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超人の面白読書 102 キャサリン・サンソム著 大久保美春訳『東京に暮す』 5

本書は日本の食事、労働、伝統、百貨店、礼儀作法、樹木と庭師、日本人の人生、社交と娯楽、旅、日本人とイギリス人、日本アルプス、日本の女性について肩肘の張らない、やわらかい感性を思う存分に発揮した好エッセーだが、ここには一イギリス人女性―と言っても外交官夫人―の見た昭和初期の飾らない庶民生活があって興味が尽きない。しかも教養に裏打ちされた眼差しと軽妙洒脱なユーモアとが織り交ぜあっている。人間観察にはこのユーモアの精神も大切なのだ。と同時に、マージョリー西脇女史のユーモアに溢れたタッチの挿絵は、恐らく当時としては斬新的ではなかったかと想像できる。これはキャサリン・サンソム女史の文章をより視覚的に解りやすいものとしていることは確かだが、中には誇張されたものもあって思わず苦笑してしまったことも事実である。それはさておきこの手の見聞録は幕末明治から大正までシュリーマン、イザベラ・バード、チェンバレン、ハーンを持ち出すまでもなく、多くの日本に来た外国人が描いている。筆者としてはこの種の異文化体験記には大分関心があって興味の赴くまま読んではきているがまだまだ読み切れていないのも事実。<続く>

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