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超人の面白読書 131 ジョージ・オーウェル『1984』  3

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文芸評論家田中和生氏は、毎日新聞の文芸時評(2018年3月28日夕刊文化欄)「ポスト真実の時代に 虚構が語る事実」の冒頭で森友学園に触れて次のように書いている。

森友学園の問題から出てきた、公文書改竄という事態を文学的に見ると、言葉がかつてなく軽くなっていると感じる。なぜなら現政権が折に触れて示しているのは、言葉は事実でも真実でもなくてよいという言語観だからである。それでも政治の現場では、これまでの常識にしたがって言葉を「事実らしい」「真実らしい」ものにするという力が働くので事実や真実の方をねじ曲げるようなことも起きる。しかし居心地が悪いのは、この言語観を「言葉では事実も真実も語れない」と言い換えると、多くの文学者が同意するものになることだ。

この後も個別的な文学作品評に入る前にこの文芸評論家の“ことば”は続くが、“ポストトゥルース=ポスト真実=客観的な事実よりも主観的な感情を優先する言説”にも通じるものとしながら、そのような時代の文学はなんらかの方法で事実や真実に向かわなければならないと思えると作家の使命を書き留めている。
小説『1984』を再読している。原著Penguin BooksのPenguin Classics: Nineteen Eighty-Fourも併読しながら。映画『1984』(1985年劇場公開版)をDVDで観た。コミック版もゲット(どんなものだか見るだけだったが)近々『1984』の演劇も観るつもりだ。筆者のジョージ・オーウェル『1984』の旅は始まったばかり。(続く)

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