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超人の面白読書 44 雑誌「新潮」8月号 水村美苗 特別評論 日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で 2

 2章パリでの話では英語圏にいて英語を毛嫌い、フランス語に触れてその優位性を示したかったと嘯くこの作家はこのあとフランス語について語る。近代に入るにつれて英語が力を伸ばしてきたが、フランス語はまだまだ尊敬される言語だった。そしてフランス語を大学で専攻する自分の背景を語り、フランス語の威力とその起源を素描し「アカデミー・フランセーズ」の設立過程を紐解き、英国、ロシアなどは教養としてフランス語を身につけていた、いわばヨーロッパ文明の神髄を表す言葉として広がっていたと書く。
朔太郎の

ふらんすへ行きたしと思えども ふらんすはあまりに遠し

の有名な詩を引用して大正時代の日本の作家の憧れを、上田敏、堀辰雄の詩を写しては日本の作家がフランスにいかに憧れていたかを強調する。しかしフランス語の凋落はヨーロッパの凋落のあとの第二次世界大戦後にはっきりした。日本では戦後志賀直哉のフランス語の国語化採用論があり、その後実存哲学、構造主義と難解なフランス文化がもてはやされた。

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