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クロカル超人が行く 219 【北欧最新情報】フィンランド・ヘルシンキ&スウェーデン・ストックホルムとウプサラの旅 23 スウェーデン王立(国立)図書館

https://youtu.be/HrCHT4YHMus

【スウェーデン王立(国立)図書館での“日本人女性”によるレクチャー】

スウェーデン王立(国立)図書館 Kungliga biblioteket, National library of Sweden。図書館スタッフに日本人女性がいたことは大変心強かった。さて、館内視察。スウェーデン人のスタッフと日本人のスタッフの2班にわかれて館内の説明を受け、最後に大きめの会議場で日本人スタッフによる王立図書館のガイダンスを受けた。初めに館内メイン閲覧室(Tyst!静かに!という閲覧室前に貼り紙が。“静かに”ドアを開けてすぐに感嘆、すばらしい!ニューヨーク公共図書館の閲覧室に劣らず立派)→借出カウンター(カウンター奥の眠そうな男性の職員に、Hur mår du? Det är bra ?お元気?快調? とスウェーデン語で声をかけてみた。彼は少し照れ臭かったのか更に奥に引っ込んでしまった)→スキャニングコーナー(一般の男性が使用中だった)→日本関係の貴重書特別展示コーナー(川端康成のノーベル文学賞受賞講演本、リンネの弟子のツュンベリーの『日本植物誌』など→近くの棚にはアウグスト・ストリンドベリーの本がずらり(彼はこの王立図書館に勤めていた)→中央の階段を降りて地下の新聞など資料がおかれたマイクロ・デジタル室で担当の女性スタッフからプチ レクチヤーを受けて見学→蔵づくりの小部屋を思わせるような、特別頑丈な貴重書室で古い巨大な聖書(サイズは世界最大で13世紀のチェコにあった中世の手稿ギガス写本 Condex gigas The Giant Book: 高さ89cm×49cm重さ75kg 悪魔の聖書)閲覧→会議場で王立図書館のガイダンス聴講。プレゼンのタイトルは、In the service of democracy 民主主義社会に貢献して。この図書館の基本理念はフィンランドの図書館でも同じく掲げられていた。スウェーデンの図書館は学校図書館を含めて2400館、その頂点がスウェーデン王立(国立)図書館、予算規模は約40億円。日本語で書かれた本は全く収集していない様子。この日本人女性スタッフもメールでの問い合わせがあればできたら英語でお願いしますと言っていた。筆者は図書館の予算、収集方針、利用状況、図書館内イベント、デジタル化、社会的役割等にはごく普通に関心をもつ一人だが、それよりむしろ日本の書籍や雑誌がどれだけ収集されているかの方にどうしても関心が向いてしまうのだ。
この図書館でツュンベリーの『日本植物誌』など日本関係の貴重書を何点か拝見させて頂いたけれども、その中には日本に最初に来たとされるヴィルマンの『日本旅行記』はなかった(ひよっとしたらと一瞬わくわく感が過ったが日本人の図書館スタッフに訊ねて確認したところ所蔵していないという)。尾崎義訳『日本滞在記』(原題: Een Reesa till Ost Indien, China och Japan 「東インド、シナ及び日本への旅行」 雄松堂出版 1970年初版)には原本の扉が掲載されていてスウェーデン王立図書館蔵と記されているのだが・・・。20180919180321_00001
また、尾崎義は昭和25年の雑誌『日本歴史』(第24号~第26号、昭和25年5月~25年7月刊)でヴィルマン小伝とともに「Olof Eriksson Willmanの“日本旅行記”について―オランダ使節に随行して来朝した最初のスェーデン人―」(ヴィルマンは1652年オランダ使節アドリアン・ファン・デル・ブルクAdrian van der Burgが4代将軍家綱に謁見のため参府したときに随行した)と題して一部を訳出している(訳出頁を読むはこちら→「尾崎義訳出Olof Eriksson Willmanの日本旅行記について。該当の雑誌が古く劣化が激しいため図書館では撮影での許可のみ。P.34とP.35は撮影漏れ。そのため大分前にコピーしておいたものをあてた)。今年は日瑞交流150年の大きな節目の年でスウェーデン研究者たちによる書籍、岡澤憲芙監修日瑞150年委員会編『日本・スウェーデン交流150年 足跡と今、そしてこれから』も刊行されているが、この本の最初の方にはヴィルマンに関する記述もある。ここで注目したいのはベリエンシェーナが1647年8月8日に、コイエットが1647年に来日していることが分かっていることだろう。ヴィルマンより先に来日しているスウェーデン人がいたことだ。筆者もてっきりヴィルマンだと思っていた。ヴィルマン(スウェーデン海軍大尉)の『日本滞在記』には道中や謁見の様子が小まめに記されていて興味が尽きないが、特に何月何日某所云々と筆者の住んでいる地名も出て来て大いに刺激される。

スウェーデン王立図書館のパンフレットを見るはこちら→「20180917113622.pdf」
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【写真: ①王立(国立)図書館外観 ②閲覧室 ③壁側の書棚 ④日本関係貴重書 ⑤ツゥンベリーの『日本植物誌』の扉 ⑥⑤の本文の一部、植物の写生図を特別に閲覧 ⑦特別貴重室での中世の手稿ギガス写本Condex gigas悪魔の聖書 ⑧⑦の本文の一部 ⑨デジタルで新聞などが読めるコーナー】「20181108181937.pdf」をダウンロード

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