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超人の面白読書 109 日経新聞文化欄「詩の巨人 秘めた無の思想 果てない読解に挑む」を読む

われらの先生こと澤正宏先生の詩人西脇順三郎研究についての記事が今朝の日経新聞文化欄に、「詩の巨人秘めた無の思想 西脇順三郎研究40年 果てない読解に挑む」というタイトルで掲載された。うれしい限りだ。40年以上の長きにわたり西脇順三郎研究に没頭してきた澤先生を讃えての記事で、『西脇順三郎研究資料集』( 第2回配本は6月末日クロスカルチャー出版で刊行)のことや西脇順三郎その人に接してきた数少ない研究者だからこそ今語れるエピソードなどが満載。やさしく一般向けに書かれているが読ませる。特に冒頭の字句は読者をひきつける。書き手の思いも、日経新聞の読者向けに一捻りした、詩の巨人秘めた無の思想 果てない読解に挑む、からも伺えよう。ひょっとしたらわれらの先生こと澤正宏先生をリスペクトしている人のように感じられる。ともかくこの“詩の巨人”こと西脇順三郎先生は、大学の卒業論文(家の事情で文学部ではなく理財学部に進学した)をラテン語で書き、審査にあたった小泉信三を驚かせたほどの語学力の持ち主。その論文が諸事情で現存せず、発見されたら一大事件といわれている。また、この記事でも言及されている通り、西脇詩はまさしくパズルの読み解きの連続なのだ。遅くしての詩のデビュー、シュールリアリスト、モダニスト、戦中期の沈黙、東洋回帰とその詩的営易の振幅が大きい詩人といわれている。われらの先生の研究熱心さはピカ一で、西脇詩の語句を確かめるべくご夫婦でギリシャまで研究旅行されてしまうほどのスカラースピリットの持ち主なのだ。その上紳士、人柄も良くイケメンである。それはこの記事の写真でも想像がつく。筆者は“経済新聞”に登場した澤正宏先生を祝して、こんなもじりの詩を作ってみた。


〈満載された〉宝石のような朝
何人か窓辺にて誰かと語る
それは西脇研究の成就の日


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追記 「河北新報」や「新潟日報」にこの6月にも澤先生が最近書いた『21世紀の西脇順三郎 今語り継ぐ詩的冒険』の書評が掲載されるらしい。楽しみだ。

追記2 我らの先生こと澤正宏先生から昨日聞いた話。甥が朝の通勤電車の中で、何気なく隣の人の新聞を覗き見していたら、叔父さんの写真と記事が載っていたのでびっくりして電話をしてきたとのこと。澤先生曰く、日経新聞くらい自分で買えばいいのにねと。こういう偶然もあるのだ。(2015年5月30日 記)

追記3 澤先生の本『21世紀の西脇順三郎 今語り継ぐ詩的冒険』が「河北新報」や「図書新聞」に掲載された。好意的な記事だ。(2015年6月19日 記)

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