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超人の面白読書 95 ノルウェーのベストセラー作家カール・オヴェ・クナウゴルドの最新作『Min Kamp』(English title : My Struggle)“わが闘争”の紹介や書評を読む 10

多くの現代の作家が反射的にイロニーに変えるところではクナウスゴルドは強烈で全く正直だ。一般的な悩み事に声を出すことを恐れず、ナイーブさやぎこちなさを出すことも恐れない。彼の文章は長くて見失うけれども、恰好いいわけでもなくやたらに脱線的でもない。真実は口説くのではなく、繰り返しながら打って返されるのだ。
結局これは多様性を伴う一種の叙述形式なのだ。語りとエッセイ、具体的と理論的、一般的と形而上(開く水門を待ちながら、繋がれたボートのような人生のイメージ)。プルースト
でのように私たちは鮮やかに変更されていることに驚かされる。回想から実例へ移動する時に(死の社会学の思考から父親の死という実際の死体へ、素早く狭くすること)。クナウスゴルドの本には絶えず強制的なものが伴う。私は退屈する時であっても興味を引いた。この際立った読みやすさは『わが闘争』の型にはまらないやり方と関係している。最初は大分親しく見える。高度で個人的なモダンあるいはポストモダンなものが働く。作者に語らせ、記憶が不正確ならばフォルムを常に維持しながら、そうして突然にどうにかプロットを書く。結果として私たちが読んでいるテキストになるが、これは叙述形式と関連しているのだ。プルーストの『失われた時を求めて』に付け加えて、リルケの『マルテ・ラウリド・ブリッゲの手記』(筆者註。この『マルテの手記』(もちろん日本語訳)はドイツ文学者の松永美穂氏による新訳が近いうち出るらしい)がクナウスゴルドの本の背後にあるのかもしれない。〈続く〉

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