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超人の面白読書  95 ノルウェーのベストセラー作家 カール・イヴェ・クナウスゴルドの最新作『Min Kamp』(English title : My Struggle)“わが闘争”の紹介あるいは書評を読む

久しぶりに雑誌「ニューヨーカー」の最新号〈2012年8月13日〉の電子版を覗いた。興味のあるページをしばし音読、そこにはニューヨークの夏の夜の催し物がこと細かく書かれてあった。やれシューベルトの楽曲が、やれモーツアルトの楽曲が、5番街何丁目のどこで何日何時からと。「ニューヨーカー」に掲載の詩は作者自身の声も聴けるから便利だ。さすがポエトリーリーディングの先進都市ニューヨークだ。その一つを聴いた。さり気ない日常を謳っていた。
ところが、ブックレビューを覗いてサプライズ。恥ずかしながら初めて聞く北欧はノルウェーのまだ若い作家(1968年年生まれの43歳)の作品ー全6巻、3500ページに及ぶ長編ーをアメリカの文芸批評家が書評している。もちろんノルウェー語にも通暁している人物である。大部な本にもかかわらず、ノルウェーでは50万部以上が売れてベストセラーに。優に10人に1人が読んだことになるというから驚嘆する。テーマは決して軽くはなく、むしろ重い。一家族の詳細かつ執拗な検証を通じて死と生を見つめ、ノルウェー人の根底にある社会的規範や宗教観(ほとんどはキリスト教プロテスタント派)を揺るがしかねないところまで迫る問題小説らしい。かつてテレビでも放送され評判になったヨスタイン・ゴルデル作「ソフィーの世界」も、確かノルウェーの教師兼作家が書いたもの、これもベストセラーだった。一概には言えないかも知れないが、スカンディナビア人は保守的で律義のようだし、その中でノルウェーは特にそうかも。スウェーデンの著名な映画監督であるベルイマンだって父親は宣教師で(ベルイマンはこの父親が嫌いだった)、幼少の記憶をモチーフに日常のベールを剥がしたところを鋭く抉り、孤独、死、愛、信仰、結婚などを問題にした。
カール・イベェ・クナウスゴルドの最新長編作『わが闘争』(ヒットラーの著作と同名で物議を醸し出し、現にドイツ語版のタイトルは意訳である)は刺激的な小説らしい。アメリカではまだ1巻目だけが翻訳出版された。つい最近雑誌「A public space」で執筆陣に名を連ねているJill SchoolmanのArchipelago Books。から出たのだ。〈続く〉

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