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超人の面白読書 103  六草いちか著『それからのエリスーいま明らかになる『舞姫』の面影』 4

本書は2011年刊行の『鷗外の恋ー舞姫エリスの真実』の続編。森鷗外研究に転機をもたらした本として知られている。著者は次のように書いている。

そしてある一通にしたためられていた内容に、目を見張った。
そこには、疑問が投げかけられていた。なぜ鷗外とエリーゼの間で永く文通が交わされたのか。後に文通できるような別れかたではなかったのに。それが文通したというのは、せざるをえない事情があったのではないか。その事情とはすなわち、「子どもの成長」。エリーゼは鷗外の子どもを産み、ひとりで育てていたのではないか‥‥‥。
衝撃といえるほどのショックを覚えた。

この女とはその後長い間文通だけは絶えずにいて、父は女の写真と手紙を全部一纏めにして死ぬ前に自分の眼前で母に焼却させたという。
                                                              (小堀杏奴『晩年の父』)

これは鷗外の次女杏奴が母から聞いたことの回想だ。この一文から、鴎外がエリーゼと文通を続けていたという事実を知ったが、そのような視点で捉えたことがなかった。
けれども考えてみると。なるほどそうだ、とても後に連絡を取り合うような別れかたではない。鷗外は、彼女を呼び寄せておいて、また帰らせ、追いかけるようにベルリンに行くのかと思ったら、間髪容れず他の女性と結婚してしまったのだ。そんな男、私ならキッパリおさらばだ。そんな悪夢は思い出したくもないだろう。
しかしエリーゼは手紙を書いた。

著者六草いちかは 鷗外の身近な人達の書き残した文献などから、このエリーゼに子どもがいたのではないかという推論を立てて探索の旅に出る。〈続く〉

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