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超人のジャーナリスト・アイ 79 毎日新聞書評欄「源氏物語」特集など

本日付毎日新聞の読書欄は千年紀の「源氏物語」
を特集していてスペースの割き方も大胆、それだけではなく、それぞれの分野の専門家も登場させて読ませる。仏文学者の鹿島茂(最近あるPR雑誌で「吉本隆明論」を書いている)は、与謝野晶子訳(角川文庫全5巻)、瀬戸内寂聴訳(講談社文庫全10巻)、谷崎潤一郎訳(中公文庫全5巻)、円地文子訳(新潮文庫)、玉上琢弥訳(角川ソフィァ文庫全10巻)を取り上げて内容重視派と文体尊重派に区分、、「帚木」の一節を引いて具体的に検証しているが、簡潔さは与謝野晶子訳で情感派は瀬戸内寂聴訳だと書いている。歌人の岡野弘彦は江戸時代の国学者本居宣長の「もののあはれ論」、『紫文要領』、『源氏物語玉の小櫛』そして折口信夫の「いろごのみ論」(いろは異性のこと、ごのみは選ぶということで理想の異性を選ぶこと)を取り上げていて渋い。演劇評論家の渡辺保は短大生の講義に則して大和和紀著『あさきゆめみし』(講談社漫画文庫全7巻)と大野晋・丸谷才一著『光る源氏の物語上・下』(中公文庫)を上げて様々な解釈を可能にする『源氏物語』の奥の深さを指摘している。
 こう書いてきてふと思い出したのだ。かつて筆者の高校の時分に「古文」の授業で背の低い神主の資格をもった、ちょっと紳士的なT先生の板書している後ろ姿が浮かんだ。いつも首を左に何度か曲げてチョークを持つ仕草も気取っていた。その時書いた文字は確か「帚木」だった。高校時分に『源氏物語』を教えるのはちとエロイかったかも知れない。いや、もうひとりの国語教師のH先生は服装といい声といい充分に色っぽかったのだ。また、その時分に家庭教師のアルバイトしていたが、そのときの中学生が源氏物語が好きで読破してみたいと言っていたのが懐かしい。筆者は今本棚に岩波古典文学体系の『源氏物語 全3巻』を置いていて取り出してはまた引っ込めているのだ。しかしその周辺情報はよく読んでいる。与謝野晶子訳で源氏物語に取り組むとしよっと決心がついた。しかしその前にグローバルな今の時代である。アーサー・ウェリー、サイディンスティッカーなどの英訳本をはじめ外国語訳で読むのも『源氏物語』を攻略する方法かも知れない(海外における源氏物語のコラムはこちら→「kaigaigenji.htm」をダウンロード)。
ついでに書評欄の前ページは毎日歌壇、その加藤治郎・選

要するに同じ過ち繰り返す時間は僕らにないってこだろ

の短歌がストレートかつ新鮮だ。また、この四月から文芸ジャーナリストになった酒井佐忠が自分のコラムで選んでいた谷川俊太郎の最新詩集『私』(思潮社)。そこからこんな詩句を見つけた。

私は自分が誰だか知っています
いま私はここにいますが
すぐにいなくなるかもしれません
いなくなっても私はわたしですが
ほんとは私はわたしでなくともいいのです

文芸ジャーナリスト酒井佐忠はここにこの詩人の乾いた感性を読み取っている。谷川俊太郎も実は哲学者だった。ことばを外へそとへ突き放していくマジシャンだ。その他日曜版の世界遺産紀行「巌島神社」、近代文学史を歩くの「樋口一葉」もいい。台東区立図書館にある「一葉記念館」には近々出かけるつもりでいる。
というわけで毎日新聞の特に文芸欄のヨイショ記事になってしまったのだ!しかも朝5時に目が覚めて最初は携帯メールで書いたのだった。

Hi, today is my birthday !

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