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超人の面白読書 46 堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカ』

 アメリカの大統領選挙がいよいよ2ヶ月後に迫り、民主党のオバマ候補かそれとも共和党のマケイン候補か、全世界の注目を浴びているところ。オバマ候補が有利とメディアは伝えているが、何が起こってもおかしくないのがアメリカの大統領選挙だ。9.11同時多発テロ事件から7年目が目前、最近ではサブプライム問題で二大大手の住宅金融会社に緊張の公的資金が注入されたばかりである(Fannie MaeとFreddie Mac)。今のアメリカは経済的に病んでいるのだ。格差と貧困、この新自由経済体制の明と暗の構図はここ10年ではっきりしてきた。日本でも今年始め毎日新聞の記事が火付け役で小林多喜二著『蟹工船』(新潮文庫)がフリーターやワーキングプアーの多い若い世代に口コミ、書店の積極的な販売戦略、そして話題性などから読まれ出した。戦前の話だが共感することがあった、ということか。おかれた境遇から立ち上がり団結していくプロセス―。それにしても50万部以上出たとはサプライズ。さぞかし地下に眠る多喜二先生はニンマリを決めて込んでいるのでは―。これを機に党派性が薄れた昨今の政治状況でひとり気を吐く政党もあるようだ。途中で投げ出した某首相、どこかの新聞のタイトルではないが、この国は一体どこへ行く、だ。
 さて、前置きが長くなってしまった。堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカ』を読み終えた。刊行してすぐに立ち読みした本だ。なるほどフリードマンのいう“危機のみが変化をもたらす”―。続く。

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