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超人の面白読書 95 ノルウェーのベストセラー作家カール・オヴェ・クラウトゴルドの最新作『Min Kamp』(English title : My Struggle)”わが闘争”の紹介や書評を読む 8

自分が時間と競走していること、そして砂のように自分の指を走り抜けながら過ぎ去るのを感じるのだ。間もなく40才になる。40才になると50才も近い。50才になると60才も近い。60才になると70才も近い。このように続くのだ。クナウスゴルドも皆の死する運命を理解する。今まで私が考えていたのは、下の通路で回っている人たちを観察することだった。彼らの3分の一は25年後に死ぬ、50年後には3分の二が死ぬし、100年後には全員死ぬだろう。彼らはどう立ち去るのだろうか。彼らの人生はどのような価値があったのだろうか。
430ページにわたるこの本の約半分は、死の背後についてヴァルター・ベンヤミンのように回想していることだ。 一方では、私たちに関してだ。それは図像や恐るべき知らせのようなもの。しかしこれは概念としての死、身体を伴わない死なのだ。他方では、実際の死は肉体であって具体的、身体的、物質的だ。この死は狂乱状態にあるほど注意深く隠されている。そして動く。それはちょうど致命的な事故や殺人者に対する気が乗らない機知を操る人たちがどのように自己表現するかを聴いてみればいい。彼らはいつも同じことを言うのだ。反対の意味であっても絶対に非現実的だと言うのだ。本当に現実的だった。しかし私たちはもはやその現実に住んでいない。私たちには逆さまになってしまった。私たちには現実が非現実、非現実が現実なのだ。一休息した後にクナウスゴルドが告げる、私が最初に死体を見たのは30才だったと。1998年夏、7月の午後、クリスチャンサンドの教会だった。私の父親が死んだのだ。〈続く〉

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