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超人のジャーナリスト・アイ 118 アイスランドの火山噴火

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 かつて作家の山室静氏はその著書『アイスランド』(1963年刊 紀伊國屋新書))のはしがきで次のように書いた。
 
 なにしろ大洋をへだてた地のはての島だったし、海岸は多くは断崖で、中央部は高峻な溶岩台地、島の大部分が火山と氷河で覆われている状態である。草も乏しく、木となると、灌木状のものがあちこちに生えているくらいだから、自然開発の技術をもたぬ時代の人間には、なかなか住みにつきにくい土地だったにちがいない。やっと住みついた人間も、繰り返し繰り返し噴火でおびやかされた。
 島には大きな火山が150ほどもあり、たとえば1362年に噴火したオレーフ火山は、40の農場を溶岩流で押し流して、人間も家畜も残らず海に葬り去った。ヴァツナ氷河で、3280万平方マイルを覆い、最高点のオイレフ火山のところでは7000尺の高さに達している。雪と氷の中から火を噴いているのだ。川や湖がいたるところにあり、温泉や間歇泉がいたるところにふき出している。
 それだけに景観は、独特の雄大な、荒涼美といったものを見せている。

 その神話と伝説の島、氷と火の島アイスランドで今度は南部のエイヤフィヤトラヨーテルEyjafjallajökull氷河の火山噴火が起きた。その火山灰によりヨーロッパでは空港封鎖が相次ぎ17000便が欠航、その規模は戦後最大規模だとメディアが報じている。英国、ベルギー、デンマーク、エストニア、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイルランド、オランダ、フランス、ドイツ、ポーランド、ルーマニア、ハンガリーなどの空港が影響を受けているようだ。各地の空港では相次ぐ欠航便に成す術がない旅行者、諦めて列車での移動に切り替えた利用者もいる。大半は空港周辺で様子見といった状態。その中で仕方なくオスロからブリュッセルまでタクシーで移動した人もいたという(英国のコメディアン。タクシー運賃は日本円で約50万円 ! )。アイスランド火山、憎しとテレビのインタビューに応えていた旅行者もいたりと今しばらくはこの混乱は続く模様。
 それにしてもだ、アイスランドはついていない。一昨年の金融危機で自立再建の道を模索しているなかでの火山噴火、それがヨーロッパ各地に空から煙を送ってしまい、航空機の運航に支障が出てしまった。航空会社は一日2億ドルの損失だという。もちろん物流にも影響が出ているはずで、経済的打撃は大きいと思われる。
 翻ってこの日本国は、4月下旬にもかかわらず東京や神奈川ではこの時期としては41年ぶりの雪、冬に逆戻りの異常気象である。中国のチベット族自治州では大地震があったばかり。地球は警鐘を鳴らしている。【写真左から 今回の噴煙 3月の噴火 普段のエイヤフィヤトラヨーテル氷河 地図での位置 いずれもネットから】

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