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2018年1月

超人のジャーナリスト・アイ 最近の 新聞記事から

昨日の朝日新聞朝刊13面に興味ある記事が掲載されていた。“おばあちゃんが残した天才のメモ”と題された記事だ。日本人の父とドイツ人の母の間に生まれた男性が、祖母が持っていたアインシュタインのメモを自分が持っていても劣化してしまうと考えて競売にかけたところ、なんと156万ドル(1億6900万円)で落札され、フランスに住む投資会社の男性に渡ったという。“静かで質素な生活は、絶え間ない不安にかられながら成功を追い求めるより、多くの喜びをもたらす”と心情を綴ったアインシュタインのメモは、1922年、滞在した帝国ホテルのベルボーイに渡されたもの。そのメモを妹の祖母が譲り受け大切に保管、妹である祖母の死後父にそして息子である男性に渡ったというストーリーである。

アインシュタインに関しては筆者も、学生時代にちょっとした手伝いをした時に、来日時の船上でのアインシュタインと撮った写真とサイン(確か)を見せてもらったことがあった。場所は藤沢橋の横断歩道の近くの家で、すでに引退していた福本和夫氏(福本イズムで有名な経済学者・科学史家・文化史家)の自宅、彼が書いた分厚い『日本ルネッサンス試論』(東西書房 1967年刊)を届けに行った時だった。大昔の話だが今も記憶に残っている。あの写真とサインはまだあるのかしら。

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クロカル超人が行く 208 雪のカトリック神田教会ほか

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この日東京は3年振りの積雪21㎝の大雪。夜の風景は銀世界に変身、この時間になると行き交う人も疎ら。

雪見たしはしゃぐ子どもは路地駆けて


それにしても思い出すのは4年前の2月14日のそれこそ大雪が降った日だ。その“ドキュメント5h”はこちら→http://crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2014/02/post-3a41.html

追記 「カトリック神田教会」については鹿島茂著『神田神保町書肆街考』の“12 フレンチ・クォーター”に詳しい。
その頁を読むはこちら→

「20180125131304.pdf」をダウンロード

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超人の面白ラーメン紀行 244 横浜市『伝丸 踊場店』

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牛丼チェーンのすき家を展開するゼンショウの子会社で味噌ラーメンが売りのラーメンチェーン店『伝丸』。20年以上前に神田西口駅付近でよく食べた『味源』(このエリアは超ラーメン激戦区、今あるかどうか)もこのグループらしい。白味噌ラーメン(630円)を食べたが、極々普通のラーメン。素朴ならもっと素朴に、進化系ならもっとチャレンジを、と言いたい一杯。

横浜市『伝丸 踊場店』1.スープ★☆2.麺★☆3.トッピング★☆4.接客・雰囲気.☆☆5.価格★★☆


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超人の面白北欧映画 ノルウェー映画『ヒットラーに屈しなかった国王』続々

藤原帰一氏は前述の毎日新聞のコラムで書いている。
「国王がドイツを拒む姿には感動があります。国民に責任を負う者が国民を見捨てることはあってはならない。ホーコン7世は、君主のエゴや国家の大義ではなく、ノルウェーの立憲君主制という制度と、国民への責任からドイツの要請を拒みました。
これが、ノルウェー国民が忘れてならない過去なのでしょう。ひねりや工夫のない、直球だけで投げたような映画ですが、それだけに印象が強い。小国の意地と誇りを感じました」
また、映画監督の井筒和幸氏は、自身のコラムで(『週刊現代』の井筒和幸の映画監督ムービーメーカー)次のような監督らしいユニークな映画評を書いている。
「ハリウッド製では味わえない深刻な緊迫感で見せていく作り手たちの手腕にも、そして、すべての俳優らの即興演技にも脱帽だよ。ガキのじゃれ会い映画しか作れなくなった邦画界。自然さがまったくない、セリフセリフした言い回ししか出来ない今の俳優モドキは、これを観て、一から勉強し直したらどうだと思ったよ。中略。『私はノルウェーで唯一、国民に選ばれた国王』とキングが自負してきた国。だから今も世界幸福度も民主主義も第1位なのか。戦前、キングではなく、エンペラー(皇帝)がいた某国の今の有り様も改めて考えさせられたよ。年の瀬に良い映画を観た」

「昭和天皇は国民と共に歩んだ。映像に映ったホーコン7世の決断は昭和天皇の言葉と重なった。生涯2度自分の意思で決めたことがある。2.26事件とポツダム宣言だ」(皇室ジャーナリスト・神田秀一 映画 『ヒトラーに屈しなかった国王』のチラシから)

雪のなか、老人が子どもとかくれんぼをして遊んでいる、一見のどかで静的な映画のスタートシーンと村人と共に雪の原野を命がけで逃げる国王の緊張感漂う動的なラストシーンの対比も見もの。

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【https://www.filmweb.no/film/からの画像】

この映画についてノルウェーのネットを見るはこちら→
https://www.filmweb.no/film/article953091.ece

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超人の面白ラーメン紀行 243 大和市渋谷『郷 』

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書評紙の某営業部長から聞いて駆けつけたのが札幌すみれ系のラーメン店『郷』。味噌ラーメン(800円)と餃子(460円)を頼んだ。満席で少し待たされての味噌ラーメンは、やや縮れ黄色系中細麺で、濃厚な味噌味によく絡んでいた。難を言えば、筆者的には少し塩辛い。熱々でスープの啜り甲斐は申し分ないが、進化系にはもはやもやし、ゆで卵やコーンそれに海苔のかつての定番アイテムが見当たらない。そう言えば、船堀のラーメン店『大島』には味噌ラーメン クラッシックなるものがあったっけ。トッピングは主役不在の殺風景な感じだ。やはりシャキシャキ感のある多めのもやし、茹で卵、海苔と大きめの柔らかチャーシューもほしいところ。このところ時節柄か味噌ラーメンを中心に食べ歩きしているが、さて、最新版超簡単な番付である。大和市渋谷の『郷』より横浜市戸塚の『支那そばや』、『支那そばや』よりは江戸川区船堀の『大島』の方が上か。青森産のニンニクを使い、野菜に拘った餃子は、癖がなく上品でウマイがやや高価。
年齢や個性が違う男子3人衆の仕事振りと接客の女子とのコンビネーションが良いのか、店はテキパキしていて明るい雰囲気だ。

大和市渋谷『郷』1.スープ★★☆2.麺★★3.トッピング★☆☆4.接客・雰囲気★★☆価格★★

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超人の面白ラーメン紀行 242 再びの『支那そばや本店』

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3連休の2日目に『支那そばや本店』に寄って「味噌ラーメン」(1050円)を食した。かつて横浜相鉄ジョイナス地下街にあった『札幌や』の味噌ラーメン似。少し濃厚な進化系味噌ラーメンといった感じ。美味。
ところで、夜TBSのドキュメンタリー番組「情熱大陸」を観ていたら、今やラーメン界のリーデング ショップ、湯河原の『飯田商店』の店主が出演していた。彼が心の師匠としてリスペクトしているのが、本日食べに行った『支那そばや本店』の店主だった故佐野実氏だ。その飯田商店店主は、探求心旺盛な若者なのだが、今度は蕎麦にヒントを得て新種のラーメン作りに励み、レスペクトしている佐野実氏の奥様に試食を頼みお墨付きをもらった。淡麗系のラーメンには変わりはないが、スープはもとより究極の麺にこだわり続けているのだ。そもそもこの麺のこだわりは心の師匠である佐野実氏の麺に対する姿勢を見てショックを受けたことが起因だった。和食が世界的に認知されて来ている昨今、ラーメンはそのブームのフロントランナーで、外国から来る観光客にも人気の和食アイテムだ。そして、忘れてならないのは、この湯河原にある『飯田商店』の立地は必ずしもいいとは言えないことだ。それでも集客力が凄い。ここには学ぶべきことがたくさん隠されているように思える。筆者も3年半前に食べに行っている(改装したみたいで、当時とは違って店内はきれいだ)。そのブログはこちら→

http://crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2014/07/188-3033.html

また、9年前に訪ねた『支那そばや本店』はこちら→

http://crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2008/11/100-4591.html

横浜市戸塚『支那そばや』1.スープ★★★2.麺★★★3.トッピング★★4.接客・雰囲気★☆5.価格★☆

追記 『支那そばや本店』のカウンター席で味噌ラーメンを食べている最中に珍事が起こった。筆者のすぐ左隣の男性が喉を詰まらせたのか咳き込み、その異常な事態に気づいたお連れさんとカウンター内にいた店の女性が背中などを擦って、幸いに最悪の事態は免れたが、一時はどうなることかと思えたほど。いやー、ラーメン食の珍事だ。その原因をいろいろ考えてみたが……。しかし、隣席にいた筆者に“災難”が降りかかって来たらと想像すると今でもぞっとする。

追記2 聞けば佐野実のこの店は、彼が亡くなったあとは直系経営ではなくなったらしい。子息は大阪で洋食屋をやっているとか。

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超人の面白北欧映画 ノルウェー映画『ヒトラーに屈しなかった国王』 続

国民投票で選ばれた最初の国王が語った言葉は、民主主義の基本で重い。

“この国の行く末は密談によって決まるものではない。国民の総意で決まるのだ”

“降伏に屈したならば私は国王を辞し王室を解散する”

1940年4月9日、ナチス・ドイツ軍がノルウェーの首都オスロに侵攻(一言でいうと、大義はナチスドイツがスウェーデンの鉄鉱石を手に入れたいため、諸事情により海上輸送ルートとしてノルウェー沿岸を使用可能な状態にしたかった)。ドイツ軍の攻撃に交戦するノルウェー軍だったが、圧倒的な軍事力によって、主要な都市は相次いで占領される。降伏を求めてくるドイツ軍に対しノルウェー政府はそれを拒否し、ノルウェー国王のホーコン7世は、家族、政府閣僚とともにオスロを離れて郊外のハーマルに逃れる。一方、ヒトラーの命を受けたドイツ公使は、ノルウェー政府に国王との謁見の場を設けるように、最後通告をつきつける。翌日、ドイツ公使と対峙した国王は、ナチスに従うか、国を離れて抵抗を続けるか、家族のため、国民ため、国の運命を左右する究極の選択を迫られる━。
この映画のエピローグ。ノルウェー国王7世がナチスに屈しない決断を下したあと、ノルウェーはナチスドイツに協力するヴィドクン・クヴィスリング政権になり、事実上ドイツの支配下に。国王の家族はアメリカに、自身はイギリスに亡命、後に連合軍が勝利しノルウェーは解放され、国王はノルウェーに戻り1957年に死去。一方、ドイツ公使はその後ロシアに赴任、敗戦後流刑された。最後にこの映画は事実に基づいたフィクションであるとの断り書きで字幕が終了、続いて関係者の名前がずらっとリストアップされて映画は終わる。

上映時間136分。出演: イェスパー・クリステンセン、アンドレス・バースモ・クリスティアンセン、カールマルコヴィクスほか。監督: エリック・ポッぺ 。 製作: ピーター・ガーデン[メランコリア] 2016年ノルウェー。言語: ノルウェー語、ドイツ語、デンマーク語、スウェーデン語。字幕翻訳: 佐藤南 。原題: KONGENS NEI /英: The King's Choice
(一部はこの映画のチラシから抜粋)

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【上映館: ジャック アンド べティ 撮影時刻: 18時30分】


世界の王室で最も開かれた王室(買物など護衛なしで市民が通うごく普通の市場にも行っているなど)であるノルウェー王室は、ホーコン7世が死去したあと子息のオーラヴ5世が継ぎ、今は平民出身のソニアさんと結婚した(1968年8月。結婚にあたっては日本の皇室を参考したと伝えられている)ハーラル5世が国王である。その子息ホーコン王太子が子持ちのシングルマザーと結婚し、世界中を驚かせ話題を振りまいたことは記憶に新しい。
【超簡単なノルウェー王国年表】
ノルウェー王国(872ー1319)
スウェーデン・ノルウェー連合(1319ー1380)
デンマーク・ノルウェー連合(1380ー1814)
スウェーデン・ノルウェー連合(1814ー1905)
ノルウェー王国(1905ー現在)


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超人の面白北欧映画 ノルウェー映画『ヒトラーに屈しなかった国王』

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久し振りに北欧映画を観た。今回はノルウェー映画だ。毎日新聞の日曜版「藤原帰一の映画愛」(2017年12月17日)で紹介された『ヒトラーに屈しなかった国王』を観に出かけた(藤原帰一氏といえば、もう4、5ヶ月前になるか偶然にも帰りの通勤電車で隣席に居合わせたことがあった。先生は原稿を執筆中だったのか長い時間スマホで文字を打っていた。【筆者注】。今度はテレビで拝見。2018年1月12日朝7時台のBS1NHK国際ニュース関係の番組にゲスト出演していた。たまたまチャンネルを捻って。滞留時間はわずか1分位!)。3連休の初日、スウェーデン家具の『IKEA』で買物とスウェーデン家庭料理の定番ミートボールなどを含め軽い食事を済ましたあと、横浜の阪東橋近辺で古本屋2、3軒を見て回り、簡単早分かりの全国鉄道会社関係の文庫本と矢崎泰久氏が書いた雑誌『話の特集』の顛末記なる本をゲット。まだ上映開始までには時間があったので、手作り焙煎のカフェ『まめや』やサンマー麺で有名な『玉泉亭』に寄ったあと映画観賞となった。何せ夜の8時55分の始まりなので、『IKEA』を出てから約4時間もあったのだ。おかげで伊勢佐木町~黄金町にかけてのディープなエリアをあぶない、アブナイと言い聞かせながら徘徊させてもらった。

ノルウェー映画『ヒトラーに屈しなかった国王』は、第二次世界大戦中の1940年4月9日~11日のたった3日間の出来事を描いているが、実はこのたったの3日間が北欧の小国、ノルウェー王国が歴史上かつてなかったほどの大国難に見舞われ、国家の存続の危機に大きく揺れた、とんでもない3日間だったのだ。ノルウェーがヒトラー政権のドイツに占領されるかの瀬戸際外交が、国王とそのファミリーそれに時の政権の首相など上層部たちとヒトラー政権下の公使間でなされたが、そのタフなネゴシエイターたちの様子をリアリステックに描き出したドキュメンタリー風の映画だ。迫り来る決断の日々を追う人間ドラマは感動的だ。ドイツとの激しい戦いも痛々しい。大国の部隊と若者も巻き込まざるを得なかった小部隊との戦いでもあったのだ。
今朝のテレビの報道番組ではドイツやインドで台頭するヒトラー讚美の政党や若者の姿を映し出していたが、排除や分断や自分ファーストが更に表面に噴出した感じを強く持った。不寛容さと狭い了見が横行しているのだ。それがエスカレートすると、まさしくかつて私たちが辿った戦争への道に繋がりかねない危険な道だ。そこでは酷い殺戮やホロコーストが起こった。戦後はその反省のもと、今日の平和維持が世界規模で成立して来たはずなのに、特にここ15、6年前頃からかその空気感が変わり始めていて、日本も例外ではなく、平和憲法すら維持できなくなりつつあり、懸念される社会状況が現出している。その文脈からいえば、この映画の主人公ノルウェー国王ホーコン7世が苦渋の末下した決断は、歴史に学ぶ最良の教訓ではないだろうか。歴史は繰り返すというが、繰り返してならない歴史を創ることを私たちはもっと学ばなければならない。この映画はそのことを強く訴えているように思える。特に印象に残った言葉は国王の下記の言葉だ。(続く)

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