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クロカル超人が行く 215 明治大学リバティーホール「佐藤栄佐久氏のドキュメンタリー映画『知事抹殺』の真実」を見て~共謀罪廃止を考える集い~

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友人からもらったチケットで元福島県知事の佐藤栄佐久氏のドキュメンタリー映画『知事抹殺』の真実を見て~共謀罪廃止を考える集い~に参加した。明治大学リバティーホールでの上映では慣れないせいか音声や映像にハプニングがあったものの、映画はドキュメンタリーならではの魅力を引き出していて内容は濃かった。佐藤栄佐久氏が知事在職時に官製談合事件で辞任し逮捕された。その事件に関する初動、過程、地検による執拗な取調室での模様、一審二審の裁判の収賄額ゼロの有罪判決を受ける最終章まで元知事佐藤栄佐久氏と会社経営者の弟氏などの関係者の証言それに再現映像などで事件の真相に迫った。しかし、土地売買に絡んだ収賄を巡っては謂れのない巧妙な手口によってでっち上げられ反証するも叶わず逮捕され有罪判決を受けてしまう。この不条理、無法!真実を証明することがいかに難しいか、ナレーションの効果抜群の映画は語る。佐藤栄佐久知事在職中、佐藤氏は東京電力福島第一・第二原子力発電所での事故やトラブルを隠蔽する、国や電力会社の体質に、福島県民の安全のため対峙していた。これらの原発に対する知事の活動が、この事件の原因になっている様子。それを匂わせる証言が。佐藤氏の弟が東京拘置所の取調室で、担当検事から「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」と言われたいう。これが事件の本質だったか―(一部配布されたチラシを参照)。
第一部のドキュメンタリー映画観賞に続いて、第二部では佐藤栄佐久氏と三宅弘弁護士との対談があった(ドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」を見ての報告 三宅弘弁護士、佐藤栄佐久さんのQ&A ― 尋問形式による― 知事抹殺の真実を探る 福島原発開設から事故に至るまで Q&A知事抹殺の真実をさぐる 東京地検特捜部が描いた虚構図 検察の虚構による起訴状 Q&A知事抹殺の真実をさぐるなど)。弁護士が一方的に話し、佐藤氏が質問に答えたり感想を訊かれたりしていたが、何か噛み合わない様子。佐藤氏の記憶が年を重ねることで曖昧になっているのか、話す内容がイマイチはっきりしないのだ(対談が終わったあとの休憩時間に漏れ聞いた話では、最近かどうかは分からないが、どうやら何かの調子で頭を打ったそうだ(本日も体調はあまり良くないと関係者が言っていたが)。難問解決は現実的には司法(刑事事件)のあり方や手続きを変えないと罪のない人間を貶めてしまう恐れがあるのだ。それは民主主義国家ではあるまじき裁判制度ではないか。氏は対談の最後で対談相手の弁護士に「現行の裁判制度を変えるにはあなたたち弁護士先生が頑張らないといけない」と何度も言っていたのが印象的だった。第二部後半の対談は時間がなかったので途中で退場した。
対談の三宅弘弁護士は、『原子力情報の公開と司法国家―情報公開法改正の課題と展望』の著書もある日本弁護士連合会副会長、第二東京弁護士会会長を歴任した人。

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 【写真: 左から元秘書の遠藤氏 佐藤氏 三宅弁護士】

「このイベントのチラシとチケット」をダウンロード


追記 偶然にNHKBS番組「ブレイブ 勇敢なる者 えん罪弁護士 完全版」の再放送を観た。有罪率99.9%に挑む男!大反響受け再び‼とサブタイトルを冠したえん罪を扱う今井核弁護士を追った番組だが、柔軟な発想、推理力を駆使し、証拠写真の画像処理に対しては工学系や心理学系の専門家も動員しながら緻密さを心掛け、科学に裏打ちされた陳述を展開してえん罪に持ち込む弁護士魂に脱帽だ。アッパレ!番組では実例として痴漢を取り上げていた。えん罪を扱う弁護士は儲からない・・・。こういう弁護士もいるのだ。この番組をたまたま二度観た。昼といい、夜といい、共謀罪・えん罪について考えさせられた一日だった。

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