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超人の面白読書 127 加藤孝男(東海学園大学教授 ) 太田昌孝(名古屋短期大学教授) 『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』 4

閑話休題。
ここで少し本題から離れて先週小千谷に行った話を書いてみたい。第1章の小見出しにあった「深地ケ岨(はば)」。執筆者の太田氏の文章から引用してみよう。

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「深地ケ岨(はば)」は河岸段丘の町、小千谷のなかでも奇跡的に残った峻厳な崖であると共に、信濃川のささやかな川波が寄せる名勝の地でもある。そのような場所を西脇順三郎は詩集『Ambarvalia』(1933年)所収の「旅人」で、「汝は汝の村へ帰れ 郷里の崖を祝福せよ その裸の土は汝の夜明けだ あけびの実は汝の霊魂の如く 夏中ぶらさがつている」という詩行として見事に結晶させている。中略。現在、「深地ケ岨」の崖の真上には遊歩道が作られ、市民の散歩コースになっている。古くは船改めの番所が置かれ、鉄道敷設前の小千谷における中心的な交通手段であった水運の拠点として栄えた深地は、今、静かにその営みをたたえているかのようだ。

その「深地ケ岨」の真上に建つ西脇順三郎の碑の周りがつい最近整備されたと聞き、西脇順三郎を偲ぶ会の副会長で医師の中村さん(『西脇順三郎の風土 小千谷の詩を詠んだ数々』の著者。この本の筆者の書評を読むはこちら→crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2015/07/112-8602.html) の案内でその場所に行ってみた。以前見たより断然綺麗になっていて、碑といい、芝生といい、眺望まで見事である。小雨混じりの風景もまた、絵になるのだ。研究者や西脇文学愛好家にとってこの場所が魅力的なのも頷ける。元は個人の所有地で市に寄贈されて現在の整備された公園・遊歩道があると教えてくれたのは前述の中村さん。グレートリバービューは一見に値する。(続く)

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【写真: 左上 西脇順三郎の碑 左下 綺麗に芝生が植えられた公園・遊歩道。筆者撮影】

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