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2018/06/07

超人の面白読書 131 ジョージ・オーウェル『1984』 5

北朝鮮でまた金正恩委員長の親戚が脱北してヨーロッパへ逃亡、これを金委員長の命を受けた刺客が暗殺に動き出しているという。不穏な動きである。こういった人権無視の恐ろしい出来事がなぜ起こるのか、疑心暗鬼の独裁体制の不信感の果てなのか。私たちはほんの少し前の歴史を顧みるとき、旧ソ連や中国で酷い粛清が行われた、また、戦前の日本でも軍部が暴走して多くの犠牲者を出した負の遺産に遭遇するが、体制維持を金科玉条のように振りかざしたがる権力者をどうチェックしたら良いか、確か歴史から教訓を引き出したはずなのに最近ではその歴史が繰り返されようとしているような風潮が目立つ。日本国の政治も権力者の利害に絡んで政治が歪めら、改竄が行われた事実。そう、権力者へのそんたく、もりソバ・かけうどん問題だ。論理のすり替えなど巧みな政治手法で逃れようとしている。国民を騙し続けているのだ。まさしく『1984年』の2+2=5の論法だ。憲法が謳う「国民の幸福の追及」はどうなっているのか。

主人公ウィンストンが働いているオセアニアの党機関のテレスクリーン(双方向モニター。ジョージ・オーウェルの近未来を予測させる情報操作機器の創作)ではBig Brother is watching you. ビッグ ブラザーはあなたを見ている、という文字が流される。定期的に流される2分間憎悪と体操。党のスローガンは、War is Peace.戦争は平和なり Freedom is Slavery.自由は隷従なり Ignorance is Strength.無知は力なり、の皮肉たっぷりのdouble think二重思考である。(続く)

追記 『図書』2018年7月号に文芸ジャーナリストの佐久間文子氏の「ディストピア小説の現在」という記事が掲載されていてなかなか面白い。その記事を読むはこちら→「20180629161725.pdf」をダウンロード(2018.6.29 記)

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