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超人の面白読書 86 吉村昭著『三陸海岸大津波』

 勿来、小名浜、永崎、豊間、薄磯、四倉、久ノ浜のいわき七浜、夏は海水浴場として人気のスポット。魚も豊富。その一つ薄磯海岸を尋ねた。美空ひばり「乱れ髪」の歌詞にもある“塩屋の岬“から海、磯そして人家を眺めた幼い日々を想い出しながら、いつもなら夕陽を浴びて豊饒の海の調べを奏でている時間帯だが、筆者が見た3.11以後の景色は一変して語るに絶する被災地の姿だった。大津波被害は甚大で復興には大分時間がかかるだろう。(詳細はこのコラムの2011年5月16日付「クロカル超人が行く 147 いわき市平薄磯海岸 現地報告」)読まれたい。
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 ここに一冊の文春文庫がある。作者は記録文学の名手、吉村昭。吉村昭といえば、5年前に「死ぬよ」と娘に告げて全ての生命維持装置を自ら外して壮絶な死を遂げた作家としても知られ、その詳細が雑誌「文學界」2011年5月号発行に妻の津村節子の手で(小説「紅梅」)書かれている。
 また、『戦艦武蔵』などの戦記物のジャンルを開拓、筆者も地方の書店で手に入れた『漂流民上下』(確か亡くなられた時期に購入したもの。読みかけのままで今は書棚)など江戸ものも大分書いている。
 題名は『三陸海岸大津波』、明治29年、昭和8年、昭和35年と三度も津波災害を受けた三陸地域に何度も足を運び、津波の歴史を丹念に調べ、関係者にインタビューした記録文学の傑作、吉村昭本人の言葉を借りれば、地方史の記録として残しておきたい本である。
 筆者は「昭和8年の津波―住民」もさることながら、次の章の「子供の眼」に心を奪われた。本文から引用してみよう。〈続く〉

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