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超人の面白北欧映画 雑誌『ニューヨーカー』に載ったイングマール・ベルイマン生誕100周年に因んでロングランで上映するという記事

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たまたま雑誌『ニューヨーカー』の電子版を覗いていたら思わぬ記事に出くわし、そうか、ベルイマンが生まれて100年かと思いを新たにした。難解で知られている彼の作品を完全制覇したいと考えている筆者だが、仕事もあるのでまだ実現していない。確か去年の2月にスカパーでベルイマン映画特集をしていたはず。今度は海の向こうのニューヨークで上映会か、行ってみたい気もするが時間がないし遠い……。
下記は『ニューヨーカー』2018年2月7日号に掲載された記事(執筆者は映画評論家のアンソニー・レイン氏)の一部を試訳。

イングマール・ベルイマンの不滅の世界

今年はイングマール・ベルイマン生誕100周年で敬意を払うに熱心なニューヨーカーのために、今旅が始まる。木曜日の『第七の封印』を皮切りに5週間以上にわたってフイルムフォーラムが47作品を上映するのだ。ベルイマンの最大の魅力的な特徴の一つ、それは彼の映画が難解で危険を孕んでいることはつとに有名だが、彼がほとんど手に負えないほど映画にたくさん吐露されたことである。彼はほかに公開されないことを知っていた。映画について夢を見、引き出し、考え込み、精査しそして苦悩した。その結果、ほとんどはスリラーとワルツの優雅さを掴んだ。中間的なものができると思い起こさせようとするなら、あるいは、見破られるのを待ちながらセルロイドの平らな皮膚の下に潜む深淵を考えるなら、ベルイマンこそ最高の人だ。
回顧的なものが好きな人にとって少なからぬ喜びが繋がるチャンスになる。例えば、1955年の作品『女たちの夢』の軽やかなヒロイン役のハリエット・アンディション(筆者注:1932年1月14日生まれだから今年86歳)が老年の放蕩者の家で立ち並ぶレコード盤を探し、抜き出して、“サラバンド“や“バッハ”(もっとも彼女は“バッチ”と発音しているが)と言いながら大声でラベルを読む。すぐに私たちの気持ちは、内面を更に掘り下げた作品、“叫びとささやき”へと向かう。バッハのチェロ無伴奏組曲5番からの律動があって、悲しげなサラバンドが和解のシーンの間中聴こえてくる。シンプルなタイトルの2003年スウェーデン放送用に制作されたベルイマンの最後の仕事の時にもそのままもう一度聴こえてくる。いずれのケースもベルイマンの映画には不可欠のもう一人の女優、リブ・ウルマンが音楽の奏でるようにスクリーン上に現れる。もっとリンクしたい?“叫びとささやき”の作品ではガンで亡くなる女性の役割をハリエット・アンディションが演じている。これらすべての映画は、何十年と離れていても相互に同じ軌道を通過する。観ているのが多ければ多いほど引力が大きくなるのだ。

冒頭の写真はハリエット・アンディション。1953年作の『不良少女モニカ』(英語名: Summer with Monika.
原題(瑞語):Sommaren med Monika)からの一場面、と書かれている。何ともいえない少しセクシーな健康美。自由で解放的なアプレゲール的雰囲気がプンプン。

『ニューヨーカー』2017年2月7日号の原文を読むはこちら→https://www.newyorker.com/culture/culture-desk/the-immortal-world-of-ingmar-bergman

関連サイトを見るはこちら→http://www.ingmarbergman.se/en/event/bergman-100-years
スウェーデン美術館で開催。そのタイトルは「真実と嘘」。こちらも訪ねてみたい…。

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