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超人の面白読書 34 最新のPR雑誌を拾い読む

085岩波書店『図書』2月号の表紙『ルネ・ド・フランスの祈祷書』作者不明1520年代羊皮紙写本・手彩色12.2×8.8センチメートル モデナ、エステ家図書館所蔵について、フランス文学・書物の文化史が専門の宮下志朗氏が蘊蓄のある短文を披瀝している。ルネサンス期にも稀な、きわめて洗練された個人用の祈祷書があったと。この類のフランス中世の稀覯書はある知り合いの先生も持っていて筆者は、その書誌をいくつか読んでいる。活字といい色彩といい歴史の息吹を感じるのだ。新連載「図書」創刊の頃では、「明治二十四五年頃の東京文科大学選科」のタイトルで哲学者・西田幾太郎(きたろう)の回想記事を載せている。ケーベル先生にギリシャ語やラテン語の古典語の必要性を問われたこと、選科の学生は本科の学生と違い、図書室でも肩身の狭い思いをしたなど、ちょっとうら哀しさが感じられた回想文だ。余談だが、同じ漢字の「幾太郎」でも社会学者の清水幾太郎は“いくたろう”と読む。ややこしいのだ。アメリカ文学者の巽孝之氏の「SFにとって日本とは何なのか」も面白い。筆者は行きそびれたが、昨夏ヨコハマでSFの第65回世界大会が非欧米語圏で初めて開催されて大盛況だった話だ(日本国内からの参加者1559名、海外からの参加者877名、ヨコハマ市民割引496名、有料入場者合計は3332名)。その他田中克彦氏の「ことば喰い」の世紀のエスペラントもいい。エスペラント語を「緩衝語」として位置づけできると指摘している。英語帝国主義に陥らないためにも。1月1話 途中点では日米戦争は、おこるかで都留重人とシュレジンガーがはずれ、私が当たったと鶴見俊輔が「戦中の日々」を回想している。この国ついて、困ったことははっきり見てそしてはっきり書くことだと。ごもっともなご高説、肝に銘じたい。


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