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超人の面白読書 103  六草いちか著『それからのエリスーいま明らかになる鷗外『舞姫』の面影』 3

雑誌「鷗外94号」(平成26年1月31日刊)には、林尚孝氏の連載もの、最近の「舞姫」研究をめぐってー「舞姫事件」考(その10)ーが掲載されているが、その冒頭に六草いちかの著作に触れ、的確に論評しているのでその該当箇所を書き抜いてみたい。

近年のエリーゼ研究で何より重要な発見は、六草いちかによって、ドイツの教会公文書館に残されていたキリスト教会の「教会簿」の中から、エリーゼ・ヴィーゲルトに関するいくつかの重要資料が発見されたことだろう。これによって、エリーゼ・マリー・カロリーネ・ヴィーゲルトというそのフルネームばかりか、その誕生日・出生地、さらには、両親と妹に関する史実まで発掘された。これは、1981年に英字新聞に掲載された客船名簿から、エリーゼ・ヴィーゲルトという姓名と来日・離日の日時が特定されて以来の、いやそれを上回る画期的な発見である。その後もエリーゼについて探索を続け、帰国後16年間独身を通した末、①1905年7月、38歳で結婚したこと、②その死は、戦後の1953年、享年86であったこと、③彼女に2人の妹と弟がいたこと、④生きている妹の孫の存在を探しあて、⑤家族の間ではエリーゼが日本に行ったことは周知の事実であることを確認し、⑥さらに中年になってからではあるがエリーゼの写真まで捜し出している。

さらに林氏は次のような六草いちかにエールまで送っている。ベルリン在住の六草に、現地ならではの史料発掘とその粘り強く綿密な調査による更なる発見を期待したい。〈続く〉

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