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4月の詩 earthquake

その日東京は薄曇り 気温16度 弱風 とぼとぼ 浮き立ってはいない 春の予感から春本番 季節はいつもの鐘を鳴らして 季節の変わり目を告げる 3月は別れの季節 老若男女 泣き笑いが谺する 春なのに 誰も謳わない 巡る季節に会釈もしない 春なのに 経済のかったるさ 笑顔のない政治 みんなどこへ行った

その日はビジネス その日は書類 その日はとぼとぼ 桜の季節はまだ早い 寒暖の差もある 神田川を見ながら左折 信号を渡って またとぼとぼ 女の服装が歩く 春なのに 少しだけメタモルフォーゼ 青信号の先に 年代ものの建物 大地震来たら 完全崩壊 爽快 春なのに みんなどこへ行った

高速道路の下 川は流れる雲も流れる そして人も流れる 春なのに 古本屋の軒先の籠 少し埃 少し重たそ 信号また左折 とぼとぼ ラーメン二郎は閉店 うどんか とぼとぼ

その日の午後 もう少しで大通りの角っこ とぼとぼ そして 何かの気配 何気なく 上を向いた 眩暈 来るまい また見上げた 見るまい 電線が揺れてる 騒いでる 揺すってる ビルがこちらへ 向かってる 揺れてる揺れてる 今度は足に来た 動いてる るるる こんなところで 蛙泣いてる わけがない おかしい 揺れてる また大きく揺れてる
みんな外に出始めた 顔面蒼白 ビルが倒れそ 下敷き怖い 逃げろ逃げろ 足が動かず大股に 地面を踏みにじめている 固まり始めた 大きな鯰が動いた
大変 春なのに 大地震が起きた みんな外に出た

5分ほどとぼとぼ 事務所に着いた 緊急地震速報の音また揺れた また外に出た ビルの屋上のタンクから 水が流れ落ちている 九段会館の天井が落ちたという やがて 地震規模はマグニチュード9.0と判明 震源地は三陸沖 巨大地震だ 余震が続く 春なのに みんな怯えてる 震えてる


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