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2018年10月

クロカル超人が行く 219 【北欧最新情報】フィンランド・ヘルシンキ&スウェーデン・ストックホルムとウプサラの旅 余滴

ここからは「フィンランド・ヘルシンキ&スウェーデン・ストックホルムとウプサラの旅」にこぼれ落ちた写真を中心にアトランダムに取り上げてみたい。

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【写真: ①コペンハーゲン空港内にある人魚姫像とアンデルセンの婢 (観光地として有名)②アーランダ空港内にある『ポケットショップ』で購入した文庫本(昨年のノーベル文学賞受賞者カズオ・イシグロの本がベストテン入り)】③スウェーデン国会議事堂 (2018年9月8日の総選挙で左右政党がほぼ拮抗状態。9月下旬、現ロヴェーン首相の信任得られず退陣、混迷を深めるスウェーデン議会)④スルッセンやセーデルマルムへの方向を示す標識(このエリアを歩けたことはある意味で非常に良かった。ノーベル文学賞受賞者のトーマス・トランストロンメル氏の『わが回想』に出てくる重要な地名だからだ) ⑤衛兵交代時間に遭遇(ラッキー!)】

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クロカル超人が行く 219 【北欧最新情報】フィンランド・ヘルシンキ&スウェーデン・ストックホルムとウプサラの旅 35 最終回

コラム「フィンランド・ヘルシンキ&スウェーデン・ストックホルムとウプサラの旅」も今回で最終回。まだまだ書きたいことは山ほどあるがこの辺で一区切りをつけたい。
本で読んだりテレビの旅番組では知ってはいたものの、実際行ってみるのとは大きく異なる。当たり前のことだがこの当たり前のことに気づくことが大事である。旅人はしばし待て、考える旅人よ、国の、街の匂いを嗅ぎ取ったか、胸に手をあてて考えるがいい。あの膨大な羊皮紙の書棚は王様のものだった、貴重書も元を正せば戦利品ともいわれているが、それはともかく、ヘルシンキにしてもストックホルムやウプサラの図書館にしても、それが国立か市立かは問わない、この膨大な本を前にしてただ撮影許可をもらったから写真に収めるだけでは余りにも短絡的で実利すぎる。やはり街の匂いには本の匂いが大いに関係しているのだ。何故なら人間の営みの基本形がここにあるからに他ならない。人はなぜ収集するのか。その問いに向き合いながら、収集したものを整理(修復、保存)し、研究に役立て、市民に開放し知的循環を心地よいものにしていくには図書館人の不断の努力なくしてありえない。私たちはこれらの人々に感謝しなければならない。ウプサラ大学図書館では年間20万冊をデジタル化、電子資料に変換していると言っていたが、果たしてこの試みが人類にとって吉と出るか筆者には分からない。「紙」側の人間の少なからずの抵抗があるのかないのか―。確かにデジタル資料は重たくはないが。そして、この北欧図書館研修・見学ツアーは、短期間でいろんな研修を行って知識や技術を学んだが、それだけでない図書館人との距離を縮めまた、本の匂いを感得する大切さを教えられた旅でもあった。そして、この北欧図書館研修・見学ツアーを企画した人たちや参加者にも感謝したい。筆者は図書館研修・見学はもちろんのことプラスアルファの方にも大分興味をひかれた。例えば、優れた北欧建築、デザインそれに都市発展と政治、移民・難民受け入れ問題と極右政党の台頭、EU離脱問題、教育改革等々。ビデオを再生してみると再発見できて活字とはまた違った楽しみ方ができる。

クングスホルメン島のホテル近くで100年以上続く老舗のレストラン『Restaurang Löwenbrau』に3度ほど入ってビールを嗜んだが、それこそごく平凡な暮らしがそこにはあった。それも街の灯り、匂いの一つだろう。
アーランダ空港のポケットショップで村上春樹著『ノルウェーの森』やジョージ・オーウェル著『1984』のスウェーデン語訳のペーパーバックを買った。カズオ・イシグロの本がベストテン入りしていた。そして、コペンハーゲン空港を飛び立った飛行機から見た洋上風力発電、原発事故を体験した日本でこのような風力発電をもっと増やして環境にやさしい暮らしの実現を願いたい。また、そのすぐ近くにはデンマーク・コペンハーゲンとスウェーデン・マルメを結ぶエーレスンド橋がかかっている。その昔テレビで開通直後の様子をライブで見た。いつかは渡ってみたいとずっと思っている(このコラムでしばしば登場した“相棒”が、このツアー前に実際に電車で渡りマルメ市立図書館を見学してきたと言っていた。いとも簡単にやってのけたのだ。やはり好奇心の塊かつ行動的な人もいるもんだと感心した次第)。
旅はいろいろなことを教えてくれる。地球儀で日本を中心にして世界を見ていることに慣れている私たちだが、その地球儀を少しだけ回して視点を替えて例えば、フィンランドやスウェーデンの方から眺めればまた、違った世界を現出させてくれる、その視点、みえ方こそが大事なのだ。北欧特にヘルシンキ、ストックホルムそれにウプサラが少し身近になったことは言うまでもない。Tack så mycket. Hejdå.

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クロカル超人が行く 219 【北欧最新情報】フィンランド・ヘルシンキ&スウェーデン・ストックホルムとウプサラの旅 34 再びガムラスタンへ

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ガムラスタンへは地下鉄シスタ駅からブルーラインでクングストレドゴーデン駅(ガムラスタンに近い駅)で降り少し歩いて行けた。車内はちょうど金曜夕方のラッシュ時間帯、勤め帰りの年配の女性たち、片手に缶ビールを手に持ち飲んでいた外国人風の若者、若い女性たちそれにビジネスパーソン等で混雑していた。20分ばかりで目的地に着き、王宮近くのノーベル博物館前で1時間近く自由時間となり近くを散策、その後再集合して晩餐会会場へ。会場はドイツ教会近くのイタリアレストラン『Agaton』。入口のメニューを見ていたら雨が降ってきた。変わりやすい北欧の天気の実感だ。メニューは鮭の魚料理、地元のビールで乾杯しながらイタリアンを堪能した。しばらくするとすぐ近くのキッチンから日本語が飛び込んで来た。しかも砕けた日本語である。

「シェフはどこで日本語を習ったの?」と筆者が訊ねると、

「北海道にいるときだよ」

冗談が好きそうな明るいアジア系の男性だ。まさかストックホルムのど真ん中でしかもイタリアンで日本語が聞けるとはビックリぽんや!料理はハム&トマト系、次にメインディッシュの鮭料理最後にティラミスのごくカジュアルな料理だ。鮭は本場とあって美味。しかし、飲物は自腹の地元のビール(小瓶)を3杯も飲んでしまった。金曜日の夜はどこの国でも同じく賑やかだ。で、すでに帰ってしまった現地のガイドさんに教えてもらったラーメン店『Cafe Stierman』をどしゃ降りの雨の中訪ねたがすでに閉まっていた。時間も遅かった。仕方なくずぶ濡れになりながら地下鉄ガムラスタン駅からホテルに帰ったのだ(本当のところは庶民の日常に触れたいと思い老舗のレストランやホテルのバーを2軒ほどハシゴしたのだ)。
ストックホルムでは2年ほど前から日本の寿司やラーメン店が出来て流行っているらしい。しかし、味の保証はない。それはヘルシンキの『かもめ食堂』でも同じだろう。地元の人たちにも受けないとビジネスはやっていけないのだ。先ほどの現地のガイドさんが言っていたが、日本に行ったことがない店主は、ビジネスなどでスウェーデンで生活をしている人たちにアドバイスをもらって日々研鑽を積んでいるのでラーメンの味は良くなっているという。味噌ラーメン一杯、1700円ぐらいらしい。それはニューヨークで食べたMOMOFUKUラーメンとほぼ同じ値段だ。ラーメン好きの筆者としては食べたかった。残念である。今度行ったときにはぜひ試食したい。ついでにアジア料理について書けば、中華料理よりはベトナム料理やタイ料理がイケるらしい。筆者も詳しくは知らなかったのだが、タイはスウェーデンと経済的な結びつきが深く、スウェーデンの農業に従事しているタイ人労働者は多くまた、スウェーデンがタイに投資したり、工業製品ほかを輸出している。タイとの直行便も就航しているという。

さて、次回最終回はホテル近辺にある老舗のレストラン、アーランダ空港内、コペンハーゲン空港から日本向け飛び立った飛行機から見えた、環境にやさしい洋上風力発電Offshore wind powerやコペンハーゲンとマルメを結ぶエーレスンドの話を少し。

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【写真: ①ノーベル博物館 ②地下鉄シスタKista駅 ③イタリアン『Agaton』メニュー ④トマト&ハム ⑤サーモン ⑥ティラミス ⑦地元のビール ⑧ラーメン店『Cafe Tierman』。この店の詳細はこちら→https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g189852-d2189992-Reviews-Cafe_Stiernan-Stockholm.html?m=19905

追記 今日2018年のノーベル生理学賞に京都大特別教授の本庶佑氏に授与すると発表された。NHKのインタビューで彼は教科書を疑えと言っていたことが印象的(2018.10.1 記)。

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