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2018年4月

超人の面白読書 131 ジョージ・オーウェル『1984年』  

閑話休題。
昨日朝鮮半島では歴史的な南北首脳会談が行われた。板門店の韓国側施設「平和の家」で韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が会談、休戦状態にある朝鮮戦争の終結を今年中に、また、半島の非核化目標などを宣言した。今までの北朝鮮の動きを見ているとにわかに信じがたい政治的大転換で、平和的に朝鮮統一が実現できれば、真の意味での戦後の冷戦構造がなくなることになり大歓迎だ。しかし、ミサイル発射や核施設開発などで国際社会から経済制裁を受けて苦しい北朝鮮が、経済的な援助を引き出す目的だけの政治ショーでは北朝鮮のしたたか外交術を見せつけられただけで真の平和的な解決にはならないだろう。ここはこれから約束を励行するかどうか注視していくことが特に日本(拉致問題は喫緊の問題)、アメリカ、中国それにロシアなどを含めた関係国に求められる。

ジョージ・オーウェルの『1984』は1949年に刊行された。その一年後の1950年に朝鮮戦争が勃発し3年後に休戦状態に。

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クロカル超人が行く  216  新国立劇場小劇場で演劇鑑賞 ジョージ・オーウェル原作 戯曲「1984年」 2

【動画: 新国立劇場公開サイト「1984」】
https://youtu.be/8O_XvxJP0kI

観客席から見て舞台右側前方に、「1984」の主人公ウィンストン・スミスの小机、その上にスタンドに照らされたノートが配置されている。全体的には暗くてまわりや奥行きが見えない。スポットライディングは小机周辺のみ。可愛らしい女性の声のナレーションが入る(これには筆者も予想外、プチサプライズだった)。やがて登場人物が現れ、机に座るやいなやペンをもち何やら黄ばんだノートに書き記す。それが1984の数字、同時に上方の中央、左右の壁、いな、遠近のあるテレスクリーン(双方向テレビと監視カメラを兼ね備えた装置)にその数字が大きく映し出される。やがて場面は男女数人が本を抱えて『1984』の附録の「ニュースピークの諸原理」について群読・分析する場面に切り替わる。時は2050年以降。右端にはファイルが収納できる木製のキャビネットが並ぶ。
これが舞台「1984」の最初の場面である。ここから監視と恋愛ドラマが始まり、党に批判的な真理省記録局で新聞などの書き換え、改竄を仕事としている主人公が、党幹部から洗脳、尋問、自白を強要され、その後人間改造の酷い拷問を受け、最後には全てを受け入れる。そして、この群読・分析の場面に戻り終了する。上演時間約2時間。
演出家の眼差しを筆者なりに少し感じ取った。きつい展開のはずなのに全体的には不思議とやわらかさが感じられた芝居だ。原作は論理展開がいやというほど散りばめられていて理屈っぽいが、コンテンポラリーで多層的な舞台装置の仕掛け(遠近法的なレイアウト、配色、照明、音響など)が上手く施され観客を魅了した。特に少し長く続いた拷問の場面は圧巻。主人公、準主人公それに脇役のセリフは長い。それを克服している役者魂に共感を覚えた。それは「あっという間の2時間」という表現が物語っていて、まさに観劇の面白さを味わったのだ。
二度目の原作を注意深く読む試みは、あと少しで終わる。

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クロカル超人が行く  216  新国立劇場小劇場で演劇鑑賞 ジョージ・オーウェル原作 戯曲「1984年」

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ほぼ満員の新国立劇場小劇場(326席)で、原作ジョージ・オーウェル、脚本ロバート・アイク/ダンカン・マクミラン、翻訳平川大作、演出小川絵梨子の「1984」を鑑賞。反ユートピア小説を描いたジョージ・オーウェルの原作を題材にした戯曲で、ロンドン、ニューヨークで評判を呼んだもの。井上芳雄、ともさかりえ、森下能幸、宮地雅子、山口翔悟、神農直隆、武子太郎、曽我部洋士などが出演、迫力のある演技と斬新な舞台設定、特に照明、映像それに音響が光っていた。休憩なしの2時間はあっという間に終わった感じだ。本当に久しぶりに芝居を観たが良かった!

時は2050年以降の世界。人々が小説『1984』とその"附録"「ニュースピークの諸原理」について分析している。過去現在未来を物語り、やがて小説の世界へと入って行く...。
1984年。1950年代に発生した核戦争によって、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国により分割統治されており、その3国間で絶え間なく戦争が繰り返されていた。オセアニアでは思想、言語、結婚等全てが統制され、市民は"ビッグブラザー"を頂点とする党によって、常に全ての行動が監視されていた。
真実省の役人、ウィンストン・スミスは、ノートに自分の考えを書いて整理するという、発覚すれば死刑となる行為に手を染め、やがて党への不信感をつのらせ、同じ考えを持ったジュリアと行動をともにするようになる。
ある日、ウィンストンは、高級官僚オブライエンと出会い、現体制に疑問を持っていることを告白する。すると反政府地下組織を指揮しているエマニュエル・ゴールドスタインが書いたとされる禁書を渡され、体制の裏側を知るようになる。
はたして、この"附録"は誰によって、どのように書かれたのか? それは真実なのか? そして今、この世界で、何が、どれが真実なのだと、いったい誰がどうやって分かるのだろうか......。(新国立劇場webpage「1984」あらすじ より)

ドラマ「1984」の詳細はこちらを参照されたい→
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/16_009661.html


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クロカル超人が行く 215 明治大学リバティーホール「佐藤栄佐久氏のドキュメンタリー映画『知事抹殺』の真実」を見て~共謀罪廃止を考える集い~

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友人からもらったチケットで元福島県知事の佐藤栄佐久氏のドキュメンタリー映画『知事抹殺』の真実を見て~共謀罪廃止を考える集い~に参加した。明治大学リバティーホールでの上映では慣れないせいか音声や映像にハプニングがあったものの、映画はドキュメンタリーならではの魅力を引き出していて内容は濃かった。佐藤栄佐久氏が知事在職時に官製談合事件で辞任し逮捕された。その事件に関する初動、過程、地検による執拗な取調室での模様、一審二審の裁判の収賄額ゼロの有罪判決を受ける最終章まで元知事佐藤栄佐久氏と会社経営者の弟氏などの関係者の証言それに再現映像などで事件の真相に迫った。しかし、土地売買に絡んだ収賄を巡っては謂れのない巧妙な手口によってでっち上げられ反証するも叶わず逮捕され有罪判決を受けてしまう。この不条理、無法!真実を証明することがいかに難しいか、ナレーションの効果抜群の映画は語る。佐藤栄佐久知事在職中、佐藤氏は東京電力福島第一・第二原子力発電所での事故やトラブルを隠蔽する、国や電力会社の体質に、福島県民の安全のため対峙していた。これらの原発に対する知事の活動が、この事件の原因になっている様子。それを匂わせる証言が。佐藤氏の弟が東京拘置所の取調室で、担当検事から「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」と言われたいう。これが事件の本質だったか―(一部配布されたチラシを参照)。
第一部のドキュメンタリー映画観賞に続いて、第二部では佐藤栄佐久氏と三宅弘弁護士との対談があった(ドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」を見ての報告 三宅弘弁護士、佐藤栄佐久さんのQ&A ― 尋問形式による― 知事抹殺の真実を探る 福島原発開設から事故に至るまで Q&A知事抹殺の真実をさぐる 東京地検特捜部が描いた虚構図 検察の虚構による起訴状 Q&A知事抹殺の真実をさぐるなど)。弁護士が一方的に話し、佐藤氏が質問に答えたり感想を訊かれたりしていたが、何か噛み合わない様子。佐藤氏の記憶が年を重ねることで曖昧になっているのか、話す内容がイマイチはっきりしないのだ(対談が終わったあとの休憩時間に漏れ聞いた話では、最近かどうかは分からないが、どうやら何かの調子で頭を打ったそうだ(本日も体調はあまり良くないと関係者が言っていたが)。難問解決は現実的には司法(刑事事件)のあり方や手続きを変えないと罪のない人間を貶めてしまう恐れがあるのだ。それは民主主義国家ではあるまじき裁判制度ではないか。氏は対談の最後で対談相手の弁護士に「現行の裁判制度を変えるにはあなたたち弁護士先生が頑張らないといけない」と何度も言っていたのが印象的だった。第二部後半の対談は時間がなかったので途中で退場した。
対談の三宅弘弁護士は、『原子力情報の公開と司法国家―情報公開法改正の課題と展望』の著書もある日本弁護士連合会副会長、第二東京弁護士会会長を歴任した人。

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 【写真: 左から元秘書の遠藤氏 佐藤氏 三宅弁護士】

「このイベントのチラシとチケット」をダウンロード


追記 偶然にNHKBS番組「ブレイブ 勇敢なる者 えん罪弁護士 完全版」の再放送を観た。有罪率99.9%に挑む男!大反響受け再び‼とサブタイトルを冠したえん罪を扱う今井核弁護士を追った番組だが、柔軟な発想、推理力を駆使し、証拠写真の画像処理に対しては工学系や心理学系の専門家も動員しながら緻密さを心掛け、科学に裏打ちされた陳述を展開してえん罪に持ち込む弁護士魂に脱帽だ。アッパレ!番組では実例として痴漢を取り上げていた。えん罪を扱う弁護士は儲からない・・・。こういう弁護士もいるのだ。この番組をたまたま二度観た。昼といい、夜といい、共謀罪・えん罪について考えさせられた一日だった。

福島原発に関する関連記事を読むはこちら➡️
http://crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2018/03/post-6e3f.html

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クロカル超人が行く  214  神田神保町『揚子江菜館』

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神田神保町『揚子江菜館』。ここで中国人の某先生と食べたのはもう10年くらい前になるか。それ以来の訪問だ。最近ではテレビでフリーアナウンサーの草野仁氏が紹介していた。
さて、昼飯に酢豚定食(1030円)を頼んだのだがイマイチ。これがウマイ味だといわれれば困ってしまうほど。冷やし中華発祥の地として有名だが、仙台に行くとおらが冷やし中華の発祥地といって憚らないのも事実。周恩来が通った店、池波正太郎が愛した店等々エピソードに事欠かない中華料理店である。やはり年配者の夫婦が目立つ。その一組は冷やし中華を頼んでいた。ここに来て冷やし中華を食べるのが何よりも楽しみにしている様子。

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クロカル超人が行く  213 御茶ノ水駅『ナポリの下町食堂』

JR御茶ノ水駅から徒歩3分のところにあるイタリアン『ナポリの下町食堂』。大分前に食べに行ったきりだから店内はうろ覚え。地下にあるもなかなか広い。昼時少し過ぎた時間でもやはり女性客が多い。“パスタ人”の居住区みたい。しかし、大分高齢の男性がこの店の看板の窯で焼いたマルガリータを美味しそうに食べていたのが印象的。そう、食べたアマトリチャーナ(1164円)は、酸味の効いたトマトベースにパンチェッタ(豚バラ肉)、ベーコン、玉ねぎ、唐辛子それにチーズが入った辛系パスタ。量はグラムで選べるのでやや多めのものを頼んだ。パスタの食感がユニーク、大きめでかための玉ねぎは最後に2つほどハネた。味は及第点。飲み物にスープはなかったがフリードリンク制。今度は夜の時間帯に訪ねてみたい。営業時間: 11:00~23:00。無休。

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【アマトリチャーナ L'amatiriciana 】

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追記2 明大リバティーホールのイベントに参加。その前に昼食に立ち寄った。

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ピッツァの旨い店についてはこちらも参照されたい。
http://crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2012/12/71-7e47.html

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超人の面白ラーメン紀行 247 横浜駅西口『麺場 浜虎』

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3月はじめに某先生と訪ねたラーメン店『麺場 浜虎』。今回は仕事ついでにここで昼食。こい醤そば(790円)はダブルスープで濃厚、量は少なめ。やや太めの縮り麺にトッピングのチャーシューは鶏肉ででかっ。味はいい。昼時は賑やかだが結構捌けてる。無料の自分で作るCotton candy(綿菓子)製造マシーンがあるのは珍しい。キッチンをはじめ店内はかなり斬新。工事現場みたいと誰かが書いていた。今様若者組のアートデザイン?

横浜駅西口『麺場 浜虎』1.スープ★★2.麺★★3.トッピング★★4.接客・雰囲気★☆5.定価★★

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超人の面白読書 131 ジョージ・オーウェル『1984』  3

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文芸評論家田中和生氏は、毎日新聞の文芸時評(2018年3月28日夕刊文化欄)「ポスト真実の時代に 虚構が語る事実」の冒頭で森友学園に触れて次のように書いている。

森友学園の問題から出てきた、公文書改竄という事態を文学的に見ると、言葉がかつてなく軽くなっていると感じる。なぜなら現政権が折に触れて示しているのは、言葉は事実でも真実でもなくてよいという言語観だからである。それでも政治の現場では、これまでの常識にしたがって言葉を「事実らしい」「真実らしい」ものにするという力が働くので事実や真実の方をねじ曲げるようなことも起きる。しかし居心地が悪いのは、この言語観を「言葉では事実も真実も語れない」と言い換えると、多くの文学者が同意するものになることだ。

この後も個別的な文学作品評に入る前にこの文芸評論家の“ことば”は続くが、“ポストトゥルース=ポスト真実=客観的な事実よりも主観的な感情を優先する言説”にも通じるものとしながら、そのような時代の文学はなんらかの方法で事実や真実に向かわなければならないと思えると作家の使命を書き留めている。
小説『1984』を再読している。原著Penguin BooksのPenguin Classics: Nineteen Eighty-Fourも併読しながら。映画『1984』(1985年劇場公開版)をDVDで観た。コミック版もゲット(どんなものだか見るだけだったが)近々『1984』の演劇も観るつもりだ。筆者のジョージ・オーウェル『1984』の旅は始まったばかり。(続く)

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超人のラーメン紀行 246 東京メトロ有楽町線・副都心線成増駅『中華めん処 道頓堀』

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12時半過ぎに仕事を終えて成増・旭町3丁目にある有名ラーメン店『べんてん』を訪ねたが、到着するやいなや麺がなくなり筆者の直前で終了。営業終了時間の午後2時半までは1時間足らずあったのにだ。予想されたとはいえ至極残念!しかも直前での打ち切りは非情である。それで帰り際寄ったのが東京メトロ有楽町線・副都心線成増駅近くの『中華めん処 道頓堀』である。すでに5人が並んでいてここも2時で昼時の営業は終わるらしく、滑り込みセーフの感じだった。
初めて入る店は定番をオーダーするのが筆者流。メニューは醤油中華そば、つけ麺、塩らーめんの3種類のみ。醤油中華そばを頼んだ(750円)。その中華そばが供されるまでまずは外の入口の前で、次に中の階段でそれにカウンターに着いてからも待たされた。計22、3分は待った感じだ。煮干&鰹出汁の中華そばは濃厚ドロドロ系で中細ストレート麺にマッチングしていて古き良き味を醸し出していた。トッピングにはノリ、ネギ、メンマ、ナルトにチャーシューなどがのった定番の品々が並ぶ。中でもチャーシューは小粒ながら一捻りしてあるみたい(豚もも肉使用)で歯応えもあって美味。昭和の匂いが漂う、昔懐かしいラーメンだ。肝っ玉母さんぽい女将と外見とは違って心優しい旦那との名コンビで切り盛りする老舗のラーメン店は、人情を一味添えたユニークな店で地元の常連客も多いようだ。筆者が座ったカウンター右隣の木製の仕切りが自由自在に動くのにはサプライズ。10人座れるカウンター調整には思わず笑ってしまうほどの抜群の能力を発揮していた。カウンターとテーブル席は満杯、家族連れ、カップルほか20人位いたか。

東京メトロ有楽町線・副都心線成増駅『中華めん処 道頓堀』1.スープ★★☆2.麺★★☆3.トッピング★★4.接客・雰囲気★★☆5.価格★★

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   【べんてん、支度中に!】

追記 『べんてん』の店主がBSフジの番組「Ramen-do」に出ていたが、今度はNHKの番組「プロフェッショナル」で福島・白河の『とら食堂』の店主(二代目)が出演(2018.年4月9日放送)していた。究極の中華そばは、結局「ラーメン」人生そのもの。

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