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超人の面白読書 42 石川榮吉著『欧米人が見た開国期日本−異文化としての庶民生活』

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国際交流が盛んな今の時代、特に日本は以前のゲイシャ、フジヤマなどのエキゾチズムと違って新たに"Cool Japan"と呼ばれ、J-ポップス、コミック、アニメ、キャラクター、ゲーム機、映画にファッションそれにハルキ・ムラカミなどの現代文学と欧米やアジアなど世界の大人や若者に日本が注目され人気がある。最近のクールジャパンブームも含めて1900年のパリ博のジャポニズムなど今まで何回かいわゆる"日本ブーム"を 起こしているが、来年開港150周年を祝う準備に大忙しの横浜などその150年位前のニッポンはどうだったかー。
 そんな折オセアニアが専門の文化人類学者が書いた『欧米人の見た開国期日本-異文化としての庶民生活』なる本がでた。ドイツ人医師ケンペル、ロシアの海軍軍人ゴロウニンやドイツ人医師・博物学者シーボルト、ペリー提督、ペリー提督に随行しアメリカに帰化したドイツ人ハイネ、ハリス総領事、オランダ語の通訳兼書記官ヒュースケン、初代駐日英国領事・公使オールコック、シーボルトの息子アレキサンダー・シーボルト、プロシャ公使オイレンブルク、外交官アーネスト・サトウ、地質・鉱物学者パンペリー、スイス人アンベール、トロイの遺跡の発掘者・考古学者シュリーマン、デンマークの海軍軍人スエンソン、イタリア人アルミニヨン、お雇い外国人のアメリカ人グリフィス、オーストリア外交官ヒューブナー、アメリカ人ホイットニー、大森貝塚発掘のモース、女性探険家イザベラ・バードなど計40名の外国人の日本体験記・見聞記・日記から拾いつつ編んだ本書は、好奇・侮蔑・愛情・偏見・差別・誤解・誤認(もちろん卓見もあるが)などの日本人としては不愉快な記述も網羅し、著者の文化人類学者らしい小刻み良いコメントあるいは呟きが挟ま込まれていて、異文化理解の好材料を提供してくれるだけではなく、欧米人の日本観も判って大変参考になる本である。江戸期、開国期、幕末期や明治初期に日本にやって来たいわゆる欧米の知識人が当時の日本を見てどう理解したかが分かって大変面白い。<続く>


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