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超人の面白読書 39 石川榮吉著『欧米人が見た開国期日本一異文化としての庶民生活』 6

 先週の朝日新聞の読書欄にこの本にも出てくるイギリス人女性探検家イザベラ・バード著『イザベラ・バードの日本紀行』(講談社学術文庫 1500円)の書評を読んだ。知識と好奇心に裏打ちされた観察眼の鋭い、脂の乗った40代に来日しているが、その前にアメリカ紀行、ハワイ諸島紀行などの紀行文をものにしていたと評者(田中優子氏)は書いていた。すでに北関東、東北・北海道を旅して書いた『日本の未踏の地』(1880年刊 普及版1885年刊 普及版邦訳名『日本奥地紀行』平凡社東洋文庫)などで知られ、最近でも新聞のコラムニストが引用していた。
その前回触れたお歯黒の話でイザベラ・バードが現在の栃木県藤原あたりを旅した時のエピソードを著者は面白い話として紹介している。彼女が眉毛も剃らず、歯も黒く染めていなかったために、土地の娘さんたちから外国の男に間違えられたと記している。当時まだ外国人というものを、ほとんど、あるいは、まったく知らなかったそのあたりの住民は、外国人の女性にも剃眉・お歯黒の習俗があるものと思いこんでいたわけである。著者はこの話は大変面白いだけではなく、とかく自分らの常識を世界の常識と思い込みがちであることへの戒めとして聞くことができるだろうとコメントしている(本文32P.)。また、イザベラ・バードは地方旅行で寝泊まりする時に発生する蚤の大群には大分往生したらしい。明治の初めの地方はまだそういう時代だったのだ。筆者などは小さい時に夜など爪でする蚤潰しにある種の快感を覚えたものだ。

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