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2017年2月

超人の映画鑑賞 エゴン・シーレー死と乙女

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横浜市営地下鉄「阪東橋」近くの映画館「ジャック & べティ」で「エゴン・シーレー死と乙女」を観た。
クリムトとともに世紀末ウィーンの象徴派・表現主義の寵児だったエロスと美の探究者、画家エゴン・シーレの自伝的映画。ディーター・ベルナー監督。2016年オーストリア・ルクセンブルグ共同作品。アルバトロス・フィルム配給。独題: EGON SCHIELE―TOD UND MÄDCHEN 英題: EGON SCHIELE―DEATH AND MAIDEN。天才画家エゴン・シーレは構図や色遣いなど独自な裸体画の名画を多数産み出したが、その短い絵画人生(28才で夭折)は、女とスキャンダルとエゴイズムの欲望が渦巻く世界だった。
映画は病床にある兄夫婦(シーレ夫婦)を妹が見舞うシーンから始まる。妹は子どものいる既婚者。身籠っていた義姉はすでに死亡、兄もスペイン風邪に罹り瀕死の状態。映画はここで切り替わり第一次大戦前の世紀末ウィーンに“フラッシュバック”、ウィーン工芸学校を辞めたシーレの貧弱なアトリエを映し出す。そこでは兄が妹をモデルにして裸体画を描いている。兄妹愛的な兄と妹の関係は普通ではないようにみえる。が、兄は現状に満足することなく、踊り子や年端のいかない少女をゲットしてはモデルに使い、度々男女間のトラブルを引き起こす。敬愛するもそんな兄に嫌気がさして妹は兄の画家仲間と結婚してしまうー。映画は兄シーレの最後を看取る家族、特に妹の献身的なしぐさを捉えて離さないが、兄の偏執狂的な女性履歴も追っていく。クリムト(アール・ヌーボー、ウィーン分離派の画家)に紹介されシーレのモデルにもなり同棲までする、生涯のパートナーと思しき女性(ヴァリ: レリエ・ペヒナー)ーその彼女が大戦後に病没と知らされたシーレは自分の展覧会の作品リストの題名を急遽「死と乙女」に替えるがそれがこの映画のタイトルにもなっているーがいるも別の良家の女性(エディット: マリー・ユンク)との結婚に踏み切ってしまう付和雷同振り・・・。男女間の縺れ合いはこの画家が女性にモテたという証左かもしれないが、あまりにもだらしな過ぎる。一度ゲットしてしまえば飽きて次に移る男性の性なのか。それとも自分の芸術を極めるにはどうしても女性が必要だと言わんばかり― ? 結婚、第一次大戦従軍、展覧会での成功、次第にシーレの絵画は売れていく。やがて映画はクライマックスに。妹が病に倒れた兄の病気を治そうと母にねだった宝石と交換に劇薬キニーネをやっとのことで手に入れるも時すでに遅し。兄はベットで病死する。映画はここで終わる。

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写真左: エゴン・シーレの作品『死と乙女』(1915年) ウィキペディアより
写真右: グスターブ・クリムトの作品『希望Ⅱ』('1907年) MoMAで筆者が撮影したもの

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超人の映画鑑賞 遠藤周作原作 マーティン・スコッセッシ監督『沈黙』 余滴

映画『沈黙』で好演した俳優のイッセー尾形が「週刊現代」最新号(2017年3月4日)のモノクログラビアに登場し、映画『沈黙』の舞台裏や台湾ロケなどについて語っている。小籠包の有名な『鼎泰豊ディンタイフォン』に食べに行った話やマーチン・スコッセッシ監督は馴れ合いはしない人とかいろいろと開陳していてオモシロイ。映画の内容にも触れているので引用してみたい。

「今回は、セリフが英語だからこそ、冒険できたところがあるんです。中略。英語はニュアンスがわからないから、こう言ってみようかと、無限の挑戦ができた」

「信仰とは宗教に限らず、自分が信じているもの、大切にしているもののことだと思うんです。そして踏み絵を差し出されたとき、つまり試されたときに、信じるものを貫くか、自分を売り飛ばすか。キチジロー(窪塚洋介)のように、踏んでもまた戻ってくるという選択肢もあるんですね。世の中、とかく二項対立で語られがちですが、僕は、この“第三の選択肢”がとても現代的だと思うし、一番ほっとするんです」

「清濁の両面を持つ人間の可能性って、やっぱり大きいんですよ。僕はそういう人間が好きだし、演じたいですね」

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超人の生真面目半分転生人語 11 ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領に思うこと 6

ドナルド・トランプ大統領が就任して1ヶ月、閣僚人事の議会承認が大幅に遅れていてまだ半分にも満たない有様で、その上解任や辞任も出て初動から躓いている。記者会見では相変わらず自分の仕事の成果をアピールするのに躍起だ。2月中旬には安倍首相との会談・ゴルフで親密さを演出、真意のほどは皆目分からないが安倍首相に“感謝”まで飛び出す始末。メディア批判は相変わらずで収拾がつきそうにもない。この先どうなるか、何が飛び出すか予断できない状態だ。そんな折アメリカの精神科医の投書が話題になっているという。
www.j-cast.com/2017/02/19290985.html?p=all
自己愛が強すぎるなど性格に問題を抱えるドナルド・トランプ大統領は、国家のリーダーとして相応しくないとの見解を表明したのだ。これは極めて異例だそうだが、そういう人物を支持している人々もいるから不思議に思える。自己顕示欲が強くて強情張り、事実をねじ曲げても自分の意見を押し通してしまう強引さ、自分を批判するメディアに対しては容赦しないほどの罵倒を浴びせて不満をぶちまける、この何とも幼稚すぎる振る舞いには品格dignityなど微塵もないのだ。
漫画のヒーローにはうってつけのキャラと思われるが、この分で行けば一年中良いに悪いせよ、メディアを賑わすことはあり得るかも。アメリカの政治が正義、平等、少数の意見の尊重、寛容さ、多様性など民主主義の土台を崩さず社会の要請に応えるべく政治力を発揮してもらいたい。選挙キャンペーンの支持者向けに雇用促進など公約実行中と経済力で強いアメリカを取り戻せと意気込むこともいいがー。

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ニューヨーク在住の私設特派員が送ってきたトランプタワーの最新写真。歪んで見えるのは気のせいか(笑)。

fake +fake = new face


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珍しい北欧料理の店紹介 6 フィンランド料理店『KIPPIS !』

筆者は京王井の頭線西永福駅で何気なく線路に隣接している建物を眺めていた。今日はいつもと違って寒さが身体に凍みる、しかも小雨、一段とその思いを強くしていたら、目の前の看板が目に入った。窓ガラスにトナカイの絵が書かれたフィンランド料理「KIPPIS !」(kippisは乾杯の意味だそうな)だ。こんなところに北欧料理店があるなんて知らなんだ。フィンランド料理と言えば、かつて京都は五条何々あたりにあった「フィンランディア」を思い出す。やはりトナカイ料理、硬くて少し癖があったのを舌がまだ覚えている。今はこの店は業態を変えて祇園でバーとして賑わっている。
この「KIPPIS !」はディナーが3000円からと書いてあるので、さしずめフィンランド家庭料理を想像して良いだろう。ウォッカも充実しているらしい。興味ある方は詳細を下記のWEBで確かめられたい。

http://kippis.hp.infoseek.co.jp
TEL:03-5376-2531
ANNOS JA JUOMAT

追記 この記事を書いて10年経つが(2007年12月)まだ訪れたことがないが、ランキングに時々顔を出すのでネットで当たってみた。2006年や2007年には訪ねた人の記事が載っていて、珍しいフィンランド料理やお酒を写真入りで紹介をしていた。しかし、その後この店は店主が料理修行に出るため閉店したようだ。


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超人の文学鑑賞 2月、如月 西行のあまりにも有名な歌一首

願わくは
花の下にて
春死なむ
その如月の望月のころ


西行のあまりにも有名な歌一首。“いまさら感”も漂うが。2月15日は西行忌だった。吉野の千本桜見にでかけ西行庵に出会ったのが懐かしい。雨上がりのせいか道中足下がドロドロ状態で一苦労したことも今となっては良い思い出だ。その道中記を読むはこちら→http://crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2008/04/post_84b2.html

追記 昨日の毎日新聞夕刊(2017年2月15日)の石 寒太の「こころの歳時記」には西行法師の忌日因んだ一首が掲載されていた。

ほしいまま旅したまひき西行忌  石田波郷

追記2 昨日詩人で評論家の大岡信が亡くなった。享年86歳。
聞けば「願わくは花の下にて春死なむ」を愛し、事実その願い通りの死だったという。合掌。(記 2017年4月6日)

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超人の映画鑑賞 遠藤周作原作 マーティン・スコッセッシ監督「沈黙」

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遠藤周作原作・マーティン・スコッセッシ監督の「沈黙サイレンス」を観た。2016年アメリカで制作されKADOKAWAが配給。戦後文学の傑作の一つといわれている作品の映画化。日本の監督の作品にもあるが(昭和46年の篠田正浩監督の『沈黙』、恩師フェレイラ役は丹波哲郎)マーティン・スコッセッシ監督が原作に感銘して制作したアメリカ映画だ。
江戸時代初期、幕府の「禁教令」発令後のキリシタン迫害をポルトガル人の宣教師を通じて描いた作品。当時の隠れキリシタンがおかれた悲惨な状況を弾圧する強者側(権力側・奉行所)と弾圧される弱者側(キリスタン信徒・カトリック系)の両面から鋭く抉り出している。恩師フェレイラの棄教の真相を探るため、マカオで知り合ったキチジロー(窪塚洋介)の案内で日本に潜入したポルトガル人―ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルぺ(アダム・ドライヴァー)の2人、その後ガルペは弾圧され酷い仕打ちを受けて死亡―は、結局、恩師もそうであったように葛藤の末強者側の言い分を聞き入れざるを得ず、キリスト教を邪教とみなし棄教(転び=転宗)して日本名に改名、妻をもらい日本で暮らして亡くなる。長崎を舞台に隠れキリシタンの苦悩の問題を扱ったこの映画は、神は苦悩する人間に現れずなぜ沈黙するのか、信仰と愛の問題など根源的な問いを私たちに突きつける。しかし、筆者など冠婚葬祭や盆暮それにクリスマスのときぐらいにしか宗教を意識しない、世俗的でゆるい日本教信奉者にとっては、正直言ってついていけないところも・・・。
さて、演技面では特に奉行役のイッセイ尾形の演技になぜか共感。全体的に暗く笑いが少ない中にあってイッセイ尾形の名演技の悪代官の表情におかしみを感じたのだ。また、通辞(浅野忠信)の存在のある演技など全体的に日本人の役者が活躍していた。内面の蠢きと大自然の静寂、度々登場する「踏み絵」から「拷問」に至るリアリティーある酷いシーン、その上信仰と向き合うシーンなどセリフも長かった。途中眠気も。映画終了時にまわりを見渡したけれど、観客は少なかった。日本公開して3週間も経ってはいるがもう少し観客が入っていても良さそうな気がしたー。
筆者は 遠藤周作原作『沈黙』の文庫本を読もうとずっとテーブルに置いていたが、何ヵ月前に片付けてからその文庫本がどこへ行ったか分からずにいる。あとがきだけは読んだはずだが覚えていない。

“沈黙”といえば、イングマール・ベルイマン監督の『沈黙』が有名。こちらは大分古く1964年日本公開のスウェーデン映画。今ではyou tubeでも観られる。内面の苦悩や葛藤劇は、父親が牧師とあって掘り下げ方が尋常ではない。大小道具の使い方も巧み。但し、こちらはキリスト教でもプロテスタント系。字幕はアラビア語!これには参った。

追記 遠藤周作の『沈黙』の文庫本を買い直した。あとがきも読んだ。まだ手に入れたばかりだが、奥付を見ると2017年1月31日発行で何と63刷、驚いたことに、はしがきと本文は活字のポイントが違っていた。しかも、解説文まで活字が大きくなっていたから面白い。この方が読みやすいことは確かだ。ただ構成的にはどうかー。(2017.2.14 記)


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超人の面白テレビ観賞 その名は、ギリヤーク尼崎 職業 大道芸人

NHKEテレのドキュメンタリー番組「その名は、ギリヤーク尼崎 職業 大道芸人」を観た。役者根性がここまですわった人も珍しい。御年87歳、身体の不自由さにもめげず、路上で踊ったままで死ねれば役者冥利に尽きると老体をうって励む、その日常を密着取材した番組。身の回りの世話をする元タクシードライバーの弟さんの献身的な努力にも感心するが、それにもまして兄のギリヤーク尼崎の役者ばかを懸命に貫き通す芸人魂に感動した。圧巻は去年10月10日の新宿路上でのパフォーマンス「念仏じょんがら」だ。200人位の観客の前で弟子に支えられながら見事に踊り切った。それは非日常へ誘う奇抜な衣装で踊り狂う魂の舞踊そのもの、独創性に溢れていた。私はロマンチストで夢を売る商売をしていると都営アパートの自宅で語るギリヤーク尼崎。年老いて身体の自由を奪われても役者稼業を続けているのだ。その根性にアッパレ!

ギリヤーク尼崎の舞踏を見るはこちら→
https://youtu.be/p1eg24HYY34

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ニューヨーク地下鉄新路線「2番街線 Second Avenue Line」

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ニューヨーク地下鉄新路線「2番街線 Second Avenue Line」の一部が2017年1月1日に開業。1929年に計画が公表して以来だから、何と88年振り。世界恐慌やニューヨークの財政難があって計画は中断していたという。今回は96丁目駅、86丁目駅と72丁目駅の3駅、約3キロ。20万人くらいが恩恵に被るとか。2番街線は北はハーレム125丁目から南はハノーバー通りの約14キロの区間でマンハッタン東部を南北に貫く計画だが、全面開通の目処は立っていない。
ニューヨークにいる私設特派員から約1カ月遅れのlineでの写真が上記。今までのニューヨークの地下鉄のイメージとは違って超モダンだ。86丁目駅の写真には“E PULURIBUS UNUM“out of many, one、その意味は多数から一つ、多州から成る統一国家、アメリカ合衆国を意味するラテン語の文字(上から5番目の写真)でオバマ前大統領がよくこのようなことを言っていたと思う。また、“ポイ捨てはここで止めて”との文字も(上から3番目の写真)。このlitterの文字は時々通る南麻布の有栖川記念公園でも見かける。ニューヨークも1980年代終わり頃とは180度違って街が見違えるほどクリーンになってきた。ニューヨーク前市長の陣頭指揮が奏効したのだ。筆者が6年前に遭遇したグランドセントラル駅近くのバスターミナルの前のビル1階には朝早い時間にも拘わらずお揃いのグリーンの制服を着た清掃員たちが待機していたっけ。また、3年前の初夏、ニューヨーク6番街の路上で出会った清掃員がビニール袋をもって仕事をしていたのを筆者はビデオカメラ片手に目撃している。
地下鉄新線駅は、それこそトランプタワーも近くにあるのだ。ま、5番街だけど、少し歩くかな・・・。

追記 この記事を書き終えてあと『The New Yorker』の電子版最新号(NEW YORKER JOURNAL FEBRUARY 13 & 20, 2017 ISSUE)にアクセスしたら、偶然にもこの記事と同じようなものが“THE SECOND AVENUE SUBWAY IS HERE ! ”というタイトルで掲載されていた。17ページもある長文の記事。こういった偶然の巡り合わせもあるのだ。本場ニューヨークの最新地下鉄事情が分かって面白い。興味のある方はこちらにアクセスされたい。
http://www.newyorker.com/magazine/2017/02/13/the-second-avenue-subway-is-here (2017.2.9 記)

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超人の生真面目半分転生人語 11 ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領に思うこと 5

ドナルド・トランプ大統領が就任して2週間、全速力で突っ走ってきた感じだが、融和どころか対立と分断の様相がより鮮明になってきている。中でも中東やアフリカ7ヵ国の人々の一時入国禁止は、現政権と連邦裁判所の対立が激化、様相は前代未聞の事態に。また、ツイッターでのやり取りは相変わらずで、ニューヨークタイムズやCNNなどメディアとの対立も。現政権はいつまでも持つか、途中で投げ出すのではと囁かれている。大統領選挙のレースに勝つことに興味があるだけで、大統領になることには興味を示していないとも言われている・・・。
アメリカに不利益のTPPからの離脱、不法移民を防ぐメキシコとの国境の壁構築、雇用促進のための自動車メーカーへの国内移転、大義名分はテロ対策の難民・移民の一時入国廃止等々矢継ぎ早に強権的な大統領令を発令、これに対して比較的大きな反対デモも各地で起きている。世論調査の大統領支持率を巡ってもメディアと対立している有り様だ。フェイクニュース(嘘のニュース)、フェイクニュースと言ってはメディアを煽っている。
ここに来てまた新たな問題が浮上してきている。議会に副大統領がやって来るなど前代未聞のケースが起きて、ベッツィ・デボス教育長官が均衡を破って上院の議会承認が得られたと今朝のアメリカのメディアは伝えていた(APS やABCのニュース)。ベッツィ・デボス教育長官自身は私教育の享受者で公教育の素人、教育制度改革を行うらしい。6000万人の生徒、4000万人の学生を擁する全米の学校や大学で教育予算やスカラーシップの問題をどうするか、今からその手腕に疑問符が付いている。気になるのは中東・アフリカ7ヵ国の人々のアメリカ一時入国禁止だ。テロ防止だと嘯くが明らかに移民排斥や人種差別だ。これは佐藤優や金平茂紀が指摘するまでもなく(『週刊現代』2017年2月18日号)、今後アジアに波及する恐れがあることを私たちは自覚しておくことが必要かも知れない。いつか来た道を辿らないためにも、かつて黄過論で日系移民などアジア移民バッシングあった歴史を忘れてはならない。筆者の身内もニューヨークに留学中なので他人事ではないのだ。(続く)

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超人の生真面目半分転生人語 11 ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領に思うこと 4

アメリカの現政権で初めて来日したマティス国防長官は、海兵隊大将の経験を持ち蔵書7000冊ともいわれている学者肌の独身の長官。奇しくも毎日新聞の朝刊トップの見出しは「総合科技会議 大学の軍民両用研究を推進」だった。中国や北朝鮮など東アジア地域の安全保障を睨んだ日米軍事同盟のあり方を日本政府関係者と探るものとみられている。
マティス長官のあだ名は狂犬(mad dog)、様々な戦争に加担した張本人でしかも前線の指揮もとった軍のエキスパート。今日の稲田防衛大臣の会談・記者会見ではより強い日米同盟関係を築くことを協調するも、トランプ大統領の言及した在日米軍駐留経費負担(米軍駐留経費負担、いわゆる思いやり予算、2015年度の日本側負担は約1910億円、アメリカ側の負担率13.6%の約300億円に過ぎないー2017年2月4日毎日新聞朝刊から引用)問題については日本は他の国々のお手本と持ち上げ明言を避けた格好だ。
さてさて、トランプ大統領の吠え方がツイッターを使って益々過激、その上に大統領令(executive order)を連発して内外にトラブルメーカー振りを発揮している。目下の見せどころは大統領令に添えた彼のユニークなサインそれに書きやすそうなペンーそんなパフォーマンスばかりが目立つ(筆者的には確かにペンの銘柄は気になるところ)。中でも中東・アフリカ7ヵ国の難民の一時入国禁止は、準備不足も関係していて空港などの現場が大混乱しているばかりか、連邦裁判所の却下判断、反対デモと全米各地で波紋も広げているのだ。トランプ砲は取り敢えず打ち放っている感じにしか見えない。少なくとも筆者には。日本のメディアも特に週末となれば“トランプ占い”に躍起だ。筆者たちの大学時代からいわれてきたことだが、最近特に新聞・テレビ・雑誌それにメディアその上ネットメディアの政治色がより鮮明になってきている感じだ。何だかねぇー。(続く)

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超人の生真面目半分転生人語 11 ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領に思うこと 3

そうだ、忘れていたドナルド・トランプ大統領の就任演説の内容に言及することだった!平易な英語は筆者たちの外国人には理解するのに大いに助かるが、あまりにも短絡すぎる文言やリフレインが多く、選挙公約実行に向けた各論のオンパレードで薄っぺらな印象、これが大統領就任演説かと目を疑ったほどだ。これではほぼ半分の支持者向けの演説と変わらない。強いアメリカを取り戻せ、アメリカ第一で。そう訴えている背景には弱くなっているアメリカの現実があるが、政治は正義に基づき公平に平和的に解決することが求められる。少なくともデモクラシーの国民国家では。今や短文形式のツイッターが政治に利用されて独り歩きしている。強気だったりときに弱気だったりと感情の起伏があるトランプ砲だが・・・。
ニューヨーク在住の身内はラインでデモが急増していると書き込んできた。それと狙われているのではとの噂も。ここで立ち止まって、やはりケネディ大統領の言葉を熟考・再考しようではないか。誘導尋問が上手くその“白熱教室”ですっかり日本でも有名になったハーバード大学の政治哲学者マイケル・サンダル教授にも訊きたいが、ここはフランスのジャック・アタリの発言が近い将来を読み解いているかも。彼によると戦争の時代再び・・・。3日ばかり前かテレビの報道番組でポーランドのアウシュビッツからの特派員の報告があったばかりだが、さて、今、世界は超激動の時代に突入したかー。イギリス、北欧、ドイツ、フランス、オーストリア、ハンガリー、イタリアなどの欧州にも難民・移民排斥の右翼勢力が台頭し始め、“~first”が罷り通る気配だ。筆者などは大正14年(1925 )頃の日本・世界情勢を年表や当時の経済資料・文学資料を使って読み込んでいるが、この5年後の1929年、世界恐慌が起こり世界の動きが大きく旋回し人類にとって悲惨な負の遺産をもたらす時代に。ジャック・アタリは第三次世界大戦があるかもと含みを持たせた発言をテレビのインタビューで語っていたのだ。いやはやー。
ドナルド・ダック君否ハートがなくchildishと囁かれているトランプさん、手形乱発みたいな切りすぎたカードは使いものになら変!対立を煽らないで。

ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領の就任演説を読むはこちら→http://mainichi.jp/english/articles/20170121/p2g/00m/0in/004000c

目を国内政治に向ければ、1月の国会質疑の答弁で「云々」を“でんでん“と読んだどこかの首相もいたとか。今日などネットで話題沸騰している。いやはや。

追記 先ほど入ってきたネットニュースによれば、カリフォルニア大学バークレー校で学生が暴徒化し右翼の講演のボイコット(トランプ政権の関係者がいたメディア)したことに対してトランプ大統領が早速反応、大学への補助金カットを示唆したという。これはアメリカの大学にはリベラルな人が多いらしく、現政権と不測の事態がいつ起きてもおかしくない証拠、日本にも少なからず影響が出るはずと筆者がつい2日前に話題にしたばかりの出来事だ。(2017.2.3 記)

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