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超人の面白読書 94 木村誠著『危ない私立大学 残る私立大学』

20120619134852_00001著者は教育系の雑誌を長年手掛けた教育問題研究家。大学秋入学を検討し始めた東大、高校2年で大学入学可能を打ち出した文科省、青山学院大や同志社大学などに典型的にみられる大学の都心回帰現象、定員割れが続き経営が厳しい大学、大学生の質の低下と研究レベルの低下、東京女学館など大学そのものをやめてしまう経営破綻現象、韓国、中国 、台湾などから留学生を積極的に受け入れて生き残りにかける大学、法科大学院の将来、最近では管理などに嫌気がさして東大教授の早期退職等々大学問題の話題に事欠かない。
そんな中最近の大学の傾向を調査したコンパクトな本が出た 。二項対立的なタイトルは刺激的だが、内容はジャーナリスティックで軽く読み進める。最近の傾向と対策が具体的に大学名を挙げて記されていて大いに参考になる。今東大などがイギリス、アメリカ、香港、上海などの大学が行っている大学ランキングに一喜一憂しながら外に向けて発信し始めているが、ここ何年かの海外留学の低迷傾向にも歯止めをかけようと対策を打ち出している。世界の競争力に打ち勝てる人材育成が急務の大学なのだが、最近の学生は海外留学にあまり魅力を感じず内向きになっているらしい。就職に不利だからとも・・・。
私立大学が100校以上消える、これが大学を見るポイントだ!東京ビック6の飽くなき膨張戦略、地盤変動が進行する関西の私立大学、校風を生かしたミッションスクールが上昇、地方の元気印大学、危ない大学、高校の先生が評価する私立大学はここだ!そして大学評価の指標付き。これが213頁ある本書の内容のあらまし。ジャーナリスティックな点とやや刺激的な見出しや小見出しが躍っている点が気になるが、本の性格上仕方がないのかもしれない。筆者も大学問題については大分フォローしてきたつもりでいるがまだまだカバーし切れないでいる。本書はその最近の動向をカバーしている。(続く)


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