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超人の面白読書 95 ノルウェーのベストセラー作家カール・オヴェ・クナウスゴルドの最新作『Min Kamp』(English title : My Struggle)”わが闘争”の紹介や書評を読む 16

「これらの無動作、葉が限りなくある群葉、沐浴している生物・・・・私はこれらを見つけた時にはいつも幸せな気持ちに満たされた。クレーンにしてもそうだ。「私はクレーンより美しいものはほとんどなかった。構築の骨組み、トップと突き出たアームの底を走るスティールのワイヤー、たくさんのフック、そっと空中で運ぶ時に重い荷物がぶら下がっている通路、このメカニックな仮設への背景をつくる空」魚市場では彼は籠一杯の生きの良い蟹をみる。「頭から腐った葉のように焦げ茶色していて、その下は黄色がかった白い骨・・・・深海からやって来たのは素晴らしい冒険だった。ここにすべて生の良い魚だったように引き上げられた。」
本書の最初の半分を塞ぐディテールの豊富さには、残りの半分を不健全にも人を感動せずにはおかないものがある。これは回想の力を示す重要なところだ。というのは、この2章でクナウスゴルドとイングレは父親の死の知らせを受け、祖母の家へ出かける。そこは父親がアルコール中毒症で使い果たした時に逃げた場所で、父親はそこで死んだ。彼らは老衰や衰弱のショッキングなシーンを見つけ、クナウスゴルドが事実という透明な長話を記録する。至る所にカビが生え尿が散りばめられ、ソファには大便が散乱している。ボトルやボトルで一杯のバッグが散らばっている。「ほとんどが1.5リッター入りのペットボトルとウォッカのボトルだったが、ワインのボトルも数本あった」腐っていて悪臭のする衣服が束ねて置いてある。バスルームはすざましい。この致命的な無政府状態の弱い中心には小便臭く精神的に参っているようにみえる祖母がいる。彼女は息子の飲酒の黙認者ではなかったが、熱心な共謀者だった。ぼうっとしていて時に支離滅裂だったけれども一杯飲みたくてたまらい。居間の椅子に座っている死んだ息子を発見したのは祖母だった。しかし彼女は発見したのが朝だったのか夕方だったのか思い出せない。クナウスゴルドは「彼女と距離をとることは死体と同様に難しく不毛だった」と書き留める。〈続く〉

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