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超人の面白読書 99 三瓶恵子著『人を見捨てない国、スウェーデン』 9

「いじめ」(スウェーデン語mobbning)の取り組みとして、著者はストックホルム市南部のファシュタ地区の教師が1990年代に始めた取り組みで画期的な成果を上げた「ファシュタ・モデル」(Farstamodellen)を紹介している。
1、いじめ対策グループ(教師)が、ある生徒がいじめられているという情報を得る。いじめかどうか議論し、密かに、教師やいじめられている生徒の親とコンタクトをとる。
2、いじめられている生徒と個別に話をする。「なにが起きた?」、「どのくらいひんぱんに?」、「どのくらい長く?」、「誰と誰がいじめる?」
3、いじめていると疑われている生徒(生徒たち)が学校にいるときに、彼らを一人ずつ対話に呼ぶ。対話は大人二人で行い、一人が生徒と話し、一人が記録をとる。対話に呼ばれる生徒は事前にまったくそのことを知らされない。また、学校がいじめに注目していることも知らされない。彼らは、学校がいじめについて知っていること、その状況を深刻だと考えていること、いじめは直ちにやめなければならないことを知らされる。話をする大人は、実際に起こったことの確かさのみを話す。不確かなことがあってはならない。いじめた生徒自身がいじめをやめるために何をするかについて話す。この話し合いが最も重要。
4、フォローアッブの対話においては、いじめられた生徒、いじめた生徒(生徒たち)が現在の状況をどう思っているかについて語る。いじめた生徒は、問題が明るみに出て、自分自身の行動を正すためにヘルプを受けることを感謝する。いじめた理由を追求するのではなくて、いじめをやめるために具体的に何をするかに注目しているのが重要なポイント。
そしていじめ防止策。気にかける、人間がダメなのではなく、行動が間違っているんだと示す、良いふんいきをつくる、やめなよ、と言うことだと著者はスウェーデンの民間いじめ防止団体、「フレンズ」(friends)の例を引いて書いている。児童オムブスマン、虐待の話と続く。(つづく)

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