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超人の面白読書 97 河合武著『不思議な国の原子力ー日本の現状ー』 4

第3章 忘れられた立地条件 大事な大事な引っ越し荷物 科学技術庁も虎の門ぎわの文部省5階、会計監査院あとへ引っ越すことになった。・・・同じガリ版資料が150冊余りもあろうか、これだけは丁寧に荷造りされて、一人の眼鏡をかけた職員が大事そうにコンテナーに積み込んでいる。これだけは、くず屋にというわけにはいかないといった真剣な表情。この資料、すきまからわずかに読める題字では、「大型原子力発電所の事故の理論的可能性と公衆損害の試算」といういかめしい本、そのうえ、マル秘の赤い判までおしてある。 隠しおおした災害額の規模 原子力産業会議の出している業界誌「原子力産業新聞」という新聞には、「委託調査完了。4月×日原子力局へ正式提出」と大きく報道されたのだが、この委託調査の報告書なるものはその後沓として行方不明となってしまった。 テキストでは2兆5000億円 事故は実際に起きている 大事故をおこし閉鎖された英国ウインズケール原子炉 原因は技術者の自信過多 ウラル地方のスペルドロフスクの原子炉の暴走で大量の放射能が放散され、その死の灰は8000平方キロという広大な地域ーちょうど広島県全体くらいの広さーを汚染し、20人以上が半失明状態になり、170人が危険状態の放射能を浴びたという。 機械も人も万能ではない 事故をおこしたカナダのNRX研究炉 正月3日の大事故 米国のアイダホ州にある国立原子炉実験場で、「人命に関する事故」が起こった。アラスカや南極などの遠い軍事基地で発電させることを目的とした、沸騰水型発電炉(出力200キロワット)が、修理中に起きたもの。 原子炉「満員御礼」ー東海村 禁じられた人口密度基準 奇妙な国会の「付帯決議」 「大型実用原子炉の安全性に対しては『資料の公開』、公聴会の開催などの手続きを経て決定すべきである」原子力の憲法ともいわれる原子力基本法には、民主、自主、公開の「三原則」がはっきりとうたってあるのだから、いまさら「公開」を付帯決議しなければならないはずはないのだが・・・。 「声なき声」 をねじ伏せて ・・・
原電は最初からここしか考えず、東海村設置ということで設計もし入札をとり、全くいつの間にか、東海村が「既成事実」となってしまったのだ。・・・地元久慈湾の改修工事には「受益者負担」と称して原電から3000万円、地元教育委員会に原子力副読本の賛助と称して700万円、地元の新聞社社長まで原電の世話で英国外遊、帰国後は連日発電炉賛成の記事を書く始末。<続く>

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