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超人の面白読書 63 最近買い込んだ本や雑誌など 

■大江健三郎著『水死』 講談社 2000円+税

去年だったか大江健三郎賞受賞対談を聴く機会があったが、その時に話していた父のことについての本がこれ。父が水3つの漢字「淼淼」びょうびょうを「森森」しんしんと読み間違えた話など多重奏の趣の大江ワールド。

■管啓次郎著『本は読めないものだから心配するな』左右社 定価1800円+税

初出一覧で見つけた「亡びてもいい、けれども」(「ユリイカ」2009年2月)の執筆者がこの本の著者。水村美苗著『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』の雑誌「ユリイカ」特集号に寄せたもの。過去の雑誌や講演を集めた雑文集。英語、仏語、西語の翻訳がある比較詩学が専門家の面白エッセイと読書のエッセンスが詰まった本。

■中央公論2月号 特集:大学の敗北 定価900円 中央公論社

大学の危機が叫ばれて久しいが、大学の敗北とは些かショッキングなタイトル。日本の大学もここまで来たか。養老猛司、小林哲夫、西田亮介、黒木登志夫、吉見俊哉が執筆。特に吉見俊哉の次の文章が示唆に富む。
大学は、知識の生産・再生産システムの重要な部分を担ってきたが、あくまでその部分であることを自覚し、大学を同時代の知のネットワーク、コミュニケーションの重層的な編成全体の中で定義し直すことである。
その他大江健三郎とル・クレジオとの対談、われらの生きた同時代、その文学と世界を語るも面白い。


■加藤周一のこころを継ぐために 岩波ブックレット 岩波書店 500円+税
「戦後」と格闘した巨人は、何を伝えたかったのか―。ブックレットの帯から。

■加藤周一自選集 3 岩波書店 3400円+税
1960―1966
安保条約と知識人、日本の英語教育、親鸞、福沢諭吉と『文明論之概略』、サルトルの知識人論などを所収

■ベネディクト・アンダーソン著加藤剛訳『ヤシガラ椀の外へ』 NTT出版 2200円+税
著名な東南アジア研究者の自伝。学問とは何かを説く他。

■現代思想 2009年 11月号 特集: 大学の未来 青土社 1300円

■思想 2009年.12月号 特集: ベルグソン150年 岩波書店 定価2000円

■季刊誌「考える人」2009年秋号 特集:活字から、ウェブの……。新潮社 定価1400円
第8回小林秀雄賞決定発表水村美苗『日本語が亡びるとき』 活字とウェブを特集しているのだが、筆者的にはインタビュー記事の木滑良久氏の出版社は、町工場じゃなくちゃいけない、に共感を覚えたのだが、その他も読み応えがある雑誌。

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