« 超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 11 | トップページ | 超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 12 »

2011/10/31

超人の今注目の近刊書紹介『福島原発設置反対運動裁判資料』

ある小出版社から注目の出版物が刊行される。
安田純治(弁護士)・澤正宏(福島大学教授)編集・解説『福島原発設置反対運動裁判資料』(全3巻・B5判・上製・総約2400頁 予価157,500円 ISBN978-4-905388-44-9 C3332 ※限定出版)。
速報版のチラシから。
福島原発事故の原点を明らかにする第一級資料。3.11直後のメルトダウンは昭和50年当時すでに警告という形で発せられていた。福島原発設置許可取消訴訟の裁判記録が語る真実に迫る。すでに指摘されていた現在の事故内容の全て。貫かれた環境、生命尊重の主張、実証された人災、福島県民だけではなく、日本、世界の人々にも読んでほしい未来への警鐘となる資料。安全審査の杜撰さ、原告の距離分布図、燃料棒構造図、原子炉圧力容器構造図、放射性物質の危険性、原発停止時の放射性物質量、津波による原発事故の危険はないと断じた福島地裁判決などが書かれた訴状、最終準備書面や判決文。安田純治弁護士のライフワーク。
今注目の出版物だ。(追記。その後この出版物は2012年1月30日に刊行され、今はHPで書影や一部内容も見られ、日英語による概要、解説と解題の一部も読めるようだ)。詳細を知りたい方はこの出版社のサイトへアクセスされたい。http://www.crosscul.com

追記。NHKアーカイブス“原子力”を視た。原発の問題を1981年当時の映像を振り帰ることで現在の切実な問題を浮き彫りにした。これはある種の映像証言だ。シリーズ5回放送で、アメリカのスリーマイル島の原発事故の取材、もちろん福島原発の内部取材も行った、今となっていえば貴重な映像だ。全てをコントロールする中央制御室でのヒューマンエラー、そして問題は事故が決して起きないという安全神話、官が指導、一民間企業が担った国家プロジェクトの問題、壊れたスリーマイル島の原発の再稼働は2030年までかかる。
3.11直後に起きた今回の福島第一原発の事故は「想定外」という言葉の軽さを露呈した。あるテレビ番組で誰かが言っていたが、当の東電の一部長代理がいつも一人で大本営発表みたいな会見をしているが、果たしてこれでいいのかと。原子炉内部の底の周辺で今何が起きているのか、真相を正確に伝えてほしい。それにしてもこの国の危機的な有様が見えにくい。毎日新聞夕刊で評論家の柄谷行人が今こそデモを、議会制民主主義の形骸化から脱却してより直接訴える手段が大事と、かつての市井の哲学者久野収のことにも言及して反原発を訴えていた。(2011年11月6日 記)


« 超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 11 | トップページ | 超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 12 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 超人の今注目の近刊書紹介『福島原発設置反対運動裁判資料』:

« 超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 11 | トップページ | 超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 12 »

2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30