマーク、ラララ、ブックマークと呟いてしまった。

2019/01/18

クロカル超人が行く 226 サザコーヒー KITTE丸の内店

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【写真上: 本日のブレンドコーヒー
(コロンビア)と持参の文庫本
写真下: KITTE丸の内店入口】

昨夜テレビ東京の『カンブリヤ宮殿』で取り上げられた、茨城県ひたちなか市の『サザコーヒー』。地方発信のこだわりのコーヒー店である。早速東京進出店の一つ、東京駅丸の内南口からすぐのKITTE丸の内店に出向いた(店自体は狭くアンテナショップ風)。並んで待つこと30分、カウンターで本日のコーヒー(コロンビア、470円。スタバよりもずっと高め !)を試飲した。香りがあり深みもあってまろやか、不思議な味わいだ。何やらその秘密は焙煎に、また、バリスタのプラスアルファ添えに、あるらしい。コーヒーカップやプレートはボーランド製(花柄のプレートの裏側を覗いて判明。本店あたりでは笠間焼のカップを使用している)

「社の豆です」(こういう風にさらっといえるところが憎い)とコーヒーを運んでくれた女性の一言が筆者の耳にエコーした。
(ここではトレーに乗せてコーヒーを運んでいないのだ!これには驚嘆、溢したり落としたらどうする?)

テレビ東京の番組『カンブリヤ宮殿』に出演したサザコーヒーの会長(奥さまが社長)が、実はコロンビアに自社農園を持っていると語っていた。なかなかの地方発信者だ。彼が家業の映画館を止めてこだわりコーヒー店、サザコーヒーを創業、子息が副社長で茨城県だけではなく東京への進出も果たした。茨城県に10店舗、東京、埼玉に4店舗を展開する今や年商13億円のファミリーカンパニーだ。会社自慢のコーヒーがパナマゲイシャ(筆者注: パナマゲイシャの“ゲイシャ”とはエチオピアにある地名)という種類のコーヒーで3000円と高価だ。ネルドリップやサイフォンでバリスタが淹れるコーヒーにもこだわりがあるが、それより現地から直輸入の生豆にこだわるあたり半端ない。
サザコーヒーはなかなかこれといったものがない(納豆は別として)茨城のスマートイメージアップに一役買っている優等生企業なのだ!ここまで来るのに50年はかかっているが―。

去年の秋にはスウェーデンのコーヒー、FIKAフィ―カ(全体的にクセがなくまろやか)を購入、そして暮れにはアメリカのアトランタから一時休暇で帰国した友人から頂いたアメリカの地元のインスタントコーヒー、FOLGERSフォルジャーズなどいろいろなコーヒーを楽しんでいる。筆者的にはフレンチプレスで簡単に淹れられるコーヒーを愛用。フレンチプレスならではの香りや油、コーヒーそのものの味わいを楽しめるのだ。粗挽きのコーヒーに熱いお湯を注ぎ、4分ほど待ってプレスすればサザコーヒーに劣らず美味いコーヒーが飲めるのだ。

2019/01/13

超人のこだわり食品 和歌山県有田郡湯浅町 小原久吉製『湯浅醤油』

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塩は沖縄塩夢寿美、味噌は新潟の越後純生味噌そして醤油は和歌山の紀州湯浅の醤油、これが筆者の食卓に並ぶこだわりの3つの調味料。

名称 さいしこみしょうゆ(本醸造) 原材料名 大豆、小麦、食塩、アルコール 内容量 500ミリリットル。

醤油発祥地紀州湯浅の地にて江戸時代から8代続く醤油の老舗・小原久吉商店の風味豊かな二度仕込醤油です。
湯浅醤油は、熟成させたもろみを搾った生揚醤油に、もう一度麹をあわせて醸成させた、二度仕込の醤油です。二度仕込により醸し出されるまろやかで豊かな風味と深みのあるコクが素材の美味しさを引き立てます。
―小原久吉商店の賞品説明から抜粋

コクがあって甘みのある湯浅の醤油、万能醤油の類いで味わい深い。サービス品の湯浅醤油のラーメン用スープに喜多方ラーメンの生縮れ麺で、チャーシュー、メンマ、モヤシと玉子をトッピング、更に韓国海苔も入れて試食。醤油スープの味がまろやかで美味だった。

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2019/01/08

クロカル超人が行く 226 両国~東京駅~丸の内散策

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【写真上から : ①すみだ北斎美術館プレート The Sumida Hokusai Museum's nameplate ②すみだ北斎美術館外観 The stylish exterior of the museum③すみだ北斎美術館の階上から見たスカイツリー The Skytree of the other side of the net④⑤夜景:皇居前から東京駅 Night view: Around Tokyo Station ⑥夜景:丸の内 Night view: Marunouchi area】

2019/01/07

超人の面白ラーメン紀行 257 横浜・反町『ラーメン★星印』

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正月にテレビ東京でやっていたラーメン番組で紹介された反町のラーメン店に出掛けた。横浜・反町はその昔古本屋の街として有名だったはずだが、最近では一部の通りに何軒かラーメン店ができて、ラーメン ストリートを形成しているようだ。東横線反町駅から徒歩5分、すでに14人が並んでいて筆者がラスト。3時閉店なのでぎりぎり間に合った格好だ。外と中で待つことちょうど1時間、やっと頼んだ特製醤油ラーメン(1100円)が供された。一啜りした感じではスープ(煮干し系)はストレート系もちもち感のある細麺(太細麺と表現した方がより正確かも)によく絡んでいたし、Wスープの味もいい。半透明でやや甘く、香味が味のまろやかさに一役かっていた。特製とあって低温処理された豚・鶏の二種類のチャーシュー(微妙なやわらかさだが少しスモーク感が残った)、美味なワンタン、名古屋コーチンの味付玉子一個丸々、材木メンマ、刻みネギがトッピングされて賑やか。海苔はない。しかし、見た目はシンプルに映えるから不思議。カウンターのみ8名。テレビでは佐野実を尊敬していると言っていた、矢沢永吉ファンの店主と男性の二人で切り盛りしていた。客応対もなかなかいい。高田馬場『山口』や恵比寿『AFURI』の淡麗系。日々研鑽した結果の進化したラーメンで絶品に近づいた感じか。今度は醤油ラーメン(850円)にチャレンジしたい。

『ラーメン★星印』1.スープ★★★2.麺★★★3.トッピング★★4.接客・雰囲気★★5.価格★☆

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2019/01/06

クロカル超人が行く 225 両国駅とんかつ『はせ川』

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JR両国駅から徒歩3分のところにあるとんかつ『はせ川』。たまたま見つけたとんかつ店で、先客が6、7人、並ぶこと20分。筆者はカツ重(1200円)を頼んだ。家人はメンチ+カツ定食、アメリカの友人家族3人はカツカレーを頼んだ。
カツは最初は肉がほんの少々硬いかなと感じたが、食べて行くうちに違和感はなくなり、やわらくてジューシーな味わいに。美味。皆美味しかったとベタ褒めだ。とんかつのリーズナブルで美味しい店をさがしていたのでラッキーだった。店内は一見どこにでもあるような店づくりだが、厨房とホールあわせて従業員が5人もいて奥には座敷もある。50人は優に入れる店かも。

2019/01/05

クロカル超人が行く 224 アメリカから来た友人家族と両国あたりを散策

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【①吉良邸正門跡(偶然にみた1月4日夜放送のBSフジの番組「この歴史、おいくら?」でもロケしていた ついでに書けば 赤穂浪士たちの討ち入りまでの約1年半の1ヶ月の生活費は今のレートに換算して15000円くらいで “ 討ち入りプロジェクト”にかかったコストは約6000万円以上と番組解説者②本所松坂町公園 吉良邸跡③公園内吉良上野介義央公 伝え聞く吉良上野介の顔とは違っていた④本所松坂町公園由来 この界隈の人たちの熱意の結晶がここにはある ⑤芥川龍之介文学碑(幼少・少年時代を過ごした旧芥川家住居跡)『杜子春』の一節が書かれた石碑⑥刀剣美術館 引っ越して新しく開館したらしっす 一本430万くらいの刀剣が一番高価 狭い美術館の中には室町時代に作られた刀剣もあって不思議な「武器」の輝きも⑦両国駅旧駅舎を改装した複合飲食施設「-両国-江戸NOREN」 昔のビアホールの面影を残す高い天井】

アメリカからクリスマス休暇でやって来た友人家族は、国技館が休館だったことを悔やんでいた。で、両国駅旧駅舎を改装した複合飲食施設「-両国-江戸NOREN」で相撲カレンダーを買おうとしたら、国技館専売で売っていなかった。これまた残念、斬り!〈余談だが、この「斬り!云々」のピン芸人は今は福岡に移住して活躍しているらしい)友人の息子さんが相撲ファンらしくアトランタの自宅で相撲中継を見ているとか。

2019/01/01

超人の面白読書 134 小堀 聡著『京急沿線の近現代史』

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京急は西の阪神、東の京急と例えられるほど海沿いを走る庶民の電車として親しまれている。しかも目立つ赤い電車でスピードもある。電車のなかで書きものをするものならすぐさま字が踊ってうまく書けないほど揺れる。その極致はカーブのある線路を走るときで、何とも言えないスリリングさを体験できるのだ。
さて、そんな大手私鉄の京急について蘊蓄を傾けた本が刊行された。小堀 聡(名古屋大学准教授 横須賀市出身、日本経済史、エネルギー産業・環境史)著『京急沿線の近現代史』だ。キーワードは120年の京急を繙く、である。本書の関連年表によると、1899年(明治32)1月 川崎(のち六郷橋)―大師、国際標準軌(1435ミリ)にて開業とある。更に本文には1月21日午前10時開始と詳しく書いてある。京急はこの1月でちょうど120年になるのだ。本書は今までの電車本とは切り口が一味違って京急「沿線」の歴史だが、読み応えがあり考えさせてくれる一冊だ。筆者は全12章174頁を一気に読んだ。前から、章によっては二三度、最後の章からは、上りの各駅電車に乗った気分で反対にも読んだ。行間からは〈つよさ〉と〈やさしさ〉が感じられ、〈知見〉が迸る。少壮歴史学者のなせる業だ。初詣(川崎大師)や神社参拝(穴守稲荷)、在来産業(海苔養殖、漁業など)に従事してきた地域・住民が京急の鉄道敷設で変貌していく様を小気味良く抉る。在来産業➡海水浴・リゾート➡大規模な埋め立て・大企業の誘致と進出・重化学工業の勃興と発展・公害➡宅地開発・沿線人口増➡開発に歯止め・自然破壊・住民運動・自然保護―といったように歴史の光と陰を分かりやすく、ときに資料を駆使して簡明に描き出す。大雑把に捉えれば、前半は京浜工業地帯の発展史、後半はその歪みと警鐘。京急沿線のもう一つの顔である軍隊(帝国陸海軍、占領軍、自衛隊)の話(写真とコメントがいい、特に「小松・パイン」、横浜、逗子、原発誘致失敗の言及もある横須賀とその周辺)を織り混ぜながら、京急延伸と宅地開発の歯止め➡三浦半島の自然保全に言及する。そして、京急と沿線―脱工業化の設計図等➡自然との共生を模索―の未来像を巡らせて終わる。京急沿線を世界史的、とりわけ東アジアのコンテキストで捉え直したことが画期的だ。ここで目次を掲げてみよう。その前に本書の狙いを著者が書いているので覗いてみたい。

「京急沿線各地での生産活動と生活(住居、行楽、住民運動など)とが、臨海工業地帯の発展とともにどう変わっていくのかを具体的に追跡したい。本書はあくまで沿線史ですから、各章には京急以外にも企業家、政治家、住民、宗教家など様々な人物が登場します。京急は時として主役を、また脇役を演じるでしょう。なお、特別出演として軍隊(帝国陸海軍、占領軍、在日米軍、自衛隊)が登場することを予め補足しておきます。神奈川県にとって軍隊は戦前・戦後を通じて大きな存在であり、それは湘南電鉄、京急やその沿線自治体に数々の影響を与えてきました。京急沿線に注目することは、世界各地からの資源輸入の背後にある日米安保体制を足許から見直す機会にもなるでしょう。」(本文P.10―P.11)

第1章 世界史のなかの京急沿線
第2章 川崎―初詣からハンマーへ
第3章 羽田・蒲田・大森―行楽、空港、高度成長
第4章 品川―帝都直通の夢
第5章 鶴見~新子安―生活と生産との相剋
第6章 日ノ出町・黄金町―直通、戦災、占領
第7章 上大岡~杉田―戦後開発の優等生
第8章 富岡~金沢八景―おもしろき土地の大衆化
第9章 逗子海岸と馬堀海岸―残る砂浜、消えた砂浜
第10章 安針塚~横須賀中央―軍都の戦前と戦後
第11章 浦賀と久里浜―工業化とその蹉跌
第12章 三浦海岸~油壺―三崎直通の夢と現実
あとがき、関連年表

筆者的には第6章、第10章~第12章が印象的。どの章から読んでもいい。鉄道史はもちろんのこと、政治経済史、環境史、都市史、社会史、軍事史、不動産史などのアプローチを可能にする、多面的な読み方ができる本だ。ぜひ薦めたい本。
CPCNo.9 エコーする〈知〉A5判、174頁、クロスカルチャー出版 2018年12月25日刊 定価 本体1,800円+税。

追記 著者の小堀聡先生が地域情報紙『タウンニュース』横須賀・三浦版の「人物風土記」に登場しました。
その記事を読むはこちら→「20190201112835.pdf」

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