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超人の面白読書 119 西脇順三郎に関する記事を読む

この半年の間に探しながら読んだ西脇順三郎に関する記事。アトランダムに。
・『英語青年』2008年1月号 西脇順三郎没後25年記念 特集: 西脇順三郎
新倉俊一 西脇順三郎の絵画的旅 阿部公彦 西脇順三郎の英文学度(・) 渡部桃子 詩人としての西脇順三郎―西脇と/の翻訳 杉本 徹 黄昏色の鍵を―5つのプレリュード 松田隆美 中世学者としての西脇順三郎 
渡部桃子の言及。西脇にとっては、「オリジナル」でさえ、ある事象を言語化したものにすぎなかったのではないか。だから、彼にとっては「オリジナル」と翻訳の「境界線」、「上下関係」などは存在しなかった(だから、「翻訳詩」さえ堂々と自分の作品として詩集におさめたのかもしれない)。別の言い方をすれば、すべては翻訳だったのである。西脇にとっての翻訳とは、外国語のテクストを日本語にする作業のみならず、(日本語のテキストをも含む)様々な事象を、言語化していくというあらゆる作業であったと、わたくしには思える。(本誌P.13)

・DAWN TO THE WEST
Japanese Literature of the Modern Era
POETRY, DRAMA, CRITICISM
DONALD KEENE
HOLT, RINEHART AND WINSTON  1984  NEW YORK P.322~P.335
西脇順三郎の詩に言及。「天気」のドナルド・キーン訳もある。
ドナルド・キーンは西脇順三郎の項でこう結んでいる。

…and he has found in such poetic features as an intense feeling for the seasons a congruence between his European tastes and Japanese tradition. He is an international poet who has exercised a profound influence on the poetry of one nation.

この本の日本語訳は、新井潤美訳『日本文学史 近代・現代編 8 』(中公文庫P.268〜P.292 2012)

・『三田文学』No.92 [季刊]冬季号 2008 winter 特集―西脇順三郎没後25年 西脇詩論の国際的評価
新倉俊一/林少陽/チヴァルディ・オルネラ/ホセア・ヒラタ ホセア・ヒラタ氏は西脇詩の英訳者。1993年に500部ほど刷ったらしいと書いている。ホセア・ヒラタ氏のこの小論は特にアメリカの現状が知れて面白い。ついでに記せば、西脇詩も入っている日本の現代詩(アンソロジー)の英訳「KANTO POETRY」(ネットでも見られる)は、最近一式すべてシカゴ大学図書館に寄贈されたと関係者が語っていた。

・『こころ』 Vol.18 2014 [隔月刊] 平凡社
生誕120年 西脇順三郎への旅 P.18〜P.55(P.54〜P.55は西脇順三郎の年譜)
平出隆 西脇順三郎を語る 『詩学』を読みながら 私はこう読む 野家啓一/池辺晋一郎/金森修/栩木伸明/富士川義之 藪の光 20世紀のジョーモン人・西脇順三郎の絵 大倉宏 ≪再録≫西脇順三郎・人と詩 中村真一郎 この中で平出隆の話に面白さが。書かれた詩の言葉としては時代色があってもアクチュアルに感じられるとか、「つまらない」という語は「さびしい」や「ポポーイ」の友だちで、「つまらない」という語を楽しんでいる節があるとか、まあオーソドックスな意味での「詩学」とはいえない、あえていえば失敗した奇書でしょうか、それがあの騒然たる1968年に刊行されたということについても、狐につままれるような感触がいまもしますとか―。

・『文藝』 '78 10月号 河出書房
<対談>詩と青年 西脇順三郎 田村隆一 P.284〜295
田村  その時期というのは、近代日本自身が戦争に巻き込まれていきますね。(中略)
西脇 (中略)『旅人かえらず』の草稿らしいものを書いていたんです。みんな詩を書かなかったと言うけ どね。書いていたんですね。今、帳面が残っているんですよ。詩のノートが。
田村  その帳面は拝借できませんか。
西脇  いや、それは僕の研究者が持っているから。
田村 (編集部に)今の憶えておきなさいよ。先生は、帳面を持っているとおっしゃってる、これは非常に大事なことです。
    ―筆者注。この対談に立ち会った編集者は当時編集者だった詩人の平出隆氏。

・『西脇順三郎詩論集』 装幀 真鍋博 1964年 思潮社
超現実主義詩論 PROFANUS 詩を論ずるは神様を論ずるに等しく危険である。詩論はみんなドグマである。マラルメがイギリスの学生に聞かせた講義も今では軽薄なるドグマになった、で始まる詩論。文学的自伝の「脳髄の日記」が印象深い。西脇順三郎研究の第一人者の澤 正宏先生(福島大学名誉教授)はこの本を読んで衝撃を受け西脇順三郎を研究を始めたという。

・復刻版『第三の神話』 1994年 恒文社
「しゅんらん」P.48〜P.52

2月中頃雪が降つていた。
ヒエの麓の高野という里の
おくの松林へシユンランを取りに出かけた
仁和寺の昔の坊主などは考えないことだ
………

・「新潟日報」2015年8月28日
聖地をたずねて 西脇順三郎生誕120年に寄せて 第3部 第9回 「1月の京都」
西脇の英詩「January in Kyoto」を読んで感銘した詩人エズラ・パウンドなどが書かれている連載記事。この記事は加藤孝男氏(歌人、東海学園大学教授)の執筆。

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