« 超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行 ) 7 | トップページ | 超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 9 »

超人の面白読書 128  雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 8

執筆者が文献資料涉猟の人だとは分かるが、草野心平の家系は普通でも複雑過ぎてなかなか理解しにくい上に執筆者の関内幸介氏の文章もなかなかなもの、理解するのに一苦労した。単純だけどすんなり頭に入っていかないのがミソ。ということで、簡単な家系図を作れば更に理解が深まるはずと昔読んだ本を参照しようと書棚から引っ張り出した。ついでに関連の本を3、4冊積んで斜め読みしてみた。深澤忠孝著『草野心平の世界ーその道程と風土ー』(1978年、ふくしま文庫)や『猪狩満直全集』(1986年 猪狩満直刊行委員会)それに草野心平著『私の中の流星群―死者への言葉―』(1975年、新潮社。草野心平の詩を最初に認めた詩人山村暮鳥の一文も。掲載誌・年月一覧の作成は草野心平の年譜作成者の長谷川渉。兄民平や弟天平の記述もある。三兄弟全員が詩を書いていた珍しいケース。3、4年前に用事があって戦後すぐの文芸誌で西脇順三郎の記事を探していたら天平の詩が何編か断続的に掲載されていたのを偶然見つけた。1991年発行の新編本では解説は伊藤信吉、あとがきが長谷川渉になっている。ここには西脇順三郎についての記述があって、心平が西脇から慶應大学の教授に誘われたエピソードを紹介している)そして平窪郷土史編纂委員会編『平窪郷土史』だ。ローカル色の色濃い書籍がほとんど。深澤氏の新書版の略系図(本文P.23)と深澤氏が参考にした長谷川渉氏の草野家系譜(筆者による全集からのコピー製本)

20170812162508_00001_3

を見つけて合点、『猪狩満直全集』所収の初期詩集に跋文を寄せた心平の文章も読んだ。吉野せいが書いた文章を没にした経緯など内輪の事情が綴られていて興味深い。また、ネットでも関連ものを探った。その中に「草野心平研究史」なるのもあって、これまた参考になった。大分前の論考だが。残念ながら『平窪郷土史』にはこの関内エッセイに登場する草野家の人たちが通った中平窪富貴内の幕末平藩儒学者櫻關の培根塾についての記述はなかった。牧畜や牛乳舎にも言及したかったがそれは後ほど。(続く)


|

« 超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行 ) 7 | トップページ | 超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 9 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77059/65632090

この記事へのトラックバック一覧です: 超人の面白読書 128  雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 8:

« 超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行 ) 7 | トップページ | 超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 9 »