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超人の面白読書 80 千野栄一著『外国語上達法』 9

 それでは著者が実用書類いの本書で言いたかったこととは何か。それは言語学者が習得した外国語の正しい学び方の開陳である。適用可能と考えて、『私の外国語上達法』ではなく『外国語上達法』としたと著者自らあとがきに記している。外国語と言ってもロシア語やチェコ語のスラブ語が専門の言語学者なので、英語の例文などは比較的少ない代わりにチェコ語が出て来るところが筆者的には興味深い。読者諸兄で外国語に興味ある方は、本書を何度も読み返し、エキスを汲み取り実践されたい。
最後に著者の意見に静かに耳を傾けてみよう。

 これからいくつかの言語を学習しようとする人への忠告は、まず学習手段のととのった有力な言語を学んでから、いわゆる「特殊語」(ヨーロッパの言語ではポーランド、チェコ、オランダ、ハンガリー、スウェーデン、デンマークなどの諸語)を始めることで、語彙を調べるときに外国語の辞書を使うことも考えて、手段となる足固めが大切。より多くの言語ができるとは、その人の視野が複眼的になり、物事の違った面が見えてくることだ。そして、他の人が持たない情報が得られることになるが、その言語が使い物になることが条件だ。

 いくつもの言語を知れば知るだけ、その分だけ人間が大きくなる。
 Čím více kdo zná jazuků,tím vícekrat je člověkem.(本文P.212)

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